夕方から夜にかけて、またしても雨ということで、サイクリングはお預けです。

 

さて、新曲のアレンジに着手しました。

その前に、AIきりたんの歌を作成しました。

AIきりたんは広義のボカロになりますが、初音ミク等とは歌の音源の作り方が異なります。

まず、楽譜作成ソフトに歌メロを打ち込み(MIDIファイルのインポートも可)、1音に1文字ずつ詞を当てて行きます。

助詞の「は」や「へ」はそのまま「ハ」「へ」と発音されるので「わ」「え」と入力する必要があります。あと、ブレス記号を記譜することで息継ぎが入るなどします。

基本的には文字入力して、そのファイルをMusicXML形式でエクスポートし、NEUTRINOというAIエンジンに読み込ませます。あとはAIが勝手に歌声を合成してくれるのですが、「勝手に」いろいろと意図しない忖度が為されることが多々あり、そこを修正することがAIきりたん(NEUTRINO)の調声ということになります。

たとえば、母音の前に休符があると、なぜかその母音がかすれ声(ウィスパーボイス)になります。それはそれで可愛らしいとも解釈できますが、大抵の場合、そこをウィスパーでは歌ってほしくないわけです。このウィスパーを回避するにはその母音の直前に「っ」(促音)を入力することが比較的有効です。必ず回避できるわけではないのがAIの気難しいところです。

といった具合いに、非常に自然な歌声を合成してくれる代わりに、ユーザーの調声の自由度が低く、AIの処理の癖に振り回されて裏技的な小細工を弄すことになります(苦笑)。

初音ミクは調声の自由度が高い代わりに、聴きやすい歌声にするのに手間が掛かります。

僕は手早く作れるという観点から、基本的にはNEUTORINO(AIきりたんなど)を使っていくつもりです。

 

というわけで、AIきりたんの歌声を1コーラス分作りました。意図通りに発音されていない箇所など、何度か修正しましたが、大体上手くいったと思います。

 

次に、イントロのアレンジに着手しました。

今回はアニソン風ということで、あまりチープな音源を使うわけにはいかないと考えています。

ので、ドラムにはBFD3、シンセにはOmnisphere3を使用しました。

毎度のことですが、シンセの音色のイメージを決めるのに時間が掛かります。とりあえず、エレピに近い音色と、リードとしてブラス系でEDM寄りの音色に決めました。

他にまだ追加するかもですが、イントロはこれで。

 

で、8小節のイントロが一応出来たのですが、僕にしては短いイントロです。本当は16小節作りたいところですが、1コーラスの習作ならば短い方が良いという判断です。あと、最近の10代から20代前半のリスナーは、あろうことかイントロをスキップして聴く人が増えているという噂がありまして。僕からすれば言語道断ですが、長いイントロを聴く集中力がない人が増えているという話には多少説得力を感じます。

TikTokのような超短動画コンテンツに親しんでいる世代なら、その傾向が出て来てもおかしくはないと感じるからです。

ならば、短い尺のイントロでいかに表現するか、ということもやっておきたいなぁと。

殊更に迎合しようというつもりはありませんが、そのベクトルにも面白さは感じているので。

 

というわけで、一応イントロが出来たのですが、リードをEDM寄りにしたせいで、アイドルソングらしくない硬さというかデジタル臭さが強く出たかなぁと。

イントロの途中から生ストリングスのサンプリング音源で打ち込んでみようと思います。

 

 

以上