3.13茨城県動物指導センター 焼却炉の熱風が入り込む動物棟 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

8号室







































9号室

































































9号室手前のケージに置かれた子犬たち


















10号室



この通路を通りガス室に送られていった犬たち



左は9号室




この先にドリームボックスとかいうふざけた名前のガス室があり、


ガス室の箱の上には何もない、


屋根まで何もない、


四角の大きな穴があり、外につながっている、


エアコンの空気はここから流れ出し

外からの空気は流れ込む。


昔からこうだったのだろう、

外気と繋がる設計、


ただの屋根付きの大きな箱、


来るたびに、想像します。


これを設計した人、

犬猫たちを効率よく殺処分できる仕掛けを考え出した人のことを。









現代にはせめて、動物福祉という考えがありますよね。


行政は国民に模範を示さねばならないはずですが。



外との壁がない10号室

つまりガス室前の最後の通路。


ガス室の床が開き、亡骸が下に落ちるとそのまま焼却できる仕組みになっている。


ガス室は今は使われていません。

しかし焼却炉は今もゴミを燃やすのに使用されています。



焼却炉の熱が、通路に入ってきます。


壁はありません。


3年前にホームセンターで慌てて買ってきてセンターにお渡しした3枚の青いスタイロフォーム断熱材も、いつも外れています。


壁がないのです。


熱が犬舎に入ってくるのです。


まず、ここの工事が急務ではないでしょうか。



動物福祉の見本を示さねばならない県が、このような施設を改善しようとしません。


県議に訴えても、変えてくれません。


ほとんどの県議はこの施設に足を踏み入れないのです。幾度も幾度も、県には要望していますが、県民からの要望を全く無視して何年も経過しています。


相談しましたが、返答がないのです。


この日は、焼却炉の熱を逃すため、壁を作れない構造になっていると聞きました。


焼却炉の熱を、犬のいる側に逃すということだそうです。


犬舎全体に焼却熱が入り込む構造だということでしょう。


このセンターが建設された昭和の時代から、ずっとそのように茨城県動物指導センターの大部屋の犬たちは、仲間の犬たちを燃やすにおいと熱に、吹かれ続けていたのでしょうか。


自分の番が回ってくるまで。



こんな建造物が、今、法的に許されるのかどうか。


ここで働く若いトレーナーの皆さんを守るための防災・耐震の観点や、バリアフリーなど障がい者に配慮すべき町づくり条例の観点からも、このセンターは時代にそぐわず建て直しが急務のはず。


建築家のどなたか、ぜひアドバイス頂きたく、ご連絡お待ちしております。


ガス室





動物棟から事務棟をみる。

広大な敷地です。



敷地全体をフェンスで囲めば脱走防止の不安なく、散歩の練習やドッグランへの行き来ができるはず。


何年も小さな個別房に閉じ込められ、陽の光をあびない犬たち。


ボランティアを締め出す茨城県。


なぜ、県民に開かれたアニマルケアセンターを建設しないのか。






旧猫室





































二頭房


































個別房















































個別房裏



















































































この日は2頭

キラリとシェリー







野犬の抑留施設のまま、老朽化した動物棟。


中に生きる、賢さと柔らかな精神を持つ収容動物たちに想いを寄せる方がひとりでも増えて、


動物を助けるという目的のためだけに、

向かっていけるとよい。







まず、目の前の一頭から。


ボランティアでなくても

犬をよく知る方は驚くほどおられる。


おひとりが一頭を迎え、

170名の方が現れれば、


と夢のようなことを考えてしまう。




保護犬を迎えてください。

ペットショップからでなく。


お近くの保護団体を支えてボランティアに行き、

里子を迎えてください。





茨城県の犬の収容頭数は現在170頭。


殺処分再開と常に隣り合わせです。



by 鶴田真子美(おかめ)