土浦シェルター医療報告① 2/3~  | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

2/3
犬

耳洗浄
■体重 16.9㎏(前回9月 17㎏強)
■耳洗浄
鎮静を用いて行いました。
<現在の状態>
前回から半年ほど空いているので、汚れはそれなりにあるが
最初の頃に比べて炎症(耳内の腫れ、赤み)は無くなってきている。
点耳薬をやってくれていることが大きい。

治療開始当初は耳内の炎症が酷く、かなりの痛みを伴うため
鎮静が必要でしたが、炎症が収まってきているということで
医師と相談し、次回は鎮静無し、もしくは軽めでやってみることになりました。
やはり痛みがあったり、嫌がるようなら使用することになると思います。

半年空くと汚れが酷くなるので、出来たら3か月毎にやる方がいいとのことです。
※画像は、見える汚れを落とした後での洗浄液の状態です


3/1

犬マモル

27日(土)に行った去勢、褥瘡の再縫合後の退院手続き
 


■血液検査(術前)
問題なし

■エコー、レントゲン(術前)
特に問題個所はなし
腎臓、肝臓も画像上はきれい。

■褥瘡
再縫合はしたが、浸潤液が多く出ている
(浸潤液があると傷がつかない)

■去勢
通常は睾丸のみの摘出だが、今回は片側だけ肥大していたので
陰嚢毎切除。
切除した睾丸は、特に病理の必要はなし。

■処方
以前の抗生剤(ファロム)は長く服用するのに適さない為
弱い抗生剤に換えていたが、浸潤液が多いため今回はファロムを処方。
1週間後に様子見。


犬ペッパー

抗生剤の再処方に受診が必要とのことで再診。
■体重 5.82㎏
■血液検査
貧血あり
甲状腺数値→ 低い
アルブミン数値→ 低い

※尿検査時に検出された上皮細胞はカテーテル採尿したときのもの
問題なし

■尿検査
尿比重(参考値~1.045)→1.043
問題なし

■顕微鏡検査
傷口の菌を調べるため実施(カビの有無など)
<結果>
シモンシェラ菌(口腔内にいる菌)が検出→ 傷口を舐めている

<診断>
①クッシング疑いについて
数値上はギリギリ疑いの範囲内であるも、詳しい検査はしていないので
明言は出来ない。
但し、尿比重が正常であることなどからクッシングではないのではないかとも考えられる。
※クッシングの場合、尿が薄くなるため

②皮膚が腐ってきている。陰茎も同様(骨が出てきている)

③この状態で補液を入れると、皮膚下で補液が腐るため
水分補給をシリンジで行えるなら、補液は入れない方が良い
補液は針を刺すのでどうしても細菌が入る。
通常なら問題ないが、ペッパーの場合抵抗力がなく菌が繁殖してしまうため。

④傷口にカビは居なかったが細菌感染はしているので
抗生剤の処方

3/2
犬和歌

乳腺腫瘍の切除

以前よりあった乳腺腫瘍を、本日切除。

心臓疾患のため、長時間の麻酔はかけられないため
不妊手術時には切除できず、様子見となっておりました。

・避妊後なのに急に大きくなってきたこと(通常は小さくなる)
・これ以上大きくなると麻酔時間が長くなること
の理由から、いま切除した方がよいとのことで今回切除手術を実施。

■病理結果
・左第三乳腺…良性
乳腺の複合腺腫

・右第五乳腺…良性
乳腺の良性混合腺腫

それぞれの腫瘤と周辺組織との境界は明瞭。
腫瘍細胞の脈管浸潤像は認められず


3/3
犬パオ

去勢手術と心エコー検査
■体重 10.75㎏
■去勢…済
■マイクロチップ…済
■歯石取り…済
★抜歯
歯石除去の際、歯周病重度(歯がグラグラ)の歯を2本抜歯。
・右上顎台前臼歯
・右下顎台後臼歯

※上記2本以外にも問題の箇所はあるので、今後抜歯が必要になるかもしれない。

■心臓エコー
術前検査で心雑音が酷いとのことでしたが
嫌がった為、今回実施。

~診断~
僧帽弁閉鎖不全症
ステージ:B1

●VHS: 正常10.5(心拡大の指標)
8.7▽
●LA/Ao: 正常1.6未満(左心房拡大の指標)
1.56▽
●LVIDd: 正常値34.2未満(左心室拡大の指標)
35.9㎜

●僧帽弁の波形
E波 65.1㎝/s
A派 49.9㎝/s
MR  551.6㎝/s

<医師より>
僧帽弁逆流が確認できましたが、ステージB1なので
必ずしも投薬が必要なレベルではありません。
(※VHS,LA/Ao,LVIDd全てが正常値以上ならステージB2)←投薬が必要
今より投薬していたら進行が少しは送らせられる。
三尖弁逆流(右心弁)の逆流は無し。

パオの僧帽弁閉鎖不全症は老化に伴うものだとのこと。
現在服用中の心臓薬を引き続き処方していただきました。


3/8
犬ポチ

腎臓、肝臓の定期健診
■体重 14.64㎏(前回 16㎏)
■血液検査
①ALP(肝臓)参考数値~254
前回2248 →今回 1693▼下がりました

②BUN尿素窒素(腎臓)参考値~29.2
前回28.2 →今回 42.1▲上がりました

<診断>
肝臓数値が下がって来たが、腎臓数値が上がって来ているので
引き続き腎臓食を食べさせた方がよい。
体重管理も引き続き行う(減量)

犬レンゲ

フィラリア陰転治療の開始に伴う検査
■体重14.2㎏
■血液検査
問題なし

■処方
フィラリア陰転用抗生剤
ステロイド×2回分、モキシハート×2回分
明朝より開始します。

犬カイト

心臓の再診
※三か月毎の受診が望ましい
■体重 19.2㎏ (前回 17.3㎏)
■レントゲン
心臓の大きさを見るため実施
前回検査時より1㎝大きくなっている。

■エコー
フィラリア親虫がまだ、たくさんいる。
三尖弁逆流があるが、そこまで酷くはない。

<診断>
前回と比べ心臓肥大が進んでいる。
心臓に負担がかかっているということ。
但し、前回酷かった心雑音がなくなり(左心臓)改善している。
現在服用している薬が効いていると思われる。

心臓肥大がこのまま進行すれば、腹水胸水が溜まるようになってくるので
投薬を1つ追加

陰転治療を半年していても親虫が減っていない。
三尖弁付近にも親虫がおり、これが弁に絡まると大変なので
再度、ボルバキア治療を行う(1か月)
明朝より開始します。


3/15
犬ガレ

フィラリア陰転治療の開始
■体重 16.6㎏
■血液検査
特に問題なし
■エコー
心臓の状態の確認。
①左心の形状は綺麗、問題なし
②右心のフィラリアも多くはない(見えない)

<診断>
フィラリア症ではあるものの、程度は軽度。
言われなければ検査上は、陰性にも見えるくらい。
フィラリア陰転治療の開始。


3/16
犬クルマ

心臓の状態と、フィラリア陰転治療後の検査
■体重13.8㎏
■血液検査
結果は後程ご連絡くださるそうです。

■フィラリア検査
弱陽性(+)
※陰転治療は13か月目(2020.2月~)

■エコー
右心拡大あり
肺高血圧症(フィラリア症の後遺症)

<診断>
左に比べ、右心がとても大きいので
負担がかかっている。
現在服用している強心剤(フォルテコールプラス)の効果で
どうにかこの程度で済んでいる。
※13か月目(2020.2月~)

<処方>
フォルテコールプラスは継続し、ここに利尿剤を追加投薬してみて
心臓が小さくなるか一か月後に再診。

■今後の注意点
いつ腹水が溜まって来てもおかしくない状態なので
心臓に負担のかかる距離は歩かせない。
散歩は短め。
※現在は腹水などはありません。

犬ロビン

フィラリア釣り出し手術後、浸潤液が止まらない、
食欲不振などで受診
■体重 16.9kg
■エコー
フィラリアがたくさんいるが、右心拡大はあまりない。

■浸潤液
傷口より血と浸潤液が出ている。

感染症(膿みなど)を起こす可能性が高いので、抗生剤の投薬は必須であるも
食べないので抗生剤の投薬も難しい(直接投薬は口が出るので不可)
<処置>
注射による抗生剤

■血液検査
①溶血性貧血
②白血球(参考値~16.76)
30.34▲高値
③尿素窒素(参考値~27)
50▲高値
④検査表上では血小板が低値となっていますが、器機の問題で
血小板は問題なしだそうです。

<処置>
②③については、点滴など投薬により改善できるので
本日より開始。

■医師より~
フィラリア摘出手術と並行して、内科的治療を行う必要あり。

食べていない(ごく少量)
脱水もあり(お水は飲んでいます)
溶血(尿)が改善していない

など、現状では入院治療が必要な状態。
投薬することで数値を下げられるので、少し楽になる。

■入院
上記診断を受け、本日よりACに入院となりました。
とりあえず2~3日は入院治療となるそうです。

 

 

以上、土浦シェルター医療報告でした。
②へ続く
 

(by ぷう)
 

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