14年目のお別れ | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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子供の無いご夫婦が野良の子犬をひろって飼うことにした。

今から14年前のことだ。

 

子犬をろう太と名付け、

屋内で飼い、市販フードではなく調理した食事を与え、可愛がった。

 

それから月日は流れ、

ご夫婦は歳をとり、歩くのが不自由になり、

夫婦で施設に入ることになった。

 

ろう太はまだ元気だが、

どこに相談しても

14歳の老犬を引き受けてくれるところは無い。

CAPINに相談が来た。

 

-んで、

最近、HPのどこかに私の携帯番号が載っているらしく

忙しいおかめさんをスキップして

ヒマな小間使いの私めに電話がかかってくる。

ま、おかめさんは超忙しいからいいんだけど。

 

よーし、この件は、おかめさんに投げず、

ちゃんと解決して小間使いの株をあげるのだっ!

 

というわけで、長くなりましたが、

その後、ご主人の入院とか、いろんなことがありまして、

***(経緯省略)***

結局薬局、

東京にお住まいの姪御さんに

預かってもらうことになりました。

ただし、姪御さんは車をお持ちでないので

小間使いが連れていくことに。 ←最大不安要素

 

ろう太、つくばで最後の散歩。

 

ろう太のおしりには、

ブドウの房状に腫瘍がある。

このため、里親や預かりを探すのが一層困難だった。

獣医の見立ては、メラノーマだという。

こういうことに詳しいあん子さんに聞いたら

本当にメラノーマなら、もうそんなに生きられないらしい。

 

最後のお別れ。

歩くのが難しいお婆さんが、無理をして玄関まで見送りに来た。

(ご主人は入院中)

 

「ろう太、元気でね」

お婆さんは泣いておられました。

 

車に乗ったことあるらしく、

久しぶりのドライブ! って感じで、とりあえず嬉しそう。

後ろの荷物は全部、ろう太のために、と

お婆さんが持たせたものです。

 

さあ出発。

ろう太は泣いているお婆さんの方をじっと見ています。

「あれ、お婆さんは来ないの?」

 

驚いたことに

ろう太は最後に遠吠えしました。

これでお別れだと分かったのかな。

14年間ありがとう...

 

私のボロ車にはカーナビが無いので

経路を覚えて行きますが、

途中で、”通行止め迂回” とか想定外があると、迷ってしまいます。

が、まあ、無事に到着! 一安心。

 

東京で最初の散歩。 

ちょっと戸惑ってるみたい。

 

きょろきょろ。

  

でも、

楽しいみたい! よかった☆

 

姪御さんは、昔よくろう太と遊んだとかで

ろう太を大切にしますとおっしゃっていただけました。

 

逸走とかの注意点をお伝えして帰路に。

 

昼間は快晴だったけど

帰り道は、稲光を伴う激しい夕立になりました。

 

ろう太がいい余生を送れますように。

そう祈りつつ、雨音を肴にビールを飲みました。

 

では、また♪

 

M