車も吹き飛ぶほどの強い台風が接近していると聞いて、
私たちも覚悟を決めました。
10月4日(土)から、台風の準備に追われ、細かなものを倉庫や納屋にしまったり
支援物資の布団や布類が濡れないようにブルーシートでくるんだり、
物干しざおを降ろしたりと大忙し。
倉庫のなかに犬のぶうちゃんを移動するため、ともちゃんがケージを組み立ててくれました。
犬舎の屋根がもしも壊れてビニールカーテンが飛んで行っても肝心の犬は濡れないように、
日曜日のボランティアさんがバリケンを毛布でくるんでくださいました。
ドラメイさんたちも窓のチェックや戸締りをしっかりしてくださいました。
大家さんのNさんが、へんな夢をみた、とおっしゃいます。
災害で、母屋以外はみな倒壊した夢をみた、と。
母屋は残って助かったね、とみんなで話していたんだと。
生きていれば、何があってもおかしくないですね、
物は壊れても、みんなの命は無事であってほしいです。
深夜2時には雨脚も相当強まっていました。
うなるような風の音のなか、寝付けないので、猫舎の風呂掃除。
本格的な台風の前に、犬の早朝散歩をやっちゃおう、とのスマイルさんとともちゃんの案で
絶対に外でしか排泄できないぶうちゃんとメルちゃんを連れたともちゃん。
「せめて、おしっこくらいは出しちゃおうね!」
やまちゃん、トップバッターで行きましたが、おしっこしか出なかったので、最後にまた行き直して
無事に大も済ませました。
コスモスもなぎ倒されていました。
小さな蛇が倒れていました。
竹林がごうごうと音を立てています。
この2匹、いっしょにもらってくださる方を探したい。
グラはこわがりで、ひとりでは震えがとまらないのに、
犬舎は水に取り囲まれました。
(昔、ペやポチ、アン、クロ、コロ、太郎がいた川原の犬捨て場は、
台風が来ると川が氾濫し、犬小屋が水に取り囲まれて、孤島となったものでした。
雨が降るたびに命がけでした。
小さなドッグランの小屋の入り口を開ければ、犬は泳いで逃げられたのです。
雨があがったら、犬も川下から戻ってきます。
お世話をされていた占い師のおばあさんは、台風でも嵐でも、犬は助かると信じてへいちゃらでした。
そんなことを思い出しました。)
ここでは、水も10センチくらいの深さなので、バシャバシャとくるぶしまで濡らして歩けば
犬舎にたどり着けます。
ともちゃんとスマイルさんと犬のお世話を済ませ、朝ごはんをとってから
猫舎のお世話をしました。
そのうちに風はだんだん収まって、午後には台風一過の青天に。
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TNR、着々と進めています。
台風が来るのでリリースできずに延長で入院させていた猫さんたちを
元の場所に戻すことになりました。
取手寺原で5匹(メス3・オス2)です。
元気でね。長生きしてね。
依頼者さんのお庭で、ご夫妻に確認を頂いてから、5匹を放します。
脱兎のごとく、走り去っていきました。
「これで、安心してごはんをあげられる、ありがとう」
よく帰ってきたね、と触れぬ野良猫をいつくしむ奥様。
ご夫妻のお心と行動力に、こちらのほうが頭をさげました。
先週の日曜日(28日)から捕獲器で次々とつかまえ、ライムさんや私が病院搬送を手伝いましたが
最後の1匹は時間があわず、ご夫妻がタクシーで病院に運ばれたのです。
こうした方々の心に、いつも光をみる思いがします。
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うれしい知らせが続きました。
http://ameblo.jp/capin-blog/entry-11930672066.htm
先週の日曜には、ご自宅から脱走してしまったリョウマ君の捜索をお手伝いしました。
この場所からお近くだった、リョウマ君捜索依頼者のH様にお声をおかけし、
寺原5匹のTNRもお手伝い頂きました。
そして、その帰りに、隠れていそうな場所に検討をつけ、設置する捕獲器をお貸ししました。
そして、リョウマ君が無事に保護できたとのお知らせがあったのです。
ここはあやしい、ひそんでいそうだな、と感じた空家の隣の空き地で、
夜にリョウマくんを見かけられたH様。
捕獲器を設置され、そこに無事入ったそうなのです。
あきらめずに探し続けることの大切さ、ですね。
飼い主さんの愛情と責任感が、逸走犬猫の命綱となるのだという例証でした。
ほんとうにうれしいです。
よかったね、リョウマ君。
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TNRは、続いています。
夏からは、パドドゥさんが、神栖で2匹、上横場で13匹、松代で1匹、土浦市で1匹の手術をされました。
おかきさんがつくば市要で繁殖猫6匹の捕獲をされます。
生まれたての子猫がいるファミリーは2月後の保護となります。
急ぎの妊娠メスが1匹、これは明日つかまえます。
民間は必死でつかまえ、手術をしています。
「人工的な去勢手術は自然にそむく」?
でも、猫は多産で、あっといまに繁殖します。
増えてしまう猫がみんな幸せになれるならいいけれど、交通事故や飢え病気など、すぐに死ぬために、それこそ苦しむために、生まれてくる猫がどんなに多いことか。
猫が嫌いな人も多いなか、増やすことは避けなければならない。
それなら餌だけをあげていてはあまりに無責任。
イタリアでは年間に7万匹の野良猫が国により避妊手術を受けています。
地域猫がうまくいっている北イタリアでは、野良猫をみかけなくなりました。
イタリアでは、国が、行政が、飼い主不明の猫の問題に取り組んでいる。
だから、殺処分ゼロが実現している。
日本でも、犬の問題はまだ解決に向かいつつあるといえます。
でも、猫の問題は放置されたままです。
放置できない民間と一部の獣医師さんが、大きな犠牲を払っています。
野良猫の頭数削減には、行政、獣医師会、民間が協力して取り組まねばならないはずです。
避妊去勢手術が絶対に必要なことなのだと、
まずは住民のみなさんにわかってもらうことが大前提。そこからしか始まらないのです。
猫の生態や習性を、科学的に理解することしかないのです。
知事が率先して「自然にそむく」なんて言っていてはもうおしまい、
そんな認識を周りの方が改めさせなければ。
知事の周囲には、犬猫を飼っている県職員も大勢いるのでしょうから、黙っていないでどんどんアドバイスをしてあげてください。
好きか嫌いかでなく、これは「命の問題」です。
byおかめ
Altered 0ne MV (LINCE)
http://www.youtube.com/watch?v=gArwsIJaWRk&feature=youtu.be