M博士が対応されていた猫相談 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ


猫ハウス



ご支援者様ご芳名



クラウドファンディングで購入させて頂いた猫ハウス。


第1シェルター猫舎の中に設置されており、緊急保護にも対応可能で、毎月のいながき動物病院集団手術でも活躍しています。


和尚さんが内装を考え工事をしてくださっています。

逸走防止のため、中に扉を設けて二重扉。


和尚さんより下矢印下矢印下矢印


床を保護するためパネコートを敷き詰めました。



3階建ての棚を設置しました。

集団手術の時は、百個近い猫キャリーが並びます。



六角レンチが一本あれば・・・


棚の中段は秒で取り外せます。



棚の中段を外せば、猫三段ケージがスッポリ入ります。



猫舎に入りきらないフードも保管できます。

ネズミの心配もありません。



コンテナハウスの屋上には六畳に匹敵する敷地があります。


ここにも棚を設置して、災害時などに備えて保有している、ふだんは使わない物資の保管場所にする予定です。


以上

和尚さんより


ギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザ


さっそく緊急保護のために使用することになりました。


M博士が対応されていた、飼い主入院により無人の家に残された猫3匹のご相談。


神奈川県に在住の、飼い主さんのお姉様から会に問い合わせがありました。


猫ボランティア歴25年。

弟さんとともに茨城の犬猫を助けて来られました。


17年前には8匹の子犬を弟さんが保護、お姉様が伊勢丹デパートの前で里親募集を呼びかけ、みな里子に出して、静岡までお届けしたとか。


駅から一日4本のバスで1時間揺られ、それから徒歩25分。神奈川から毎週、猫の世話に来るのは限界の後期高齢者。




M博士が窓口対応していた相談を、山猫とおかめが引き継ぎました。



博士のメモ



M様に電話しました。

稲敷の親戚が突然倒れた。筑波記念病院に入院。

保護ネコ4匹がいた。

M様は年齢が70台後半で、免許は返納した。

神奈川県在住。

週に1回ネコの世話に稲敷まで通っている。

4匹のうち1匹は体調が悪そうなので神奈川に連れて帰った。

残る3匹は、

マンチカン2匹(ブリーダーがらみ、3、4歳)

黒猫1匹(1、2歳)

倒れた飼い主にはよく馴れていた。





神奈川から通われるお姉様宅にも猫15匹。


茨城の猫の世話のため、毎週通ってくるのもきつい。


弟さんは退院できなくなって、猫はどうにかしないといけなくなった。


避妊去勢はしてある。


出入り自由な猫だけれど、弟さんには慣れているらしい。



2匹は部屋に閉じ込めたと連絡を頂き、お姉様が茨城にいらっしゃるのに合わせて、何とか2匹をつかまえました。



引き出しに逃げ込んだ猫は、入り口をふさぎ、引き出しごと車に積み込みました。





部屋にはハクビシンかタヌキのふんだまりがあり、窓から獣が出入りしているよう。


最後の猫をつかまえるため捕獲機2台を設置。

お姉様も泊まり込みで捕獲を試みます。


私たちは、捕獲機猫と、引き出し猫をシェルターに運びました。



引き出し猫。引き出しの入り口に大きな穴があり、板とガムテープで塞いであります。




猫トイレ、


ごはんと水、


ケージ組み立て





くろちゃんが作業をじっと見守っていました。


クラウドファンディングで購入させて頂いたハウスのありがたさ。


ねえ、黒ちゃん。

助かるね照れ


はいニャニコニコ


引き出しに入ったままで来た猫飛び出すハート








部屋のなかでつかまえた猫




引き出し猫🐈‍⬛

お目見え


太っているようで、驚くほど軽かった赤ちゃん泣き


にゃあにゃあ大泣きあせる


苦労したね真顔




黒猫は固まるばかり



病院にてワクチン、血液検査、内部外部寄生虫の駆虫をしなくては。


それまでは隔離をお願い致します。


おやすみ、みんな。


活動は休みなく夜も続く。


犬猫からもらう癒し、元気、世話することによる体力の維持。

交わす励まし、いたわり。

協力。



M博士の電話の優しい声に

ホッとした、とお姉様。



動物ボランティアにもレスパイトケアが必要と思います。


好きな釣りをしたり、ご家族とゆっくりしたり、

旅行に行ったりする、ごく人間として普通の楽しみや喜びを、なぜ出来なかったのだろう。



殉職に近い。


動物保護活動は営利活動ではなくボランティア活動。


営利活動なら労働基準法に準じて

労働者の権利が守られる。


この犬猫保護ボランティア活動は、非営利活動ではあっても、生き物相手では休めない。


ボランティアだから好きなときに好きなことを、がモットーだけれど、


動物取扱の現場ではまず自由はない。

決まった時間と場所で、

労働者以上の過酷な労働が求められる。


労働時間は守られない、必要なら何時間でも作業せざるを得ない。病気でも休めない。代わりがいなければ。


あまりにも過酷で、ボランティアさんは1、2度で終わる場合が多い。


あまりにも過酷で、広がらない。

友人を誘えない。


楽しくないから

きついから

終わらないから


ますます人が来ない。


ボランティアだから嫌ならやめればよい、という話は生き物相手では通用しない厳しさがある。



この活動の意味を理解する人だけが続けていかれる。

殺される犬猫を助けていくこと。


でも、

労働の多様さ、複雑さ、しばられる時間の長さに

どうしても活動に関わる人は半ば時間と作業量を強制される。


第二種動物取扱業。


営利目的でない、収益をもたらさない仕組みじたい、ボランティアはほどほどにやれ、とのことだろう。


でもこれは、ほどほどにやって、済む活動ではない。


生命が相手。


国や自治体からは、育成、助成はわずか、

便利屋として使われてきた日本の動物ボランティア。

警察も自治体も助けない。

引き取りはボランティアがやってきた。


せめて、スタッフを派遣してほしい。

または、雇い入れる助成金を出してほしい。


ボランティアにもレスパイトケアは必要だから。


実態として、活動する人員は必要。


オールボランティアだけではやれないところを、カバーしなくてはならない現実を直視して欲しい。



この活動を広めることは大切。


行政による育成、助成の視点は不可欠。


民間酷使のままであってはならない。



この子たちの存在



見て見ぬふりをしない、

困った人を前に助ける、


を貫いた人。



悩みや辛さを引き受けて

身代わりになった人


ロニ


ネロ


助けてと言えた人


しずか


助けてとSOSを出した犬猫人間を

見捨てない人だった。






助けてくださる方々



ありがとう



福祉に携わる方々は

これを理解される。



見捨てない

見なかったことにしない



苦労や喜びをシェアすることにより、達成する。



日本では、永遠に届かない夢か。

と思いながら、今日もまた一日が始まる。




ロニ



みんなで実現していくのか。



ボランティアが自分の人生を生きながら、動物を助けていかれる仕組みを作っていかれないか。








ボランティアさんを募集しています。


by鶴田真子美(おかめ)