土浦シェルター医療報告 3/11~ | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

 

3/11(水)

犬ペテロ

フィラリア強陽性、肺高血圧症
12.75kg
避妊手術予約、3/30
新雑音なし
血液検査も特に異常なし

■エコー検査
心臓の状態は重症ではない
腹水もたまっていない
三尖弁の逆流は改善していない

抗生剤を処方
フィラリア陰転治療は見合わせ(肺高血圧症のため)

犬ノボル

下痢が改善せず3週目
6,2kg
血液検査(アルブミンのみ)1・8
先週と同様で横ばい
検便:らせん菌、ガホウ菌はなし

■エコー検査
若干ではあるが腹水が溜まっている

アルブミン値が2.0以下だと腹水が溜まることがある
免疫抑制性の判定→1週間抗生剤を投与

(by あんこさん)
 

3/14(土)
犬ユリオ

■病理組織診断結果(CT検査実施病院)
「移行上皮ガン」疑い
<検査病院、臨床医所見>
★移行上皮ガンと、前立腺がんは同じ尿道上にあり
どちらかの診断が難しい。

★移行上皮ガンの場合
切除の際などにガン細胞が付着したところから
転移が起こるので、手術は勧めない。

★移行上皮ガンが転移して前立腺に異常をきたしたのなら
膀胱内にボコボコとした異型物が出来ているはずだが
ユリオの場合、先日実施したCTの画像上、そういった所見は見られなかったので
ほぼ「前立腺ガン」であると思われる。

■検査結果の共有
先日のCT画像を、提携病院に共有、相談。
(※現在、服用中の薬を処方)

前立腺は骨盤内にあり、非常に難しい手術ということで
検査病院でも行うことは困難と言われ、抗がん剤治療しか選択肢がありませんでしたが
手術可能な医師が1名おられるとのこと。
CT画像を確認して頂いた所、手術可能との返答。
提携ACまで出向いて手術を行ってくださるそうです。

術後の治療、回復期の入院などは提携病院が
全て引き受け可とのこと。
(※少し難しい性格なのも了承済み)

前立腺腫瘍に気が付く段階では、転移していることが多いそうですが
転移がない段階なら、切除で根治の可能性もあるため
理事会と相談し、了解を頂きました。

術後は尿道を分断、再縫合となるため
カテーテルを入れる必要があり、数日~1週間程度の入院となる予定。

3/16(月)
犬ユリオ 提携病院にて

■体重  12.25kg
■血液検査
尿素窒素が高い

■尿検査
尿の中に上皮細胞が見られる。
どこから出ているものかは判断できない。


■エコー検査
1)膀胱、尿道にエコー上では異常は認められない。
2)腸の狭さも今はない。排便困難は現在はないのでは。
3)器官虚脱
器官がかなり狭い。首輪を止めてハーネスに。

<診断>
1、移行上皮ガンである場合は手術の適応外となるが
エコー上では異常は見られない。
手術実施予定。

2、腎臓はエコー上問題ないのに、尿素窒素が高いのが気になる。
原因を特定する必要あり。
考えられる原因の一つとしては、食事。
たんぱく質に偏っているせいかもしれない。
※腫瘍は糖質を栄養とし大きくなるため、現在
穀物フリーのドライフード&赤身肉を与えています。
食事は特に変えなくてもよい。

3、手術は念のため、点滴を入れながら行う。

■処方
プレビコックス×4日分(手術日まで分)

【その他処方】
★平屋・・・陰転治療薬
★シェルター
チャコ・・・ホルモン剤
ミニョン・・・気管支拡張剤、その他
★預り宅
カスミ・・・陰転薬×2か月分


3/18(水)
犬ポチ

予定していた背中のオデキ切除と
投薬後の血液再検査
■体重 14.95kg
■血液検査
ALP(肝臓):正常値~254
前回(3/9)2554→今回 2480
僅かですが下がりました。

 

<診断>
薬が効いている様なので、継続投薬

■背中の出来物

9日の診察時より少し大きくなりました。



部分麻酔で切除できるかどうか、ギリギリの大きさではあるものの
これ以上大きくなった場合、全身麻酔による処置となり
腎臓、肝臓数値の高いポチの負担を考慮し本日切除しました。


抜糸は2週間後。
本日夕方より抗生剤×4日間、痛み止め1回分の処方。

<診断>
切除した腫瘍は赤い血の塊状のもので
疑わしいのは「血管腫」または「血管肉腫」

病理へ出しました。

■3/30(月)結果がでました。
皮下の海綿状血管腫(良性腫瘍) でした。

犬ノボル

預かり宅へ移動前の再診
■体重 6.4kg
■血液検査
アルブミン数値が上がりました。

 

■腹水・・・僅か
抜ける程は無し。

<今後>
ステロイド投薬は継続。

犬
下痢が続き、便検査
■便検査
1)がほう菌(+)
2)消化が悪い
3)虫卵なし

3/21(土)
犬ユリオ

前立腺腫瘍の摘出
■体重 12・5kg

■摘出手術について
結果からご報告いたします。
昨日、開腹したところ膀胱にある「膀胱三角」の部分に
転移が見つかり、摘出は行いませんでした。

<理由>
1、膀胱三角は前立腺との境目にあり、腎臓より送られてくる
尿を膀胱内に取り込む入り口があり、また膀胱内の血管は
三角から伸びているため、摘出は難しい。

2、膀胱を全摘出という選択肢もあったが、その場合
尿道に入り込んだ雑菌がダイレクトに腎臓に入ってしまう可能性があるため
後々のことを考えると残したほうがよい。

3、三角に転移した腫瘍はまだ小さく、盛り上がりはない。
CT画像や、月曜に行ったエコー検査でも確認できませんでした。
※3~4日前より、排尿の量が細くなってはいました。

■尿道バイパス手術
先日は通っていた尿道が、かなり細くなっており
いずれ閉塞してしまう可能性が高いということで、急遽
尿道バイパス形成手術に切り替えとなりました。

前立腺内に尿道が通っているため、腫瘍により圧迫され
尿が出なくなるのを回避する為の措置。
<処置内容>

1、陰茎を取って包皮粘膜を膀胱につなぐ
2、陰茎を切断した部分に小さな穴を開け、そこからも出るように処置。

この処置により、尿が外に出せないという事態は
とりあえず回避できるようにはなりました。

3、摘出手術の予定が、急遽バイパス形成手術に変更となったため
当初予定しておりました、骨盤の一部切除なども行っておりません。
※開腹時に膀胱三角への浸潤が確認できたため。

■今後について
1、腫瘍により肥大した前立腺と、膀胱三角への転移治療の
選択肢としては、抗がん剤投与(3週間に1度)を行い
腫瘍のこれ以上の転移を防ぐ。
※腫瘍摘出していないので、移行上皮癌か前立腺癌かの特定は出来ない。

<今後の問題点>
1、抗がん剤の副作用として、投薬後3日間は吐き気。
7~10日間は白血球が下がるため、発熱などや感染症に注意する必要がある。

2、前立腺腫瘍が大きくなってきた場合、隣接している大腸を圧迫し
排便がしにくくなる、または出来なくなるということが予測できるため
出来るだけ腫瘍を大きくしない方法を検討。

■入院中の様子

痛みもあるためか、今朝は食事を口にせず。
昼に行った際に与えてみましたが、やはり食べず。
夕方、ユリオ用のお肉を用意してACへお渡してきました。

 

※シェルターでは腫瘍抑制のため低糖質、高たんぱくの食事として
穀物フリードライ+肉を与えていました。

慣れない環境でこのまま食べないようであれば

シェルター戻しも検討。

<早期退院の場合の注意点>

術後1週間は、尿道にカテーテルを装着しており
そこから雑菌が入らないよう、マナーパッドや、オムツを装着する必要が出てくる。
※その際の交換は、朝夕、私が行います。

★とりあえず、今回行った手術の抜糸まで日があるので
その間に理事会や医師と相談し、今後について決定。

犬和歌

爪切りと、背中の瘤の水抜き
■体重 15.5kg
■爪切り
■背中の瘤より8ccの水抜き
■エコー検査
体調が安定しているので、今回は未実施。

3/23(月)
犬チョコ

不妊手術
■体重 13.55kg
■血液検査
問題なし

■レントゲン
・フィラリア特有の形状
・気管支が細い
・他、問題なし
■歯石、爪きり、耳洗浄
術時に同時に行います。

犬ルカ

以前、血液検査で異常があったため再検査と
フィラリアの陰転開始
■体重 10.35kg
■血液検査
1、肝臓、腎臓の数値が下がり問題なし。
2、前回、高数値(5.9)だったCRP(正常値~0.7)が
0.8まで下がり問題なし。

■フィラリア陰転
陰転に伴う抗生剤を明日より開始でセット済み。

■ほか処方なし

犬ステファン

肝臓数値が高かったため再検査と
フィラリア陰転の開始
■体重 13.95kg
■血液検査
肝臓数値が若干高いが、恐らくフィラリアの影響によるもの。
白血球の高数値も同様。

<処方>
肝臓薬×2種類

<★注意事項!!>
フードは普通食
を与えるように。
肝臓サポートは逆に悪くしてしまうので与えないように。

■フィラリア陰転
抗生剤と初回月分の処方。

【その他処方】
★シェルター
弥生・・・ホルモン剤
ペッパー・・・常服薬
ペテロ・・・常服薬

3/23(月)
 術後、ユリオの経過について
犬ユリオ

土曜日の段階では食事を口にしないため、シェルター戻しを
検討しておりましたが。
夜に誰も居なくなると、食べているとのことで
予定通り、カテーテルが抜けるまで病院預かりとなります。

現在、傷口からまだ出血があることと、腫れのため
痛み止めと、点滴を入れているとのことです。

■血液検査
前回3/16に行った検査では腎臓数値を表す尿素窒素(正常値~29.2)が
50.4ありましたが、今日の検査では18.5まで下がり。
やはり食事(肉食)の影響で上がっていた可能性。
他、全て正常値。
出血があるものの、貧血などもなし。

■今後について
1、
尿道(バイパス)にカテーテルが入っており、
カテーテルが抜けるまで感染などのリスクもあり入院となります。
2、
腫瘍の浸潤のため、切除が出来ませんでしたが
今後、肥大が進むと大腸を圧迫し排便障害が出てくる事もあります。
(※前立腺のすぐ上を大腸が通っているため)

腫瘍の拡大、転移を防ぐためには抗がん剤治療を視野に入れ
傷口が塞がるのを待ち、医師と相談しながら開始予定。

3/30(月)退院しました。
★抜糸までは散歩なし。排泄程度。
★室内の敷物は清潔を保ち、小まめに交換
ドッグランはしばらく禁止

以上、3/11~の医療報告です。

みんな
病気に負けないで頑張れ、頑張れビックリマーク

 

(by ぷう)

 

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