線香花火と猫レスキュー | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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線香花火、と隠語で呼んできた、かつての河原の犬捨て場。

4、50頭いた頃もあったそう、産まれた子犬たちは次々にセンターに運ばれていった時代もありました。

残ったオスの、ポチ、太郎、ぺ、アン、くろ、ころ。

この犬たちの散歩と投薬はシフト組んでやりました。フィラリア強陽性と鞭虫と皮膚病。若くはない犬たちです。

線香花火のお世話のさなかにも、猫や子犬が捨てられました。ずいぶん猫の手術をしました。

つかまらない野犬が子犬を産み落とした場所を探して、河原の雑木林を歩き回ったこともありました。

いま思えば、犬の世話人のなかさんが、私たちに子犬を見つけられないように、まったく逆の方角を教えたのでしょう。

避妊去勢には反対で、係留にも反対で、犬たちの自由な楽園を夢見ていたおばあさんでしたから。



ぺは、真菌がひどくて赤く禿げ上がり、いつも地面に掘った穴のなかに隠れて、おどおどした瞳で見上げていました。

犬たちの小屋を覆う大きな屋根をつけたり、犬小屋を運んだり、とCAPIN でサポート。

河原に、捨てたら犯罪 罰金50万、の看板を立てて歩き、地域住民へ啓発をしました。

なかさんが2012年に亡くなってから、
残された6匹の犬を土浦シェルターに引き取りました。

今ではみな幸せに。

線香花火の河原にある雷神さまの神主さんに、6匹の近況をご報告しました。

太郎は上郷に譲渡。
ころは麻布はちこさん宅に預かり。
クロは土浦に。
ぺとポチは都内に譲渡。
アンはシェルターに。







豊田公、平将門の直系が921年に京都上賀茂神社の雷神の分霊を連れて、ひらいた神社。

かつては下総の國と、常陸の國との境の鬼怒川のほとりにあった神社。
船着き場には店が軒を並べ、遊廓もあり、江戸時代には栄えたといいます。

池には首切り場もあり、占いや予言ができたなかさんには色々なものが見えたようです。





つぐみ龍
神社の紋です。
つぐみ、とは、
とぐろを巻いているからだそう。何度も通っていたのに、この紋を知りませんでした。







犬小屋があったこのあたりに、とぐろを巻いた青龍のいる夢をみました。

自分は空から見下ろしており、ずしりと塗れて光る、白銀の鱗をみて、その重量感に圧倒されました。

その鱗が心の重石になり、あらゆることに動じなくなりました。東日本大震災の少し前。

あれからもときどき、何かあれば、光る濡れた鱗を、そっと思い出しています。



神社からの帰り道、猫虐待の通報に対応して、緊急に保護をしました。
警察も指導センターも市役所も、数年前から相談しても、どこも動かなかったと。

犬ではないから、指導できない、と言われたそうですが、虐待については、センターも警察も、犬だけではなく、あらゆる動物に対応しなくてはならないはず。


動物虐待は犯罪。
「動物」への虐待は動物愛護法違反。動物は範囲が広く、魚や蛙も含みます。

さらに、「愛護動物」への虐待には罰則もあります。




苦しみのなかにある動物を救いだす、
助けるための道がなければ、道を作るしかない。
法律を武器にして。


法律は磨いて武器にして、使えるようにしていかねばなりません。


By おかめ