<<土浦シェルター医療報告①
10/12
Sm動物病院
アイリス
ヘルニア治療の再診
■体重 18.62㎏
少し痩せました。もう少し体重があっても良いかも。
(筋力が落ちると腰にも悪いので)
■現在の状態
1)歩行時に足を高く上げている(転ばないように歩行するため)
2)会陰ヘルニアも少しある(肛門周辺の筋力の低下)
3)肛門腺が溜まっていた(前回絞ってから一か月なら正常範囲)
<診断>
1)ヘルニアは良くなっているので、
ヘルニアについての治療は投薬も含め終了。
2)ケージレストも今日で終了。
3)右後脚に軽い麻痺はある(ナックリング)
そのため歩行様式が足を高くあげた形になっている。
■今後
ケージレストは終了となりますが、運動制限については
段階的に解除。
★1週目20%の解除→部屋の中(排泄のみ外)
★2週目40%→ドッグラン
★3週目60%→軽い散歩
という感じです。
■医師より~
内科療法で治したヘルニアについては50%の確率で再発する。
(逆に言えば50%は再発しないとも言える)
何をしたからヘルニアになったと言う明確な原因は無い。
今後も、何かに気を付けていたらならないという事もない。
発症については運とも言える。
ヘルニアの治療は終了だが、皮膚の弱さが気になる。
今はヘルニア治療の為ステロイドを一日おきに服用(本日朝で終了)して
いたので、皮膚にも効いていたが、投薬終了後に
皮膚のアレルギー症状(?)が出ることも考えられる。
しばらく様子を見て、痛みや麻痺が強くなるようなら
ACに連絡。
■処方
頓服としてステロイド剤を処方。
痒みや皮膚状態が悪化したときに服用
10/13
風太
去勢手術とマイクロチップ
■体重 13.9㎏
■血液検査
異常なし
■去勢手術
午後実施、夕方シェルターに戻ります。
■フィラリア薬
陰転治療中ですが、術前後一週間は投薬不可なので
29日より再開いたします。
10/23
小冬
四肢の皮膚のかぶれ、舐め壊し
■体重 24.5㎏
■皮膚
数か月前より四肢の先端部分に舐め壊し。
カラーをつけると治るも、外すと再発。
★カビ、菌…検出されず。
<診断>
■常同障害疑い
~常同障害とは~
自分のしっぽを追いかけ続ける、体の一部をなめたりかき続けている
名前を呼んでもその行動をやめないなど、病的なまでに同じ行動を続ける
または何度も繰り返す心の病気。
ひまつぶしでなんとなくやったところ、心が落ち着いたために
繰り返すようになるケースも。
しっぽや前足を自分で噛んだり舐め続けたりする自傷行為、口の届く範囲の被毛部の脱毛などが認められることがある。
■処置
舐め壊しの傷の状態が良くないので、ひとまずステロイドで
皮膚の状態を安定させる。
カラーは常時着用。
■今後
ステロイド投薬後、治癒しても繰り返すようなら
精神安定剤の処方を検討。
11/6
チョコ
腹部の腫瘍が大きくなったので再診
■体重 13.38㎏
■腹部腫瘍
前回水を抜いてもらいましたが、当初よりも大きくなっている。
切除をした方がいい。
■レントゲン
切除を行う前に腫瘍(悪良は不明)の転移の有無の
確認のため実施しました。
<結果>
肺などへの転移はなし。
11/10
ガガ
皮膚炎(アトピー)と耳の再診
■体重 14.58㎏(増えました)
■皮膚
アトピーの再発で10日ほど前にお薬を処方してもらい
投薬していたので、少し赤みは減りました。
継続して投薬
<処方>
・免疫抑制剤
・気管支拡張剤
薬が切れる頃に再診。
■耳
1)耳洗浄…行いました
2)内奥の腫れ
ご支援物資を預けたものの中から、お薬の処方(ヒビクス軟膏)
毎日耳奥へ入れる(一本を一週間で使い切る量)
薬を使い切る頃に再診。
ロビン
以前、皮膚の痒みとアルブミンの低数値で投薬
改善が見られたので投薬休止となっておりましたが
皮膚の痒みが再発したようでご相談しました。
<診断>
ステロイドを止めると痒みが出るのはアトピーだろう。
ステロイドの再処方をしても良いが、長期的に考えると
ステロイドではない薬が望ましい。
アポキルを一週間投薬し様子見。
痒みが収まるようであれば再処方。
11/16
クロ部長
耳の汚れが酷かったため受診
■体重 6.72㎏
■耳洗浄…行いました。
点耳薬などの処方は無し。
<今後>
1)昨年ポリープ(炎症性ポリープ)切除を行いましたが、内耳奥が細く
全て取り切れていないため、定期的(汚れが酷くなれば)に
耳掃除を行う。
2)このポリープは良性なので、これが原因で命に係わるような
ものではない。
■涙
常時出ている涙は、風邪症状とのこと。
目薬(要冷蔵)の処方。
フミ
シェルター移動に伴い投薬、状態の相談のため
受診予約を入れておりましたが数日前より酷い下痢などの症状。
口元の爛れ、褥瘡あり。
■体重5.32㎏ (前回4/10 6.65㎏)
■血液検査
尿素窒素が僅かに高いが、他は問題なし。
全て正常値
腎臓、肝臓問題なし。
アルブミンも正常値。
■便検査…異常なし
<状態>
心拍 42回/分
体温 36.1℃(低体温)
<診断>
加齢に伴う身体機能の低下
<医師より>
心拍が弱く、全身に血液を送れなくなってきている。
点滴を入れても同様に、心拍が弱い為全身に送れない。
アルブミン数値を診ても、栄養状態が悪いわけではない。
加齢による症状なので、治療で改善出来るというものではない。
■今後
フミちゃんはオムツをしており、夜間濡れたままのオムツを
朝まで装着していることは、更なる体温低下を招くため
夜間のオムツ交換が必要となります。
現在は固形物は口にせず、緩くしたa/d缶を食事介助で
食べさせており、時間はかかりますが概ね食べてはくれています。
が、低体温、心拍が弱いなど、いつどうなるか分からない状態なので
、本日午後より預かり宅に移動となりました。
投薬処方はありません。
11/18
和歌
定期診察(胸水)とフィラリア検査
■体重 16.6㎏
■エコー
胸水なし
■尿検査
胸水治療のため利尿剤を服用しているので
腎臓検査の為、実施
<結果>
尿比重(正常値~1.045)→1.004
薄い、利尿剤の影響
■血液検査
1)フィラリア→ 陰性
陰転しました。
2)腎臓
BUN(尿素窒素)正常値~29.2→ 30.7
Cre(クレアチニン)~1.4 →1.42
ALB(アルブミン)~4.0 →4.1
TP(総たんぱく)~7.2 →8.2
■背中の水抜き→19㏄
■爪切り →済
<診断>
1)腎臓数値を表す項目が高い。
利尿剤の影響もあるので、利尿剤は中止。
2週間後、利尿剤を止めても胸水が溜まらないか
再検査。
同時に腎臓数値のみ血液再検査。
2)利尿剤を止めても腎臓数値が下がらない場合は
腎臓投薬も視野に入れなければならない。
3)フィラリアは陰転したが、心臓の持病があるので
引き続き、運動制限あり。
無理をさせないように。
11/30
Sm動物病院
山椒
左脇腹に出来た出来物が、大きくなってきたため受診
■体重 21.38㎏
■腫瘍の状態
腫瘍と他の組織との境界は明確で硬い。
※柔らかく境界が曖昧なものは悪い物の可能性もあり。
■細胞組織
注射器で局部の組織を採取して顕微鏡で確認。
<初見>
①異形成細胞っぽいが、肉芽腫にも似ている。
②細胞採取の際に針を刺した箇所から出血あり。
粉瘤などの類であれば出血はなく、腫瘍内で血管が形成されているのが気になる。
炎症でも出血が見られる場合もあるが、今回は炎症はなし。腫瘍。
■診断
現段階の可能性として考えられるのは
1)組織球腺(良性)
2)軟部組織肉腫(悪性)
の2つ。
切除するのが望ましい。
■切除予定
12/22(火)完全に切除したいため全身麻酔。
一泊入院
切除後、病理に出します。
キャシー
■便検査
回虫(+)
他すべて(-)
回虫駆虫のため、レボリューションを2週間間隔で2度滴下。
2週間後に再度、便検査に持ってくるようにとのこと。
キャシーに使用した敷物類は全廃棄。
回虫(-)になるまで引き続きドッグランNG,他犬との接触NGとなります。
■フィラリア投薬
レボリューションを2回行うため(初回本日11/30)
フィラリア投薬は12月は必要なしとなります。
12/1
チョコ
乳腺腫瘍の摘出手術。
術前検査は以前に済。
明日午後、シェルターに戻ります。
フミ
褥瘡の診察と相談
■体重 5.6㎏
■褥瘡
腰回り、頭部などに褥瘡。
<医師より>
特に薬は必要ないが、身体が当たった部分が褥瘡になってしまうため
出来ないような対応が必要。
1)ビーズクッションの中身をストッキングなどに入れ替え
腰回り、首、手足の付け根などに装着させることで
身体が浮くため、褥瘡が出来にくい。
2)濡れたままというのが一番良くない。
涎、尿漏れなどで濡れた部分が擦れると褥瘡になる。
出来たらオムツは止め(オムツで擦れる)ペットシーツなどで
濡れた都度、こまめな交換が必要。
ビーズクッションを一つ頂きました。
化膿などが見られたら消毒が必要になるので
連れてきてくださいとのことです。
体重も増え、心拍も100/分と上がり
経過がとても良いとの事です。
【その他処方】
★フィラリア(-)犬用イベルメックL×25個
★フィラリア(+)犬用イベルメック(陰転用)
茶々、プリン、ペッパー、楓、マコ、たえ、タカミ₋
スバル、福、メロン、カイト、チップ、クルマ、風太
ヒカリ
★常服薬
クルマ、ロビン、ペッパー、ヒカリ
以上、土浦シェルター医療報告でした。
(by ぷう)
皆様にご支援頂いた医療費は、大切に大切に
使わせて頂いております。
引き続き、病気のワンズ、ニャンズを支えて頂けましたら幸いです。
【ご支援のお願い】繋がった命のために
病気と闘っているワンコ達、ニャンコ達がいます。
毎日、苦手な投薬・通院も一生懸命に頑張っています。
皆様の愛情に支えられ、今日も生きています。
この姿は皆様の優しさがつくって下さっています。
ワンコ、ニャン子たちの「ありがとう」と、私たちの心からの感謝が
このブログを通して、どうか皆さまに届きますように。
この子達の明日のために
お力添えいただけましたら幸いです 。
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