眠る背中 ―― 失恋ショコラティエ #04 | 松本潤を言葉で     〈 嵐 〉

前半のコメディタッチから後半への重さ、盛り上げがすごい。

緩急激しい第4話。



関谷に誘われた薫子に言う言葉が酷すぎるな(笑)

鈍感すぎる。

一度頭を真上からはたきおとしてやりたい。

なのにあの邪気のなさ。

もう極悪人並みにまっすぐだよね小動爽太。

友達だったらどんなにいい奴か。

いや友達でも問題かな?




六道の絶叫から爽太の返信待ちの切り替えがいい。

『ついにサエコさんとデートだ』

この目だよ。

抗えない。

もうどうしようもないよね。

 最 強 。


RICDOR。

仕事人爽太がすごくいい。

お客さんの声に耳を傾けてから店内を見渡す顔。

ここ、きっと松本潤ファンはより一層「仕事人」を感じる顔なんじゃないかなと思うんだけどどうだろう。

見たことのある顔。作る時の顔。

爽太
「人によっては好き嫌いがあると思うけど
誰にとっても間違いなく六道は特別な店だと思います。」


RICDORを表現する二人の言葉に松本潤を思わせられた。


六道
「だってチョコを食べたいだけならスーパーで買うでしょ。万人向けのおいしいチョコがいくらでも売ってるんだから。こんなものは欲しくないとか嫌いっていう人がいてもそれは別にいいの。私とは縁がなかったってだけだから。でも人間はこの星に70億人いるもんね。そのうちの69億9000万人に嫌われても1000万人と愛し合えたらもう充分夢みたいでしょ。だから私は縁があった人を愛しまくってあげたいの。」

爽太
「69億9000万人の人に嫌われるのは怖くないですか」

六道
「怖くない。そんなことより自分自身のビジョンが消えてしまうことの方が怖い。どんなものが作りたいのかわからなくなって何もできなくなることが怖い。」


六道の年齢を聞いてからの『ああ…』って安堵の表情がすごくいい。

安全域に逃げこんでほっとしてる。

その後悩んでるようで実はどこか距離がある。

そこを後でパパにツッコまれるあたりのうまさ

この年齢云々、私もやっちゃうことだから切実でした。


サエコとショッピング。

ショコラティエと客という線引きがそれまでより余計に二人をかけひきの闘技場に押し込めてるみたい。

妄想に入ってブラックになった瞬間の目の移り変わり。

サエコの頬で下ろす指。

なのに食器売り場で妄想にふける爽太はひたすら可愛い。


爽太
ぎゅうって!ぎゅううって!

サエコ
「は?そんなん誰にでもするでしょ」

爽太
え!そうなの?!

(爆)

100発ビンタ(笑)

あ、今日テンポいいかもってワクワク感が盛り上がる。

反して爽太はだだ下がる。


我に戻った爽太の声。

そうだよ よく考えろ小動爽太

ここの声。

ドМな発言をしてた爽太だけど自分にドSなことをただのМと言ってしまっていいんだろうか。

私はこれをSMの自家発電と呼びたい。
勝手に呼べばいい。


外に見えてるクールさの裏にあんな必死な姿があるなんてたまらない。

現実だったらもったいぶらずに見せてほしい。

でも隠してるからこそ両方見られる妄想ドラマの視聴者の醍醐味



「別にデートじゃないでしょ」

目線下。ここポイント。

上げる目が病んでる。

二人ともがタヌキ目になってる。

別れ際の口角が最高にいい。

空しさとかやりきれなさとかいろいろごちゃまぜになってて。

その後えれなと会える爽太は恵まれてるよ。

考えたらその頃サエコは旦那の質問攻めだよ。

嫌な女なんだけどな。

爽太だって切ないんだけどな。

この誰もが正しくはないのに気持ちが持ってかれる感はなんなんだろう。

そういうところがアメドラの人物造形っぽい匂いがしなくもない。




えれなの押し倒し方が究極に男前。

えれなの背中にまわした左手と床につく右手。

癒される術を持つずるさとか、ぶつけるだけの欲とか、そういうものをそういうものとだけ結論づけしたくなくなる。

そりゃあ女慣れしてるし最低限の流れの一環でしかないんだろうけど。

でもあの疲れて眠る爽太は胸にくるものがあった。

よりそうえれな。

前回と逆だなあと思いつつ、どちらも同じだとも思う。

えれなは爽太の姿に自分と、そしてここまで女を思ってくれる男の姿の両方を見てる気がした。

そのままで作品になりそうな、きれいな二人の画だった。

宿題やってないとかはもう横においちゃって、

眠ってる子供をそのままにしておいてやりたいような感覚。




薫子と話すサエコが綺麗。

この人は離れて人の話をする分にはいい人なのかもしれない。

恋愛家系のようだけど、恋物語の中でしか生きられないのかもしれない。

やりがいのある仕事を見つけてたらまったく違う人になりそうだ。

新作のボンボンショコラを食べて笑顔になると何故かほっとしてしまうじゃないか。

これはまさか私までサエコの術中に…!!

サエコの好みを把握する爽太は、彼女から触れ合わない距離から管理してる夫よりうれしく感じるだろうな。

と思ったら完全「お客さん」な言葉に気落ちもするよねそりゃ。

戦闘モードに入るよね。

おそろしく怖いけど!!!

ああ、このシーンのサエコを松本潤で見てみたいと思う自分がコワイ。



薫子
「デート。」
爽太
「デート?!」
薫子
「嘘。」
爽太
「嘘 ― なんだびっくりした。」

この呼吸。

薫子ガツンと言っちゃえ!

好きだって言っちゃえ。

それで気付かせてしまえ。

お前はただの傷つけられてる純情な男なんかじゃない、ニコニコした顔で周りに刀を振り回してるんだって。

―― そう思う自分も酷いなあと思う。

薫子の告白をそういう展開に使おうとする発想が。



「今が一番幸せなんだからさ」

友達のこの台詞も何気にキツイ。

ここがピークで下がるだけみたいだ。

今が幸せだと思えない人間にはとどめだ。


関谷が告白を勧めてる。

何を考えてるのかな。

私の考えを見透かされてるような気になる。


爽太・薫子・オリヴィエの談笑シーンが本当に楽しそう。

薫子があの時間を大切に思うのがよくわかる。




お父さん(誠)とのシーンが素晴らしい。

爽太
「トレルイユ家の御曹司なんて俺が付き合いたいぐらいだよ」
「本当だよ」

そうなのか、同感なのか(笑)


「それは違うぞ。年は関係ないだろ」

たったこれだけの言葉で爽太が打ちのめされるのがわかる。

『俺はなんであの時年をきいたんだろう。
安心したかったから?
そうだ、10歳も年上なら負けても仕方ない。
俺はあの時そう思って安心したんだ。
でもそれってその時点で勝負に負けてるってことなんじゃないのか。
あの人は凄い。完全に自分の世界を構築している。君臨している。
だけど孤独じゃない。媚びてない。
でも愛を売ってる。
俺はあと10年あんな風になれるのか?』

見事に呼応する台詞。

ここいい!

お父さんの言葉が的確なこと、そしてそれを流さずぐんぐん吸い取る爽太の素直さ。



爽太がパン・オ・ショコラを作るのをやめたのを聞いてうれしい薫子。

でも爽太は相変わらずサエコ中心。

ワクワクしてる爽太。

サエコはミューズなんじゃないの?

憧れでいいんじゃないのか。

というかそうでなきゃいけない、結ばれたらダメになってしまう創作意欲の源じゃないのか。

永遠に手が届かないところでいいんじゃないのか。

そこに恋愛がからまなきゃいけないのか。

―― オリヴィエがこれ全部承知の上で、サエコを爽太の仕事場に掲げる目標ポスター的に捉えてたら…ちょっとコワイよね(笑)

心の中で「それは恋じゃないよ、知ってるけど言わない」だったら。

実は爽太自身もそうだったら。

ショコラのために記号化したサエコさんへの想い、だったら。

ひー。

やっぱりドラマってこういう感想書いてるとダメだって。

書いてるうちに着地点見失うもん。

自分でもいや別にそこまでは思ってなかったんですけどってとこまでいっちゃう。

そもそも「失恋」ショコラティエなんだろうかって考えちゃうもん。

「仕事順調」ショコラティエに見えてくるもん。



落ち着こう。

書いててドキドキしてきた。

「すぐそこにある恐怖」みたいだ。

面白いドラマだ。

面白い役だ。

松本潤の芝居を堪能してます。

ふははははははは楽しい。





++

原作の言葉、もしかしたら今後ドラマに出てくるかもしれないので隠します。



「お金で買える特別な幸せが確実にここにある
 それってここに来るお客さんにとってすごく幸福なことですよ」


『なにが「ライバルは自分」だよ

 俺みたいなピヨピヨのペーペーはまず他人と戦わなきゃだめだろ

 いっぱい傷ついてへこんで 悔しがらなきゃいけないんだ』


この台詞が大好き。

使ってほしいんだけどどうなんだろう。

もうそのシーンは終わっちゃったみたいだけど、RICDOR来店がここできたみたいに後からってことはあるんだろうか。