7/23(水)夕方
マッシュ、退院しました。
それまでの経過は、こちらをご覧ください。
肛門に出来た大きな腫瘍(悪性黒色腫)を取りきり、しっかりしとした足取りで帰ってきました。入院日数が長引いたこともあり支払いは50万円を超えました。
マッシュは病院でもお利口で看護士の皆さんに可愛がってもらったようです。
シェルターに戻ると、午後の犬の世話をするボランティアさんたちは帰宅していました。太陽も沈み、少しだけ涼しい風が吹いていました。病室から久しぶりに出て嬉しそうなマッシュ。大きいドッグランを一人占め、草の匂い、外の空気を満喫していました。
マッシュがシェルターに来たのは6/9(月)。
入院まで3週間と少しでしたが、マイペースで愛嬌のある笑顔のマッシュのことは、ボランティアさんたちも気にかけてくれ退院を喜んでくれました。命に係わる大きな手術を乗り越え、残された時間は、たくさんのボランティアさんに可愛がってもらい、楽しい時間を過ごせるようにと、祈るような気持ちでいっぱいでした。
翌朝、散歩に連れていこうと思ったのですが、あれ???
後ろ足がもつれていることに気がつきました。昨日は元気に歩いていたのに。反対側の足に比べ太くなりむくんでいるのがわかります。途中でペタンと尻もちをついて座り込んでしまいます。
股関節の付け根のリンパ節がかなり腫れており、おそらく転移している。そのため、リンパ浮腫を起こしいるようです。
それについては、退院時に病院の先生からも説明がありました。
病院では食事は普通に食べていたということですが、退院後は食欲にムラがあり、食べたり食べなかったり。ボランティアさんも、皆さん気にしてお世話にあたってくれました。
マッシュは外が好きで、外に出たがるので、朝は、シェルターを出てすぐの裏山の入口まで。そこで排尿。しばらく外の空気を味わいます。
午後は、夕方日が暮れてから、18時とか、19時に、シェルターに行き、ドッグランまで歩くか、リヤカーで移動。ドッグランの中で自由にすごす。そんな生活になりました。
◎排便について
肛門にできた腫瘍を取るときに、一部、大腸も切除したのですが、奥の大腸をひっぱってきて、肛門部分に接続したというか(説明が悪くてすみません)、ちゃんと肛門ができていました。以前のように、何度もりきんで苦しそうにすることはなく、細目で少量ですが、比較的出るときは、するすると出てきます。肛門は日を追うごとに落ち着いてきました。
むくみのない方の足もぐっと弱ってしまいました。昨日は食べていたのに、今日は食べない、歩けない、という事が多くなり、マッシュの腫瘍は、悪性黒色腫(メラノーマ)という悪性度も強く進行も早い癌ということは理解していても、その進行の速さに打ちひしがれつつ、今日はどうかな、どうだろうと、心配な気持ちでいっぱいに。
一番、しんどいのは、マッシュだと思うのですが、なんというか、いつも淡々とした笑顔とでもいうか、こちらが励まされます。
マッシュの飼い主さんが入院されている病院へ。
マッシュの現状、それから、しい、エリンのことも写真を交えてお伝えしました。
8/1(金)
朝から(9時頃)大声で鳴き出しました。マッシュはとてもおとなしく、今までそんなことはなかったので驚きました。外に出たいのかと思い、車椅子に乗せたところ、とても嫌がって暴れました。そのとき、お腹を押してしまったのか、尿がたくさん出て、自力で排泄できていない、圧迫排尿が必用な状態なのだと気づきました。その後、午後14時くらいにやっと泣き止み、眠りはじめましたそうです。
その日、ありがたいことに、ベテランのボランティアさんが、マッシュのために、お手製の鳥のお粥、卵焼き、ゆでた鶏肉を持ってきてくれました。あんなに食べなかったマッシュが食べたそうです!しかももぐもぐと。本当に嬉しい報告でした。
8/2(土)
早朝に行くと、昨晩とほとんど動いてない状態で横たわっていました。それまでは、朝は、部屋の中をあちこち動いた形跡があったので、やはり、かなり弱っているのだなと思いました。圧迫排尿。便も出ました。
昨日、お粥等を作ってきてくれたボラさんが心配してマッシュの見守りに来てくださいました。
体位も自分で変えられず、圧迫排尿となると、褥瘡ができるのは時間の問題。夕方、マッシュは、シェルターから預かり宅へ移動しました。外の景色が眺められる場所は、まあまあ気にいったようです。
自宅に連れて帰り気がついたのですが、圧迫排尿をすると、肛門の下に出てきてしまっている膣(ちつ)。膣脱という現象とのことですが、陰部だけではなくて、その膣からもシャワーのように尿が出ることに気がつきました。また、陰部から下にかけて、股の部分。皮膚の下に大きな塊ができ、そこが崩れてきて穴があきました。素人の自分が洗浄して消毒するレベルではないと判断し病院へ。
病院で切開。腐っている部分を限りなくかき出してくれました。そして、酷い膀胱炎も起こしていたようです。肺に転移、両股のリンパ節にも大きなしこりがある(腫瘍)ということでした。
8/8(金)
病院の帰り道
15年間マッシュが暮らしていたお家がありました。少しでも元気を出してほしいと思い寄ってみました。
偶然ですが、大腿骨骨折で入院中の、高齢の飼い主さんが、退院前の練習ということで、ご自宅に一時帰宅されていました。久しぶりに飼い主のおじいさんと対面したマッシュ。それはそれは嬉しそうでした。
その家で暮らしていたときは、隣のご一家も気にかけてくれていたようで、そのご家族さんにも会ってきました。シェルターにヤギミルクやチュールを届けてくださったり、本当に感謝です。マッシュは、みんなに愛されているのだなと感じます。
8/9(土)
ボランティアさんが取り寄せてくれた、カツオのなまり節をドライに混ぜたところ、勢いよく完食。朝も夜もしっかり食べることができました。マッシュの生きようとする力の強さに、こちらも元気づけられます。
8/10(日)
今日は全く食事をとりません。ノーサンキューという感じでそっぽを向きます。お水はたくさん飲みます。毎朝、膀胱炎の薬を飲んでおり、それは飲ませました。病院でも言われたのですが、いつ逝っても不思議ではない状態とのこと。でも、本当にがんばっている。まだ、マッシュは、生きていたいのだなと思います。
もう少し涼しければ、カートに乗せて外の空気を吸わせてやりたいのですが、梅雨が逆もどりしたような、むっとした熱気に足がすくみます。時々、急に、気がふれたように、下半身(ぐじゅぐじゅしているところ)をガシガシと噛もうとするので、エリザベスカラーは必須なのですが一緒にいるときは外せます。
マッシュと初めて会ってから二か月半。一日一日がとても濃くて、とても長く感じています。そして毎日本当に暑くて。
先週は支援物資の搬入もあったのでバタバタしてしまったのですが、今日からは少し落ち着いてお世話できそうです。
マッシュに教えてもらった四文字熟語。
「一日一生」
一日をがんばって生きよう!
(by あんこ)
★★猫の物資を募集しています。何卒よろしくお願いします★★