3.14 福島の犬多頭飼育崩壊支援 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

おばあさんの庭木にも花が咲きましたが、春はまだ先、といった感じの雪のちらつく福島でした。




若い人たちがボランティアに参加してくださいました。

かなりのハードワークですし、不衛生な環境での作業になります。

でもゴミ拾い、缶拾いを続けてくださり、自宅の庭のゴミもあっという間にまとまりました。



一月たっていないのに、こんなに溜まっているゴミです。


犬たちは元気です。



おばあさんの顔色が悪いのが心配です。


チャコや夢ちゃんたちのためにも長生きしてもらわないといけません。


ご寄付、掃除モップ2本、みよちゃんとつのちゃんから。




ご寄付の掃除用具。




おばあさんの履くズボンと上着も、声をかけて集めました。



お米もあります。


カップ麺も箱で差し入れます。





土浦市のS様からの洋服。

婦人もの。

あさいろのくもさんとたまさんが声かけをしてくださいました。

NPO関連の支援者さまより、あっと言う間に集まりました。



スラックスもたくさんあります。


よかった~、ありがとね!の、おばあさんの笑顔。



それからつくば市のK様からも、スラックスと下着。


おばあさんはとても喜ばれていました。







弁当や麺を持って行くと、犬たちに分け与えるおばあさん。

犬たちもおばあさんが大好きです。

これは確かです。


状況は複雑です。

どんなに片付けても、次の瞬間にポイポイ捨てられ、

家をゴミ屋敷にしてしまいます。


多頭飼育のほか、たくさんの問題があります。


いろいろな事情が重なり、おばあさんは孤立しています。

ここに通うボランティアはほかにはいません。


たったひとりで、行政や飼い主から見捨てられた犬を集め、

資金のないなかで、飼育していくことは、ほんとうに難しいです。


ひとりではシェルターはできないです。

寄り添い、支援する人が必要です。


買い物をし、犬のごはんを作り、ゴミをまとめ、クリーンセンターに運び、水をくみ、

掃除をするだけで、かなりの力仕事です。




犬への愛情は確かです。

おばあさんの近くで暮らすのが、犬たちにとって、幸せなのだと感じます。




お弁当も、全員に一口づつ、分け与えるおばあさん


薬は送ったので、かゆみは収まっています。


再度、皮膚炎の原因や菌を調べるためガムテで皮膚にくっつけます。


人慣れしていない犬を福島の病院に運ぶことはむずかしいため、明日、茨城の病院に持って行きます。







どこから手を付けてよいかわからなくなりますが、ひとつひとつ。


口はむすんで手を動かすだけ。


1年ぶりの梨畑ドッグラン。






犬のベッド


毛布を取ればネズミの死骸やゴミ。


裏返すと。。。


なぜがぐっしょり濡れて、色鮮やかなカビ(?)が生えています。



「おばあさん、このベッドを使わせている限り、皮膚はよくならないから、

ぜんぶ捨てようね」


そう言うと、おばあさんも、


「同感だ、ただ力がないから捨てられないだけだ、と。

もうバナナの箱は、とっておいてもらうよう、ホームセンターに頼んである。

取りに行かれないだけだ」



今日は全部捨てようね、毛布も処分して、新しいのを敷いてあげましょうね、ということになり、

アブちゃんとがんちゃんが、ダンボール箱やスノコを探しにホームセンターへ行ってくれました。


そのあいだ、おばあさんといっしょに、ゴミ集め。

カビと水気でふにゃふにゃの箱をぜんぶ道路脇に引っ張り出しました。



こたつの下に隠れた犬の皮膚や毛をとります。

少し削って、ティッシュにくるんで、ビニールに入れて、持ち帰ります。

太郎ちゃんの皮膚病の原因がわかればいいね。



古い布、


これもみな処分。






水のない場所なので、ペットボトルで水を汲んできます。



アブちゃん、がんちゃん、庭の掃除をきれいにしてくださって、ありがとうございました。


宇宙センターにお勤めのおふたりが、有給をとって参加してくださった福島ボラです。


雨の降るなか、大変でした。



おばあさんは掃除の傍ら、犬のために肉野菜スープをことこと煮始めていました。


ネズミにもキャベツの切れ端を置いてあげています。


穴からネズミが顔を出しました。


「可愛いね、

ネズさんたちも利口で、私が来ると、出てくるんだよ。

こうやって、犬にやられないように、ネズミのために箱を置いているの」






「ネズミたちは、暇だから、なんでも囓ってしまう、


でも仕方ないね。


あの人たちはとにかくヒマだから」






山のようなバナナ箱のゴミが積み上がりました。



ベッドは処分しなければ、皮膚炎は治らず。


水分を含んで重くなった布団やマットレス、タオルなどが、カビにまみれて放置されています。


それをまた、引っ張り出して、処分しました。







どかした布団の下にあった布団にはネズミの穴が。


暖かなネズミベッドだ。








お骨は少しずつ庭に埋めているそうです。



アブちゃんとがんちゃんが集めて来られた段ボールなどを置き、きれいな毛布を切って敷きます。





アブちゃんの持って来てくれた段ボールに、きれいな毛布をセット。


ハサミで小さく毛布を切ります。


「木綿はだめだよ、冷たくて犬が風邪引く」とおばあさん。


ほんとうに寒い、まだ真冬のような雪の福島だ。


私たちは頭もびしょびしょに濡れて、作業をしました。



作業が終わり、着ていた上着や靴下やズボンは、すべて車に乗り込む前に脱ぎ捨て、ゴミ袋に入れて処分し、着替えて、くつもはきかえました。


SAで顔を洗い、おかしを買って、南下。


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帰りに、会津若松へ。


磐越を新潟に向かうにつれ、だんだんと積もる雪。


大丈夫かな?帰れるかな?の不安がよぎります。



会津若松には、センター引き出しのわんちゃんの譲渡先であるS様宅を

訪問する予定がありました。


無事に到着し、あたたかなもてなしを受けました。



すてきなおうちで、可愛いトールペイントのあふれる部屋。

(Sさまはトールの先生!)

そこに、黒わんこが4匹。


ありんこくんが、元気で可愛がられていました。

先住ちゃんたちとも意気投合。


S様、安心いたしました。

たくさんの愛情をありがとうございます。




S様はみなしごさんのボランティアさんで、3.11震災の被災わんこちゃんの里親様でもあります。


ためいきのつくよな、すてきなインテリアで、

熱いコーヒーとバウムクーヘンをごちそうになりました。



ガンちゃん、5匹目の犬になってる!

と、アブちゃん。

(黒いジャンパー、確かに!)




あやこさんとは共通の知り合いがたくさんいました。


いつまでもおしゃべりをしていたかったのですが、もう、おいとましなければなりませんでした、

残念です。




ありんこちゃんは幸せそのものでした。


完全室内飼育、犬それぞれにバリケンがあり、クッションがあり、

居心地良く、あたたかく、うつくしい暮らし。


里親様によって、犬の運命は大きく違ってきます。


時間はかかっても、あせらずに、犬をほんとうに理解し、家族として迎えてくださる

S様のような里親様に、保護犬をつなげていかねばと思う次第です。



帰り道の磐越道は雪が降りかかり、白くガスっていました。


がんちゃんにすっかり運転をお任せでき、助かりました。




ほぼノンストップで深夜のつくば着となりましたが、


何とか無事に帰ってきました。


(ひとりなら事故っていたかも。。。)


若いおふたりのサポートに助けられました。



来月を待たず、追加毛布を運びたい、そして、

洗い物をしてあげたい、

たまっていたのに、今回も手つかずとなりました。




byおかめ