犬猫を飼育していると、脱走のヒヤリハットをご経験されることが誰しもあるかと思います。
マリンちゃん
脱走すればパニックとなり、猫は自分からは家には戻れず、餌にもありつけずに衰弱していきます。野生動物に襲われたり交通事故に巻き込まれることもあります。元野良であれば人の手による保護が難しく、せっかく人に慣らしていたのが再び野生に戻ります。そうなれば野に生きるのは過酷ですから寿命も短くなります。シニア犬や子犬は用水路に落ちて亡くなるなど、脱走はイコール死亡である、と考えて、私たち動物ボランティアはとにかく脱走だけはさせぬよう、譲渡の際には里親様に口煩く脱走防止を誓約して頂くのです。
銀次くん
長く室内での飼育経験がおありなら安心ですが、犬猫を飼うのが初めての方には特に脱走防止ポイントをご説明、お願いしています。
ワカロンくん
ヒヤリハットを経験すればするほど、脱走につながるポイントがわかり、人はそこから学んで、再発防止のために万全の対策を講じるようになります。
でも、初めて飼う方には、まだ経験がなく、危ない思いもされていないため、脱走防止の感覚がつかめません。
誰しも最初は未経験からスタートです。私たちボランティアだって先輩ボランティアさんから教わってきたのです。
おひとりでも多く、犬猫の理解者を増やしたい私たち動物ボランティアは、新たに初めて飼う方にも、積極的に譲渡を勧めていくわけです。
ソラくん
ただ、やはり脱走防止だけは細かく口煩くお伝えすることになります。申し訳ありませんがそこは動物の命を守るために譲れないことで、あとからそのしつこさの意味がよくお分かりになられるかと思います。
リンネくん
犬の場合はお散歩中の首輪すっぽ抜け、ハーネスすっぽ抜け、うんち拾い中のいきなりダッシュなどがあります。手がリードから離れても、犬のリードが飼い主さんのショルダーリードと繋がっているように、タスキがけのリードを人も装着してください。
古い首輪ですと、ちぎれたり金属部分が劣化します。定期的に確認しましょう。
花火大会や雷雨でパニックとなる犬は、信じがたい力でリードを噛み切り塀をよじ登り首吊りとなり脱走をします。窓を割って逃げる犬たちもいます。いざ、よじ登っても向こう側に落ちないようリードの長さを短めに。くるくる回るシニアは係留しない、など、注意ポイントがたくさんあります。
パニックとなった犬は、突拍子もない行動に出るのです。
カカオくん
環境も確認。二重扉がマストです。
正面ゲート+個別ランのゲート
ドアの前に、柵。
ベランダから落ちた犬猫はたくさんいます。まさか、高い2階から逃げないだろうと思うでしょうが、ベランダから逃げたり、干した布団から滑り落ちたり、というのは多発していますよ。
だから、掃き出し窓だけでなく、高窓にも脱走防止の柵が必要です。
外を見るのが大好きな猫。
窓辺にいられるようなスペースは作ってあげたいですが、窓のストッパーは必要です。3センチあれば猫は脱走します。
日曜大工ができる飼い主さんならしっかりした使い勝手のよい柵が作れて良いですが、今は100均グッズを組み合わせ、工夫される方もおられます。
お客様がきてドアを10センチ開けたらあっという間にすり抜けて逃げた犬猫の話もよく聞きます。
特にお子様がいるご家庭はお友だちが遊びに来たりするうちにドアの開閉は杜撰になります。
ご高齢の方がいるご家庭でも窓やドアの開閉は脱走に繋がる不安要素となります。
洗濯物を干している間に猫が脱走、というのもよくあります。お客様が来たり、しばらく窓を開け放すときは、犬猫さんはケージに入ってもらうようにしましょう。
突っ張り棒を用いた仕切りを置いたりも良いですね。
皆さまいろいろな工夫をされています、参考になりますね。
こちらはピノハウスの入り口に設置された突っ張りタイプの柵。
季節のよいとき窓を開けられるように、網戸を作り外から張ってもらっています。
ちょっとした工夫が脱走を阻みますね
ピノハウスの入り口にあるのは、こちらです。
ほかにも色々なタイプがあります。
網戸ロック。
ただ、網戸も、犬はもちろん、元気な猫さんは押し破り脱走します。
網戸の前か外側に柵は必要です。
家の庭をぐるりとフェンスで囲んでドッグランまたはキャットランにしてしまうという究極のペット共生ハウス例
デッキからランに出られます。屋根部分もネットで覆われているため、よじ登る犬も、また猫も、完全フリーです。
このランの外側にもさらにフェンスがあるのです。
陽当たり良好❣️
ワカロンの新しいおうち
トライアルがスタートした里親様のお宅にて。
リビングからデッキには出入り自由の犬ドアがあります。
クッション性のあるお風呂マットが敷かれた犬用アプローチ全てがシニア犬仕様です。
ボランティアWさんオヤツをありがとうございました♪
ワカロンのセンターレスキューペアレント様がワカロンを迎えてくださいました。歴代の愛犬家で、みな中型雑種です。
幸せなワカロン😃
あたたかなおもてなし
ワカロン
皮膚が弱くシャンプー持参でお婿入りしました。
先住のぶちちゃん
人とペットの優しい共生の形を目にした思いです。
茨城県動物指導センターから、殺処分されるはずの次郎、ワカロン、と引き出してくださいました。
言葉にできない、
ありがたいことです。
自立支援センターおひさまさんよりご支援物資が届きました
ありがとうございます♪ 皆様に支えられて、会員さんボランティアさんたちみんなで、毎日がんばれます
by鶴田真子美(おかめ)