ペットショップでアルバイトをしていた頃の自分で見てきた事(前回に続き)、自分が関わってきた人達から聞いた事をお伝えします。
時代は変わってきてはいますが、
結局、いいペットショップ、いいブリーダーなんて存在しないし、いいブリーダーと言っても良質な犬猫を売り買いしている事にはなんのかわりもありません。
大切に、豊かな環境の元、愛情たっぷり育てました!って、そんな大切な子を売るなんて頭と神経大丈夫?と思いますけど。
・自然交配ができない犬達、初めての雌犬やには、人間が介入する必要があるんだとバイト先のオーナーや、取引しているブリーダーから聞きました。
雄犬に誘発剤をのませ、雌犬にはボールペンで穴を開ける(処女膜を破る)と言われました。なんて酷い事をするのかと聞いたのですが、これは当たり前なの。かわいい赤ちゃん見たいし、お母さんにさせてあげたいでしょ?と言われた。
かわいい赤ちゃんを産ませて、でも赤ちゃんとお母さんは一緒に生きてはいけない。
矛盾だらけだ。
ブリーダーは、子返しか、交配料どちらにするかとよく聞いていた。
オーナーと、ブリーダーとの取り決めで、血筋のいい子が産まれたら高く売れる。
だけど、必ずしも妊娠をし、安全に出産までできるかわからない。死産の可能性もある。
だから、子を貰うよりも、交配料を貰う方がいいと考えるとの話だった。
当時美容学校の生徒だった私も学校の授業で、飼うなら雌犬にする事。
繁殖の勉強もできるし、子供が産まれたらお小遣い稼ぎもできる!そう言われた生徒達はこぞって雌犬を買っていた。
小遣い稼ぎ。
小遣いなんだ。
また、「だきあわせ」といい、客がダックスが欲しいと言ってくるとオーナーは、ブリーダーにダックスがいるかと尋ねる。
ブリーダーは、客とオーナーのあしもとをみて、ダックスいるけど、だきあわせならいいよと持ちかける。
流行から外れた犬と欲しがっているダックスと2頭一緒なら売れるという事になり、ダックスとハスキー一緒なら売るとの話となった。
一時期、ハスキーが流行った時期があったが、日本の気候に合わず、運動量も必要。
遠吠もするで、手放す人も多かった。
「トライアングル」と言われるやり方もあり、当時はペットノコジマがやっていた事になります。
トライアングルとは、ペットショップ、獣医、客が位置づけされ、コジマに犬を買いにきた客に、おすすめの犬をゲージからフードから丸々セットで買わせる。
そして、提携している獣医を紹介する。
必ず、鼻水をたらし、何となく体調が悪そうと、心配する飼い主は提携獣医の元にいき、必要のない診察や薬を処方される。
一週間しないうちに亡くなる。
「大丈夫です。そんなに気を落とさないで。ワンちゃんも悲しみます。大好きなお母さんと一緒にいれたんです。力不足ですみません。」と、獣医は涙を流し花を持って飼い主の元へ。
そして、畳み掛けるようにコジマのスタッフが、「お母さんの悲しみを癒やしてくれるのはこの子です。」と次の仔犬を売るのです。
少し安めに。
いい獣医さん、親切なショップ定員。
飼い主さんは2頭目の犬と幸せに暮らす。が、トライアングルのやり方です。
仔犬が直ぐに体調を崩して亡くなる事は当たり前でしょうか?
不自然ではありませんか?
はい。ジステンパーウイルスにかかっている子をあえて売るからなんです。
どこか疾患があり、なにかある子をかわいい小さな時期に売りに出し、亡くなるのを待つやり方になります。
フリーでトリマーをしていた頃、私は飼い主さんのご自宅に向う、出張トリマーをしていました。
「必ずこのシャンプーを使ってほしい」渡されたシャンプーで私は手の痛みを隠せず、「こんなに皮膚に激痛が走るシャンプーをこんな小さな子に使っていたのですか?治りどころか悪化していませんか?」と飼い主さんに聞いたところ、
「犬を飼うのは2回目で。最初の子は私が至らなくて直ぐに亡くなりました。なので、この子は大切にしたくて。少し肌が弱いと獣医さんからシャンプーをすすめられたんです」と聞き、またカラクリにかかってしまった人がいると知りました。
直ぐにシャンプーは変えること、病院も変えるよう話しました。
色々とみていると、仔犬には足の指がありませんでした。
耳も聞こえていなかった。
それでもそのダックスの子は飼い主さんが大切に可愛がっていた事は救いだと思います。
別の方で、トイプードルの方でしたが、ペットショップで購入後、とにかく噛み付く犬だということを知る。
普段は甘えん坊なのに、急に手がちぎれるんじゃないかと思う程噛み付いてくる。
家族でどんな時に噛むのかを話し合ったら、後ろから触った時だったと家族が一致。
実は耳が全く聞こえておらず、名前も理解していなかった。前から顔が見えたら嬉しくて走ってくるが、後ろから呼ばれてもわからなくて、急に触られるから、怖くてやらないで!って事だったんだと知ったそうです。
獣医さんから、購入したブリーダーに連絡をして、こういう状況で、他の兄弟達も気になることを伝えた方がいいと言われたので、ブリーダーに連絡すると、「うちは関係ないし、問題ない。金は返せない。今まで可愛がっておきながらなんなんだ!」と電話を切られてしまったそうです。
お金を返せなんて思ってない。
もう家族だから。噛んできた理由がわかった。怖い思いをさせてしまった事に犬には家族で謝らなければならない。
聞こえなくてもいい。
返事をしてくれなくてもいい。
いてくれるから、家族だからそれでいい。
兄弟達の事は気になると話してくださいました。
バイト先では当たり前のように近親交配もしていました。
父と娘よりも、母と息子の方が小ぶりで顔が良い子が産まれてくる率が高い!だから、遠方からも買いにくる。
そうオーナーは話していました。
byこまどりさん