蓮・虹の橋を渡りました | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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6月11日(金)

蓮が虹の橋を渡りました。

 

少し前より体調を崩し、病院で検査をしたところ
左右の心臓弁とも逆流を起こしていて、肺高血圧症の診断。
投薬を開始しました。

室内にて絶対安静。
食も細くなり、薬も嫌がり残してしまう為、錠剤を砕き流動食に混ぜたものを
シリンジで与える毎日。

どうにか少しでも良くなってほしいと皆が願いましたが、シニアの蓮の心臓は
持ちこたえる事が出来ず。

 

たくさんのボラさんに見守られ、優しく身体を撫でてもらいながら旅立ちました。


蓮は2年前にセンターより引き出され、シェルター入りし
フィラリア(+)で、すぐに陰転治療を開始。

1年前には、フィラリアは陰転することが出来ました。


シェルター入り当初より、耳の炎症が酷く。
耳道閉塞、慢性的な炎症で、定期的に耳洗浄を行い
毎日毎日、点耳薬を続け。

大嫌いな治療を本当に頑張って続けましたが
彼の耳は聴こえるようにはなりませんでした。


様々なハンデを抱えながらも、蓮は明るく穏やかで。
いつもお手を繰り返す甘えん坊で。

ボランティアさんには本当に可愛がられました。

初めて会った2年前。
僕を撫でて。
僕の所へ来てと、大きな声で鳴いていて。

 

あの時からずっと、優しくて、怖がりで
でも、人が大好きで穏やかな、いい子過ぎるほどに
いい子だった蓮。

毎朝。
シェルターの駐車場に着くと、蓮の大きな声が迎えてくれて。
耳が聴こえないのに何故分かるのか、いつも不思議でした。

ドアを開けると尻尾を振って待っていて
ランに嬉しそうに飛び出して行く。
そんな姿を見られる日が、この先も続くと思っていました。

亡くなる前日の写真。

最期まで可愛い、可愛い蓮でした。

旅だって数日経ったいま。
たくさんの犬の鳴き声の中で、蓮の声が聴こえないことに気が付く瞬間
ふと寂しさを覚えます。
ドアを開けると、そこには蓮の笑顔があるような気がします。

それだけ彼の笑顔を見てきたのだなと。
それだけ彼の声を聴いてきたのだなと実感します。

「蓮」

君の名前は、泥の中で成長し、美しい花を咲かす蓮のように
汚れに染まらず清く生きるという意味があるんだそう。
花言葉は「清らかな心」

 

名前通りの綺麗な心、綺麗な目をしていたね。

 

ともに過ごしたこの2年間
お世話に入る私たちボランティアにとって、大切で愛おしい時間だった。

ありがとう、蓮。
これからも、君は私たちの大切な友達。


君と出会えて、本当に幸せでした。
また会おうね。
 

CAPINシェルターボラ 一同より。