君はどっちだ ―― 失恋ショコラティエ 1 感想 | 松本潤を言葉で     〈 嵐 〉

こういうのを待ってた!

台詞がいいドラマ!演出と音楽がいいドラマ!

心配でドキドキしてたのがいっぺんに吹き飛びました。

よかったよかったよかった…うれしい。



最初の台詞のテンションの高さからチョコの感想にいく声の落とし方がいい。


サエコ
「ボネールのチョコが世界中で一番好き」

と言われた後の目がたまらない。

ここ、第一回最後まで見た後だと印象が変わるね。

そうか、こういう顔ができるから爽太はいいのかって思える。




「むしろ俺の本番はこれからだ」


ここいい。声がいい具合にハマる。

最初のキスの手の形

パシリ爽太のバカっぽさ。


「お客さんいないからいいでしょ」

なんてことない台詞、こういうのがどんどんうまくなってる。


「とにかく今 冴子さんは俺の彼女なんだから」


切ない音楽と共にあの表情。で、笑った顔の口角

松本潤の真骨頂って気がしてしまう。

そりゃ薫子さんも笑うしかない。


「今28℃」

この顔ね!言い方ね!


この辺りでもうツボポイントのチャプタ打ちを諦めかける。

だって秒単位だから!どうしようもないから!

あのシーンだけリピろうとか思ってもそこまでたどりつけない。

サエコが完全に天動説の人(by大槻ケンヂさん)で、爽太は「この女は…!」となってるんだよね。わかっててなんで!と思うんだけどあのイノセントでは済まされない無邪気さをどうとるかは第三者が口出しできないところなんだろうなあ。「なんだ 気付いてたんだ」のところ、個人的には笑えるほど汚い女なんだけど爽太の望みが恋の成就という到達点じゃなくて恋してる高揚感だとするとこれほどまでにピッタリな女もいないわけで。そういう意味で共依存なんだよね。まあ当たり前のことを言ってますが(笑)


パリでのテンパリングがものすごく色っぽい。

日本でのもよかったけどあちらは可愛い。

パリはもう既に仕事をする男が見えて、あの後のお店の人の反応やらの経緯を見たかったけどそこに職人としての素質を見たことは想像に難くない。そう思わせる姿だった。

「それが俺の夢で」のとこの顔!違う、これが松本潤の真骨頂!連呼する言葉じゃないんだけどなでも言っちゃうな。情熱の冷たさとでもいうか、破滅の匂いがするんですよね。これは周りにいる人は気持ち持ってかれちゃうな。恋する彼に傍から恋する感覚になる。


CMでも流れてた「ふぉお ふぉお」の興奮爽太の扱いがうまい!

編集している人のセンスが好き。

いいとこでいい風に使う。


爽太
「チョコレート王子、そこはがっつきません!」

薫子
「自分で言うなそれ」

爽太の台詞も予告じゃ不安だったのにこういう風に使ってこうやってツッコませるのか。信じていいスタッフだ!って思う。


サエコからの注文を受ける寸前のシーン。


「うん」

って期待ばんばんあふれてる爽太が愛おしい。あーいい顔。

その後の展開がわかっててもバカでも彼がこの顔をできる瞬間は幸せなんだから私が文句言わなくていいやって気になる。

サエコ
「来月結婚するの」

爽太の顔!!!

もうこれは、サエコがイノセントだろうが意図的ドSだろうが、サエコじゃなくてもさせたくなる表情をしてる!

この顔すごい!(あ、一瞬翔くんが…)

細かく入る爽太の止まった顔を何度も見ているうちに目の表現とその撮り方に感心…うまいなあ。


で倒れこみ爽太に爆笑。

爽太に気持ち持ってかれてるのに笑えるんだよね。うまい。

「作るよ」の前の半開きのままの口、これわかる。

「店にとってもいい話だと思わない?」声のトーン

ここ最強でしょ!!!

そして最高に周りの人間にSでしょ!

きっとたまらない気持ちになってるよね。




オリヴィエ
「爽太はサエコに夢見過ぎじゃない?」

ここいいよね。

台詞がすごくいい。

そして爽太の顔。


「アートは人生を彩る大切な華

でも恋はアートじゃない

人生そのもの

苛酷でドロドロに汚れるものだ」

ここで原作の力を確信。

それをわかってての爽太の恋とそうじゃないのとでは雲泥の差だ。


妄想キスシーン、情熱的なのに軽やかなのは体の細さのせいか。

役作りでしぼったの大成功だと思う。

キスの後の視線の落とし方が松本潤の真骨頂(もういいって)。


どエロいキスの後の涼しげな紅茶の飲み方、遠く後ろで見えてるニヤニヤ顔(笑)

まさに夢と妄想の世界の爽太と、現実のサエコ。

絶対に爽太って選択肢はないと思い知らされる瞬間。


「まだ時期じゃないんだよたぶん」の胸板に萌えつつ

「俺なんにもできないけどサエコさんを笑顔にすることならできるからさ」


笑顔にすることって難しいんだぞ~。

爽太はすごいことしてるんだぞ。

でもサエコの笑顔は軽いからな。


ここの音楽、むかーし「泣きたい夜もある」ってドラマがあって主題歌がSee-Sawの「永遠」って曲だったのですが、私、それが大好きで大好きで。それとは違う曲だったかな?(なんなの(^_^;))ドラマの途中で流れるBGM ver.みたいな曲があったんですよね。その感じを思い出させる。

ダメなんです。

ドツボなんです。

このせいでしばらく萩原聖人つながりで(曲捕獲狙いで録画したのが彼の回でした)「マークスの山」まで脳内音楽がそれになってしまった記憶が。

私にとって泣きの曲なんです。

ああなんて反則。




「心細い気持ちでずっと泡だて器をまわしてた

このまま永遠に何も変わらないんじゃないかって思いながら

でも 不意にくるんだ

手応えを感じる時が不意にくる」

これって原作の言葉なのかな。

読者に、視聴者に感覚の再現を起こさせる言葉って大切だと思うけど、うまいなあって思った。
もちろん泡立てたことのない人にはそうなの?ってぐらいなんだけど、わかる人にはこれ以上の言葉はないほどの的確な感触だ。

なにより爽太が信じる手応えだって説得力がある。

泡立てる度に奇跡を信じる、サエコあそこまで執着する爽太が形成された過程を感じる。


「それが俺の夢や妄想にすぎないことも」

ここの表情の移りかわり。

ドロドロに汚れる覚悟。

サエコとの関係に汚れるというより自分が動けなくなってドツボにハマってる気がするけど。サエコとは綺麗なままに見えるけど。ここから動いていくのかな。

オリヴィエの言うように不倫ってことなら汚れることになるんだけど、今のところ不毛な横恋慕です。


夢の中の爽太はサエコに辛辣。

他の誰でもない爽太の声があれなんですよね。

わかってるんだね。けどわかってないんだね。

私から見たら当然の言葉も、爽太には思いを断ち切るために思い切った断定を、言ってやった感満載で盛り込んだ言葉なんだよね。
それがわかってるから思い切れないんだなあ。


サエコ

「お店がオープンしたら爽太くんのショコラ毎日だって食べられるんだよね。
もうどこにも売ってないんだって悲しくなることないんだよね。そう考えただけで幸せだよ。あたし毎日だって行っちゃう通っちゃう」

ここでサエコに笑顔でいさせたのは正解だな。

ぞっとするくらい酷いもん。ここでサエコが主人公なら「思ってもないことを言って爽太を諦めさせようとする」切ない顔をさせるもん。
でも「じゃあね」の声に不安になる。どっちだよって気持ちになる。

今のところ97%の残酷さに3%の誠意が残ってて、見てる方としては落ち着かなくなる。

コワイ人だ。

薫子とオリヴィエがケーキを届けた時もグラスをケーキ側に落とさないかと心配で心配で。

ここまでの苦労が本当にわかってんのか、その無神経さは本物なのかと。

原作未読でサエコがはかれません。ドラマが終わったら一気に読むつもりです。


薫子が本当にいい。

水川あさみさん、「山田太郎ものがたり」の時も思ったんだけどツッコミがうまい。

福嵐もだ(笑)

妄想に酔ってるだけで誰もツッコまないのかって思わせるところをしっかり突いてて、安心する。

だからこそよけいにわかってる爽太にきゅんとする。

基本私は弱い人間=バカな人間という構図が嫌い。

ピュアならピュアなりに勉強しろよと。騙される度にそばで胸を痛めてる人のことも考えろよと。
私バカだからいつも騙されるんだよねと言われたらしらけてしまう。

でも「爽太は知ってる」「周りも指摘する」これでこの話はきちんと胸に落ちるものになってる気がする。おとぎ話になってしまわない切実さを感じる。ここにキュンとくるんですね。


パーティ途中の電話。

心配してるようでそう切羽詰ってもいなさそうなサエコ。

そう見せてるのか本気でそうなのか。

ろくでもない奴と思いつつもしかしたらと思ってしまうのは、途中でキャラに深みという名のブレが出るアメリカドラマ見過ぎなせいなのか(笑 「え、そんないい人だったの」ってキャラの付け足しが多いのは脚本家の多さと放送期間の長さのせいだろうと思うことがしばしば)。

爽太は本当にわかってるのか、わかってる態(てい)でいるだけで実はわかってないのかグレーはとりあえず白だと思いたい性善説の人なのか。飢えてる時間が長すぎて飢餓感が鈍くなってるだけなのか。

それともまさにこの苦しみの今こそが爽太の望んだ時間なのか。

「そんなわけがない。幸せになりたくない人間なんているはずないじゃないか」と言いつつ実は満たされること以上の幸せを望んでる人なのか。

だったらわかってるとかわかってないとかどうでもいいことなんですね。

電話に気持ちが伝わってしまわないように抑える爽太に、見てて喉の奥に押し込んだ涙の感覚をもらってしまう。なのに後でこうやって文章にすると右往左往してあちこち探る。

あー面白い。

どうしよう。

ありがとう失恋ショコラティエ。

こってりした面白さ、私がずっと望んでたものです。

今のところすべてのキャラがいい。よけいなものがない。



これは今度から形態変えなきゃな…箇条書きにするか。

2日に分けて書いたらより一層長くなったよ。

ぎゃー!最高!最低!せつなああああああってなってて、さすがにここまでぐだぐだ考えてたわけではないのにな(笑)

早く来い20日第2話。