

夜は真っ暗、昼間も薄暗く気味の悪い山道です。
普通に考えても、猫が生活しているわけがない場所です、きっと捨てられたのだ、そうすぐに解釈出来ました。
保護されてから、とうげは一度トライアルに行きましたが、中止になり帰ってきた子です

シェルターで、またケージ生活が始まりました

人が大好きなとうげは、人の気配がする度によく鳴いていました。
『だってぼくさみしいんだもん』
ケージから出すと途端に甘え出すとうげ

『なでて〜あそんで〜!』
これだけ甘えん坊な子だから、早くお家を見つけてあげたい、そう思いながら募集をかけると、すぐに問い合わせをくださったのが、ママさん



トライアルにお届けすると、キャリーから出たとたんに探検するとうげ

『自由に遊んでいいの?』
『とうげくんのために用意したからいいんだよ』とママさん



用意されたご飯を完食したとうげ



その後もとにかく嬉しくて探検するとうげ



トライアル初日から安心して帰ってくることが出来ました





先住猫さんがいらっしゃるため、最初はママさんの寝室からスタート

下から見上げてママさんに甘えるとうげ

外で洗濯物をママさんが干している間、
『早く帰ってきてーママー!!』
と鳴きながら待ってるのが、毎日の日課に

毎日暇さえあればママさんのお膝で抱っこ



窓際で日向ぼっこしながらお外を見たり
マッサージチェアでゴロゴロしてみたり
とうげにとっては、全てが楽しい
幸せ




お家と人に慣れてきたら、お部屋の範囲を広げて先住さん達とご対面

『は、はじめましてっ

』



女子にはシャーって怒られちゃったけど、男の子同士なら仲良くなれそうな予感



『楽しくてシッポあがっちゃう!』
ひとしきり探検すると疲れて寝ちゃうとうげ

そして
『今まで辛い思いをしてきた分、二度とそんな思いはさせたくない。もう立派に、我が家の一員だと思っています』
そうおっしゃって頂きました





暗い、人も通らないような山道に捨てられたと思われるとうげ。
幸せになれると思ったらトライアルから戻ってきたとうげ。
人が大好きで、毎日毎日ケージの中から鳴き続けたとうげに、ようやく家族が出来ました



暗い山道に捨てられたことなんて忘れて欲しい

と、名前は『とうげ』から『オードリー』になりました



【江ノ島ワイキキ食堂】という漫画に出てくる可愛い猫ちゃんの名前からつけてくれました

『毎日この子がいてくれるだけで楽しくて仕方がありません、本当に可愛い子です』
そうニコニコしながら愛しそうにオードリーを見つめるママさん





良かったね、オードリー

峠道に捨てられたことなんか早く忘れて…もう忘れたか





可愛くて面白くてシェルターでも愛されたとうげは、オードリーとなりこれからもっともっと幸せになります



オードリー、本当におめでとう





里親様、二度とオードリーが寂しい思いをしないように、末長くよろしくお願い致します



CAPINにはまだまだずっとのお家を待っている子達が沢山います。