彼女のはなし | capostyle

彼女のはなし

彼女はとっても長くて短い夢から覚めました。


彼女は待つ時間の一秒の長さと、夢を見ている一晩の短さを知りました。


彼女は口に出せないもどかしさと口に出したあとの後悔を感じました。




彼女は全てを受け入れて、流す決断をしました。


彼女は本当は悪い子でした。


それでもいい子になろうとしました。




彼女は懸命に前向きになって伝えました。





浅はかな彼女は反動で壊れてしまいました。







彼女は起きていました。


重たいまぶたを感じ、鏡を見るのが怖かった彼女は眠ったふりをして時間を過ごして待ちました。



少しでも悟られないように俯いたまま一日を過ごしました。




当たり前のように陽が落ちて、当たり前のようにおなかが空いて、当たり前のように涙が出ました。





私は、こう伝えます。



よかったね。と言われる日がいつか来て、ありがとう。と心から思えるときがきますように。


capostyle
photo by hisa