土浦シェルター医療報告② 3/22~ | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

①からの続き

 

3/22
犬アイリス

耳の診察
■体重 18.54㎏
■耳
洗浄を行いました。
①耳道の爛れが酷い
②黒い汚れが酷く奥の方のは全て取れなかった

<今後>
毎日点耳薬を行い、2週間後に再診。
今なら酷くなる前に完治するかもしれないので
数回繰り返し行う。
次回4/6(火)11半~

★注意点
医師指導により、シェルターで耳掃除は絶対に行わないように
(※炎症あり、汚れを奥へ押し込んでしまうため)


3/23
犬ロビン

術後の体調が悪く入院治療しておりましたが、本日退院しました。
■体重 14.52㎏(16日16.98㎏)▼2㎏ほど減りました
■入院中の経過
①溶血
16日より点滴、強心剤など投薬を行い
現在は解消されています。

②点滴
心雑音も無くなり、状態が安定したので
点滴を外し様子見したが、問題なし。
但し、点滴時に血管の通りが悪く傷口周辺に浮腫みが出た。

③食事
自力で食事は摂れるようになった。
食べにくい場合はお皿をもってあげるなど介助。

④フィラリア治療
体調が安定したので21日(日)にフィラリア投薬したが
問題なしであった。

■今後
①心臓薬など内科療法
②フィラリア治療

4/6
犬アイリス

耳洗浄(再診2回目)
■体重 16.75㎏ 2㎏減りました
■耳洗浄
行いました。
洗浄後の耳道はまだ赤く炎症を起こしているので
引き続き、毎日の点耳薬と定期的な耳洗浄が必要。

犬ネル

急に太った事と、歩行困難で受診
■体重 15.6㎏
1年前より5㎏増えました。
■血液検査
①ALP(肝臓)参考数値~254
前回295 →今回3500
②尿素窒素(腎臓)参考数値~29.2
前回46.4 →今回 48.5
③GPT(肝臓)参考数値~78
前回34 →今回 84

<診断>
●腎臓が悪くなってきている。
投薬するかどうかギリギリの数値。
※後日、尿を持って行き尿蛋白など調べてから検討。

●ALP(アルカリフォスタファーゼ)が高くなっている。
但し、GPTがそれほど高くないので肝臓が悪いわけではない。
考えられるのは
1,おやつなど食事以外の物を食べさせている
2,クッシング症候群
※クッシング症候群だったとしても、腎臓が悪くなってきているので
投薬は不可。
 
●貧血あり
腎臓数値の悪化に伴うものだと予想。
とりあえず鉄剤を服用し、改善を試みる。
尿検査の結果で腎臓薬の処方するか検討。

4/12
犬ロビン

心臓の状態と、投薬後の経過を診るための再診。
■体重 15.16㎏

■血液検査
以前、白血球など異常数値を示していましたが
今回、全て正常値

■エコー
心臓肥大もなく、三尖弁、僧帽弁ともに
逆流なし。

■首の術跡の抜糸
抜糸→済み
<注意点>
①抜糸した箇所が赤くなっていますが、これは出血ではなく
内出血。
②術跡が化膿したことによって、皮膚が非常に弱くなっている。
傷は付いているので開くことはないだろうが、化膿の後遺症として
今後何かの折に痒みなど、再度炎症が出てくる可能性あり。
③浸潤液などが出てきたら、すぐに受診を(感染症を起こすリスク)

■処方
①強心剤
継続。
※段階的に減らして行く予定

②ステロイド
前回の残りを毎日から1日置きに変更し、服用しきったら終了

■今後の注意点
散歩などの制限は継続。
引き続き安静を保つこと。

■再診
1か月後に再診を。

犬クルマ

心臓肥大のため投薬後の再診
■体重15.06㎏ (前回 13.8㎏)
2㎏増えました

■エコー
①心臓の大きさは変わらず。
②腹水、胸水など無し。

■血液検査
心臓の浮腫みを取るため、1か月利尿剤を服用したので
腎臓数値を診るため実施
<結果>
①クレアチニン(基準値~1.8)
1.0 正常値
②尿素窒素 (基準値~27)
21 正常値

<診断>
腎臓数値に問題が無いので、利尿剤は継続。
利尿剤を服用しているので、少し心臓が楽になったと思われる。
楽になってきたことで体重が少し増加した。
散歩の制限も効果があると思われる。

ロビンよりも状態が深刻なため安静を保つこと。


4/19
犬

肺の再診
■体重 18.24㎏
■エコー検査
1:心臓
心臓の収縮率は前回と同様。
良くもなっていないが、悪くもなっていない。

2:肺
前回、肺の炎症を確認。石灰化している。
石灰化した部分は元に戻らないため、残った部分でどれだけ頑張れるか。

■総合診断
心臓については、フィラリアのせいではなく
何らかの原因で元々悪かったのではないか。

服用していたステロイドについては、現在咳も出ていないので
一旦中止し、止めた状態で再発するか様子見。


犬ロロ

血液検査と、フィラリア陰転について
■体重 17.66㎏
■血液検査
全て正常値
MF(+)※抗原検査は未実施

■エコー
右心拡大…無し
虫影…無し
その他特に問題なし

4/28

犬アイリス

■耳洗浄
行いました。

次回の耳洗浄は、まだ予約を入れていませんが
月1回頻度でと言われておりますので、来月受診


4/30
犬ヒカリ

膵炎、肝臓の投薬後の再検査
■血液検査(前回2019/12)
1:リパーゼ(膵酵素)
正常値~200
前回 2000超→今回 1091

2:CRP(炎症)
基準値~1.0㎎
前回1.6 →今回 0.2

<診断>
リパーゼ数値は依然高数値ではあるものの、半分に下がっている。
炎症を示すCRPが下がっているので、炎症そのものは改善されていると
判断できる。

肝臓数値も以前は悪かったが、改善されている。

<今後>
消化酵素のみ続け、現在服用しているスパカール、ウルソは
現在処方されているものを服用しきったら、一旦終了し
飲んでいない状態で悪くならないか、数か月後に再検査。

5/8
犬ネル

■尿検査結果
腎臓数値がやはり良くない。
尿蛋白(+)

<診断>
1.先日行った血液検査を照らし合わせた結果
やはりクッシング症候群であると判断。

2.腎臓数値、尿検査と合わせた結果
腎臓のお薬を開始する。

3.クッシング症候群の投薬については、腎臓数値が良くないことを
踏まえ慎重に判断。
(投薬による副作用で腎臓が悪くなる)

5/14
犬ヒカリ


尿素窒素が高くなっているので、腎臓の悪化が考えられる。
(前回2019/12は正常値)

但し尿素窒素が高くなる原因として、腎臓の他にお腹の調子が悪いと
あがることがあるため、念のため尿検査を行う(5/18実施予定)
その結果、やはり腎臓が悪いという診断が出た場合は投薬開始。


犬ネル

■尿検査結果
1.UPC(参考値~0.5)→ 0.36
0.2~0.5はグレーゾーン

2.UCC(尿中コルチゾールの数値)
★参考値~1.35→ 3.20↑

<診断>

UPCが高くなっているので、腎臓薬の投薬開始。
UCCが高数値なのは、クッシング症候群であると言う事。
但し、クッシングの薬は少なからず副作用があり、腎臓を悪くしてしまう為
現行で腎臓数値の悪いネルには投薬できない。
食事は腎臓食を。


5/17
犬ロビン

心臓の再診
■体重 16.82㎏
■診断
心雑音はあるものの以前より改善。
薬は継続。

体調に変化が無ければ、今後の受診なし。


犬タカミー

右目に出来たイボが大きくなってきたので受診。

■体重 26.8㎏

■血液検査
1,一般検査…結果は後日
2,フィラリア検査(-)…陰転しました。

■目のイボ
切除予定 5/28(金)予約


5/18

犬ワカロン

皮膚炎が酷く受診
■血液検査
1.一般…全て正常値
2.ホルモン検査(甲状腺)…正常値

■エコー
膀胱の中に沢山の結晶が見える。

■尿検査
自然排尿が出来なかったので、カテーテル採尿。
ストルバイト結晶あり
※採尿後の尿中に肉眼でも確認できました。

■皮膚
1.前両足…マラセチア(++)、ブドウ球菌
2.背中…ブドウ球菌(+++)
3.両耳…マラセチア菌(++)
4.尾…脱毛による色素沈着

<診断>
考えられるのは3つ。
1.菌による炎症
2.アトピー性皮膚炎
3.アレルギー(食物)

まずは皮膚の菌を無くす。
次に食物アレルギーの可能性も考える。
それでもダメなら初めてアトピー性皮膚炎の診断が出来る。

マラセチア菌が居るので、出来たら週1度はシャンプー(マラセブ)を。

<処方>
1.シンバリカの再投薬
2.抗生剤(セファレキシン)と抗菌薬
ステロイド(段階的に減らして行く)の投薬。
3.両耳に点耳薬(1日1回)
を行い、2週間後に状態の確認。

■目の赤み
赤く見えているのは充血などではなく、色素が薄くなっている部分が
赤く見えるだけ。
問題なしなので、点眼などの必要はなし。

■その他
ストルバイトなので、フードはユリナリーを。
 

以上、土浦シェルター医療報告でした。


犬フィラリア予防を開始しましょうパグ
フィラリアの成虫は、細長い素麺のような姿をしています。
オスが体長約10~20cm、メスは約25~30cmにもなります。
投薬駆虫されない場合の成虫は5~6年の寿命があり、 成虫のみが犬の健康に深刻な被害を与えます。

感染してしまうと、治療にも時間がかかり費用もかかります。
陰転できても、痛んだ心臓は元に戻らず、運動制限や腹水など
後遺症として残り、ワンコが辛い思いをしなければならない場合もあります。

夏場、蚊の活動温度帯で生活している犬が、蚊に刺されずに過ごすことは非常に困難です。
生まれてから何も予防をしなかった犬は、3年目で9割以上が感染してしまいます。

フィラリアは投薬という簡単な方法で防ぐことが出来るので、大切な愛犬を守るためにも必ず予防しましょう。

フィラリア症はお薬で予防できます。
忘れずに投薬しましょう。

 

(by ぷう)

 

 

皆様にご支援頂いた医療費は、大切に大切に
使わせて頂いております。

引き続き、病気のワンズ、ニャンズを支えて頂けましたら幸いです。

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

 【ご支援のお願い】繋がった命のために

 

病気と闘っているワンコ達、ニャンコ達がいます。

毎日、苦手な投薬・通院も一生懸命に頑張っています。

皆様の愛情に支えられ、今日も生きています。
この姿は皆様の優しさがつくって下さっています。



ワンコ、ニャン子たちの「ありがとう」と、私たちの心からの感謝が
このブログを通して、どうか皆さまに届きますように。






この子達の明日のために
お力添え
いただけましたら幸いです 

 

 

医療費のご支援を宜しくお願いいたしますお願い


 

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