鯨類は海に属し、野生で自由であるべき
「イルカの今とこれから」
講演とパネルディスカッション、映像資料。充実した内容のシンポジウムに参加させていただきました。














水族館にイルカを見に行く人がまだ多くいる日本という国。イルカを娯楽に使用しないという、世界の潮流からも、ますます取り残されていく。
動物福祉の視点がメディア、学校など教育機関から欠落している。
イルカたちにとって地獄でしかない、と。現地を知るイルカトレーナーの語りから、いかにイルカ猟が残酷であるかがよく分かりました。
生簀に囚われた家族たちを案じて、沖に逃げていかず近くに控えて見守る仲間のイルカたち。
乳飲みイルカは浜近くで放流されても、群れに合流できなければ餓死するしかない。
金属の棒を打ち鳴らし、イルカをコーブ(湾)に追い込む漁船。真っ赤に染まる海。
手荒な漁師たちにより、瞬く間に溺死、ショック死していくイルカたち。
イルカの生態や、解剖獣医学的見地からの聴覚の仕組みがよく分かる解説。
生け捕られたイルカは数百万円で水族館に売られていく。中国がイルカ見せ物業で世界トップ。2位が日本。
日本が国をあげて推進するイルカビジネス、捕鯨のむごさ。
世界動物園水族館協会WAZAは、イルカ追い込み猟で捕獲したイルカを水族館で使用しないよう日本動物園水族館協会JAZAに指示したが、JAZAを脱退してまでイルカ追い込み猟を続ける水族館があった。日本水族館協会JAAという法人まで作り、従来のやり方を変えようとしない。その会員数はJAZAを凌ぐほどだそうです。
アクアワールド茨城県大洗水族館もそのひとつです。
新江ノ島水族館は真っ先にJAZAを脱退したそうです。
JAA加盟水族館



JAZA/WAZA問題を振り返るメッセージを
全国動物ネットワーク事務局CAPINより送らせていただきました













2014年のイルカ漁廃止要求から11年、今思うこと
2025年、全国動物ネットワーク代表として、
当時私たちが訴えたのは、イルカ漁の残酷さでした。「
あれから11年の月日が経ちました。
しかし、残念ながら太地町のイルカ追い込み漁そのものは、
この地球は人間だけのものではありません。
全国動物ネットワーク