相談事例から 水なく西日に照らされる外飼いの番犬 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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皆さんは、この夏の日差しに照らされ続け、外に置かれる犬たちをどう思われますか。


水すら与えられない犬を見て、心配になりませんか。


自分なら5分ともたないだろう、ましてや犬は暑さに弱く、熱中症で亡くなる犬はたくさんいるのです。




でも飼い主に遠慮してなかなか介入できません。



それでも心配で、こっそり水を与えたり、よしずや日除けを付けたり、


玄関に入れるよう直談判したり。


私たちも何度もやってきました。


飼い主に遠慮しながら。


内部告発もたくさんあります。そのたび、警察に相談しながら解決してきました。


改善される場合が多いのですが、頑なに排除されることもあります。


が、今回は相手が悪すぎました。




7.8

●●産業の犬について相談がありました。


土浦北インター近くの最近できた鉄クズ屋の敷地に、日除けなく水もない外飼いの番犬がおり、道路の排気ガス、激しい夏の日差しに常に晒されている、と。


会員さんも気にして見てくださるかたがありました。


近所の方々からも相談がありました。

日除けもなく、水もない、と。


ある方は、ヨシズを渡したそうです。が、事務所では受け取ろうとせず、心配した方が通りかかりに無理矢理取り付けてきたそうです。


国道沿い交差点に面しているため、たくさんの方が心配されているようです。


先日行くとやはり事務所裏に繋がれており、水はなく、事務所のおじいさんに水をやるよう話しました。




今日も、熱中症の警戒アラームが発動された土浦市。


犬が気になり、少しでも楽になるように日除けとバケツを持って行きました。


やはり、犬には水はありませんでした。


事務所に行くと、紙を渡されました。




センターも警察も、問題ないと言っている、許可なく敷地に入れば通報する、と書いてあります。


そして、激しい剣幕で、外に出ろ,帰れ,警察を呼ぶぞと言われました。


持ってきた日除けとバケツを置くと(↑)、持って帰れ、ここはゴミ捨て場ではないと怒鳴りながら、こちらの写真をとりまくりました。



水を犬に与えてくださいと話すと、不法侵入だと言われ,出て行こうとすると、女性のほうがいきなり車のドアを開けられエンジンを勝手に切られました。


男性は重機で出入り口を塞ぎました。ここは店舗であり空き缶や鉄屑を運び入れる業者が出入りする広い敷地です。


こちらも警察を呼びました。


双方が呼んだ警察で敷地はいっぱいになりました。


が、警察も飼い方に問題はないと言います。改正動物愛護法44条を示しましたが、水がないことも問題にはされませんでした。コップで与えてこぼしただけかもと言います。コップはないのに。






飼い主、警察、センター、

犬を助ける人はだれもいません。

法律は何のため?

44条は何のため?条文は改正され具体的に給水がないことも虐待として記載されました。


犬が酷暑のなか水がもらえず日向にさらされていることを、センターも警察も問題にしないなら、民間はこれを見て見ぬふりしかできないというのでしょうか。


命に危険があると考え何とかしてやろうとすると、反対に警察を呼ばれ、警察はどちらの味方でもありませんとおっしゃるだけ。


いきなりレッドカードではありません。来るたび水がない、改善されないのです。




飼い主はこれ以上犬を見に来てほしくないから犬を持っていけと飼育放棄しました。


犬は散歩なくストレスもたまり、飼い主に激しく甘え、リードを抑えるのも大変な様子でした。


まず犬を慣らさねばならず、飼い主と私たちが一緒に歩いて徐々に慣れていかねばならないと話しても、飼い主はいやだと聞きません。


警察にいったん預け、茨城県動物指導センターに収容してもらい、そこで性格を見極めトレーニングして落ち着かせ、相談者さんもしくはうちで引き出すことを提案しました。


が、警察は、飼い主がいる犬であり警察には飼い主不明の犬しか引き取れないと言います。


センターに行っても殺処分となる、この国には生かす公的シェルターがないから、と警察の方も話されていました。


この犬は飼い主から放棄されても、生かすには民間が引き取るしかないのです。


一時的にでも預けられる場所がない。


こちらは多数抱えてめいっぱい、朝から晩まで、くるぶしをくじいて腫らしながら突き指しながら毎日休まず世話する無職。


それでも警察は助けてくれない。犬も人も。


助けたい人が動物を押し付け合う、いつもの図。


結局は民間が引き取るしかないとなりました。


が、犬を預かる段になって犬をけしかけられ、警察が取り巻くなかで胸とおなかをかじられてしまいました。









飼い主の女性は、犬が私に噛みついた直後に、犬は飼い主の気持ちと同じだと言い捨てました。


こうしたことは、警察の取り囲むなかで起きました。








怪我をした私は犬を連れて行くことができなくなり

噛まれた私を残ししばらくしてパトカーは出ようとしました。


待って、と呼び止め、

警察に犬をセンターに連れて行ってくれと話しても断られました。


婦警さんは私の傷を見てすぐ病院に行くよう言われました。



私はすぐに病院行きとなりました。

犬はまた同じ場所に今も繋がれているでしょう。



警察もセンターも機能せず、

動物を虐待から助けるのは丸腰の民間人しかいず、

人すらも守られない国であることに,改めてまた、絶望します。


by鶴田真子美(おかめ)