物資配付など | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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救援物資は住民には必要とされていますが、避難所や市役所にはもう置いてありません。

全国から寄せられた物資は、もうたくさんありすぎて、置き場に困るくらいあるそうで、市で倉庫を借りて置いているらしいのですが、配布はしていない、つまりは住民に届いていないという問題があります。

私たちは、水害のひどいかった町や、田んぼを突き抜ける農道沿いの集落を回り、
えっちら、おっちら、支援物資を配り歩きます。






チワワにもウェットと洋服を。
喜んで下さいました。


黒いわんちゃんにも。




黒猫が現れました。野良猫だそう。すりすりです。

水害のあとは餌がないから、餌を置くとわらわらと集まってきていた、
みな無事だった、
高いところに逃げたのだろう、
どの猫も何日も食べていなかったようで、餓えており、可哀想だった、
戻るときにはどの猫も食べられるように、どっさり置いてやったんだ、と。

やさしさが感じられました。






おじいさんは、水害のときに、すぐ犬を2階に上げて、水と餌を何日分も置いてきたそうです。

家族だからな、と。
毎日一時間以上は散歩をするそうです。犬が家族で一番慕っているのは、おじいさん。3匹目の犬だそう。
愛情が感じられました。




ダックスちゃんにも、服やリード、缶詰、ドライを届けます。

このあたりは田んぼに囲まれた低い土地で、水深三メーターにもなりました。
国道294も、八間堀川の土手も水で水没し、見渡すかぎり海のようになったそうです。

水害がなければ自然豊かで広々した素晴らしい環境です。

犬を飼う家が多く、みな犬は2階に上げて、ベランダに出られるように残して、人はヘリやボートで逃げたそうです。

ヘリの爆風で泥水がはねあがり、それを吸い込んで、避難先で肺炎を起こして亡くなる方もいらっしゃいました。

ダックスのおじいさん97歳も、とても元気だったのに、避難所で肺炎で亡くなられたそうです。

当会でお預かりをしている犬の飼い主さんもこの集落にお住まいでした。

水のなかから、芝ミックスのかいちゃんを担ぎ上げ、2階に上げて、ご自身もそこに二泊とどまったそうです。

が、12日に、消防団に怒られて、強制的にボートに乗せられたそうです。
(避難所に行くのがいやで、布団をかぶって隠れていた方もいらっしゃったそう。)
ヘリで救出されたご家族の搬送された病院がどこかもわからず、探し当てて、その近くのつくばみらい市の避難所に入られて、そこに犬を連れてきて過ごされ、当会でお預かりを頼まれる流れになりました。


避難所にいる犬連れの方にも物資をお渡しします。


皆様からの支援物資をありがたくお渡ししております。

ただ、犬のフードは潤沢にありますが、猫のフードは切らし気味です。
猫のドライと砂は、いま、大変ありがたいです。


支援物資配付のあては、常総シェルターのお世話です。

ともこさんとニコちゃん。













警察に相談していた犬の虐待事例にも、見守りを続けています。

よかった、改善しています。
筋力はこれからついていくだろう、だんだん。

外に出れたのだ。
でもまだ安心しきれない、
ずっと観察をしていきます。

By おかめ