土浦シェルター医療報告 9/4~ | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

 

9月4日(水)
星和歌

■体重 13.9kg

■胸水
先週より更に少なく、ほぼ無い。腹水も無し。
2週続けて溜まっていないので、今後は2週間に1度の受診で様子見。

■今後
10月中頃まで、この状態が維持できたらフィラリア陰転治療を開始予定。

■背中の瘤
大きくなったので診ていただきました。
注射器で吸出した中身(透明な液体)を顕微鏡で診ていただいたところ
たんぱく質様のものはなく、ただの水。
針を刺した場所から水が全て抜け、瘤が萎みました。

【その他処方】
フィラリア薬
元気、レモン、サスケ、くるみ


星モプシー
■切除した腫瘍の病理結果
悪性腫瘍ではなく、脂肪や老廃物が蓄積されたもの。
切除したことにより予後は良好。
継続治療の必要はなしです。

9月6日(金)
星

耳洗浄
■体重 16kg
■耳内洗浄
前回に引き続き、鎮静剤を用いての耳洗浄。
相変わらず膿が溜まる状態ではありますが、前回よりは爛れは改善されました。

■炎症性ポリープ
病理に出した時に少し切除していますが、大きくなったり、周辺が盛り上がったりはしていない。

1週間効くお薬を左耳に入れてもらいました。
1週間後からは右耳同様、点耳薬を再開いたします。
(2日に一回)

星ワカメ
再診
■体重 16.7kg
■右側の麻痺について
右へバランスを崩すなど、変わらず右側の軽い麻痺。
発作によって脳に何らかの後遺症があることが考えられる。
麻痺の状態などから脳梗塞が起こった可能性。

■右目
当初見えなかった右目ですが、少しずつ視力が回復しつつあり。
前回45度くらいの視野→今回は80度ほどにまで回復。
これ以上回復するかは不明。

■咳について
前回、気管支炎疑いで投薬→咳が改善しません。
特にお散歩時や、興奮時。

薬が効いていないということは、気管支炎ではなく別の原因が考えられ
一番可能性があるのは肺高血圧症。
ただし、聴診器での診察では心音に問題なし。

■今後
痙攣を抑える薬、ステロイドを今回より半量に減らし様子見。
段階的に減らしていき、発作がぶり返さないようなら投薬終了させ
エコー検査など実施予定。

2週間後に再診。

黒猫クロ(外猫)
耳再診
■体重 6.15kg
■耳
耳内に膿が溜まっていたため洗浄を行いました。

■ポリープ
洗浄後に確認したところ、耳内にポリープを確認。
点耳を行っていても膿が溜まる原因。

膿が溜まり続けると、鼓膜損傷など重症化してくるので、取ってしまうのが一番よい。

9月10日(火)
星パール(坂本ハウス)
便検査
■ジアルジア+→投薬後の再検査
本日の結果
ジアルジア(-)

 

星タケル(坂本ハウス)
首部の脱毛
■12.35kg
■脱毛について
首輪部分が蒸れたことによって湿性皮膚炎を起こしていた。
現在、患部は治癒しているので、特に治療の必要なし。

星ミルク (坂本ハウス)

腕の出来物の診察
■14.75kg
■血液検査
1)ミクロフィラリア(+)
陰転治療の必要あり。
本日より投薬開始。

2)貧血
甲状腺の数値が低くそれが原因の可能性。
本日よりホルモン剤の服用(7日間)

■腕の腫瘍
腫瘍ではなく、ただのイボ。


■唇の腫瘍【重要】
左下唇に腫瘍
細胞診の結果、メラノーマである可能性が高い。

広がる前に、切除を急ぐ必要あり。

18日に手術予定。

 

■レントゲン
肺への転移があるか確認→肺は問題なし。

■シェルター移動
術前にホルモン剤と抗生剤
術後に抗生剤+フィラリア陰転治療など
投薬が不規則になることと、術後通院など今後の事もあり
圭さんとご相談し、シェルターコンテナへ移動。

【その他処方】
チャコ ホルモン剤
サクラ ホルモン剤

 

9月11日(水)
星ロルフ(坂本ハウス)

皮膚、耳の診察
■体重 37.30kg

■血液検査
1)白血球(正常値17000)
31300と高数値
フィラリアの影響+炎症があるため

2)僅かに貧血
気にしなくていい程度

3)他、正常値

■レントゲン
1)
全身に関節炎の症状
特に背骨が酷い。
相当な痛みがあるはず。

■皮膚

1)アトピーからの膿皮症
真菌などカビは検出されず

 

2)アトピー性皮膚炎
おそらく先天性のもの。
子供の頃からアトピーがあったと考えられる。

3)前脚などを触ると痛がる。
アトピーの炎症が皮膚下にもあり、それが痛みの原因。

■耳
1)
膿が溜り爛れて酷い状態。
耳の付け根が固く腫上がり、長期(年単位)的な炎症があった事が伺える。


 

 

 

推定年齢7~8歳なので、その期間ずっと炎症。
炎症部分(耳道)が石のようにガチガチに固まっている。
これまで治療していて改善しておらず、状態が非常に悪い。
オペの必要あり。

2)
相当の痛みがある。
左耳が特に酷い。
アトピーによるものと考えられる。

3)
食物アレルギーの可能性もあり。

4)耳内の菌について
状態から予想されるのは、緑膿菌。
培養検査に出し、有効な抗生剤を調べる(※)

※抗生剤が効かない可能性。
これまで元の飼い主などが治療のため、色んな抗生剤を使用していた場合
今後、抗生剤が効かない場合もある。

※重要※
両耳ともに聴覚(耳の機能全体)は失われており
今後も回復は見込めない。


~処置~
1)鎮静剤を用いて耳洗浄×左右3回ずつ

2)一週間効くお薬を注入


■処方
★ネクスガード本日投薬→二週間後もう一度投薬
※フロントラインなどは不可

★本日より5日間痛み止め
★本日より8日間皮膚に効く抗生剤(※)

(注※)
現在投薬中のフィラリア陰転のための抗生剤は継続し、同時投薬。
但し、痛み止めと陰転に伴うステロイドは、飲み合わせが悪く
痛み止め終了後、2日は間を空ける必要あり。
不規則な投薬となります。

培養検査後
有効抗生剤が決定次第、処方薬も変更になります。


【シェルターへの移動】
数度のシャンプーや、不規則な投薬など今後の事もあり
理事会と相談の上、とりあえずシェルター移動となりました。

 

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【注意事項】

1)病院で口輪を見せたとたんに、とても吠え
鼻の頭に皺を寄せて威嚇するなど、強い拒絶反応を見せました。
全身の状態から、長くネグレクト状態にあったことが予想され
口輪に何らかのトラウマがある可能性あり。
それ以外は人とアイコンタクトも取れ、大人しく良い子です。

2)シェパードは胃捻転を起こしやすい
胃捻転が起きた場合対処できない。命に関わってくるので
食事など食べ物を食べたあと3時間は【絶対に】運動させない

3)皮膚の状態が悪く毛を刈りました。
今後、紫外線などに気をつける必要あり。

4)シャンプー
マラセブシャンプー後、普通のシャンプーで2度洗い
マラセブのみだと皮膚に赤味が出る。

)耳が聴こえていないので注意

6)全身に痛みがあるのでお散歩はなし。排泄のみ。

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長年、痒みと痛みで辛かったロルフ君。
子供の頃からフィラリア予防や、アトピー治療、耳の治療をしてもらえていたら

こんなに重症にならずに済んだのにと残念でなりません。

 

これまでの苦しみは相当なものだったのではないかと思います。

少しでも良くなれば。少しでも楽になれば。

時間はかかるだろうけれど、少しずつ治して行こうね。

以上9/4~の医療報告でした。

(by ぷう)

 

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