前にもご報告をしましたが、
つくば市で、犬の虐待情報があり、対応をしていたところ、
親犬と子犬4匹をうねうねさんと4月23日の水曜日に緊急保護しました。
エサも水もないところで、近所の人にごはんをもらいながら、よく子育てをやっていました。
うねうねさん、うねおさんにサポートされながら、子犬たちも無事に育ってきました。
4月26日、保護依頼者のIさんがお母様と山猫亭に来られ、親子犬と対面されました。
子犬たちもだいぶ育ち、(3日で倍になっていました。もぐらから子犬へ変貌していました)ちょろちょろしてだいぶ移動するようになりましたので、あのままだったら車に轢かれてしまったかもしれません。先日、引き上げてよかったです。
ところが保護して数日したら、母犬の食欲が落ちてきました。
保護してからずっとひどい下痢だったのですが、食欲はかなりあったので、急に食べ過ぎたせいかと思っていました。
駆虫薬を飲ませるなどし、虫がとれたら治るものと考えていました。
ところが、なかなか食欲が戻りそうになく、30日(水)、プリン先生へ搬送。
パルボチェックをしたら、マイナスでした。
壺型吸虫がみつかり、整腸剤と下痢止めをもらって帰りました。
山猫亭の1Fには、センター引き出しの成犬が最初の1月を過ごすのにやってきます。
感染していないことがわかったら、シェルターへ移動するのです。
ゆめやハイジも、ここで体調をみてからシェルターに移動しました。
だから、センター引き出しの犬たちにより、ここにパルボが運ばれている可能性もあります。
5年前のセンター引き出しのカイトもこの家でパルボ闘病したのですが、
パルボ菌は2年しか生き延びないというので、5年も経っていれば、あのときの菌はいないはず。
でも、母犬の便は、赤くて鉄臭く、パルボの便特有のにおいになってきました。
カイトのときと同じ便です。
検査をしても、たった1週間で、すぐに陽性反応が出るとは限らず、先になってから陽転することもあります。
助けたつもりが死なせてしまったら?
子犬たちはお母さんにひっついているのです、今更離してももう遅く、
子犬ならおそらくもう、命がありません。
成犬でさえ、治療をしても半分は助からない。
治療をしなければ、100パーセント亡くなります。
このお母さん犬はガリガリに痩せていますので、体力はもたないでしょう。
パルボは、下痢と嘔吐が特徴です。
腸や胃の粘膜が剥がれ落ちて、トマトジュースのような赤黒いウンチをしながら、
苦しんで息絶えるのです。
(これが、動物指導センターに蔓延しています。
いったんセンターに収容されたら、このパルボやジステンパーのような様々なリスクが発生します。センターに入る前に保護をすることが大事になってきます。)
様々な最悪の事態が頭をよぎります。幼い子犬たちの無邪気な寝顔。
来たばかりのときは、動かないもぐらのようでした。
今は、足音を耳にすると駆けてきます。
転がって甘えてきます。
1月半にあったばかりですのに、もうすっかり一人前に、相撲をとったり、
うなったり、兄弟と喧嘩をしたりして。
こんなに可愛い子犬たちは、パルボに襲われたらひとたまりもありません。
我が家にはセンター引き出しの子が来るので、犬の収容は控えた方がよかったのですが、子育て真っ最中の母犬のストレスを思えば、シェルターに入れることは避けたく、個人宅でゆっくりとさせたかったのです。
4月2日、きじとらさんが散歩に連れ出してくださいましたが、元気がなくおしっこも便もなかった、と。
その日の夕方に嘔吐が始まりました。
もし、パルボなら、全員にインターフェロンをしてもらおう、やれることをやっておこうと、夜、動物病院に駆け込みました。
駐車場で診察を受け、検査キットでみてみたら、またしてもマイナスです。
ほっと安堵。
母犬の花子ちゃんには点滴と注射をして頂き、少し落ち着きました。
パルボは完全に白ではありません。でも、嘔吐と下痢がこれだけひどいなら、パルボなら検査結果に陽性反応があるだろうから、たぶんお腹の虫や壺型のせいかと思います。
下痢をすると脱水になるので、電解質のお水を購入し、与えています。
親子から目が離せません。
このところは、お母さん犬の負担を減らすため、子犬たちにミルクや離乳食をやり、母犬には薬を混ぜたADやカリカリのうわずみを与えたり、と
まるで出産で里帰りした娘を抱えたような生活です。
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こうしたTNR・給餌・レスキューなどの保護活動と、啓発活動や署名・資料作成などの事務仕事の両立は、とても難しく、体力の限界を感じるこの頃です。
連日のシェルターワークのあとに、家の猫と親子犬の世話をして、夜中には地域猫エリアの給餌と給水です。
でも、動物の保護活動をしておられる方は、皆さん同じようなご苦労をされています。
私は、仔猫のミルクやりをたくさんの仲間たちに代わってもらっています。
子犬の預かりもお願いできており、慣れない猫の慣らしも協力してくださる人がいます。
保護犬を預かってくれる若い人もいます。
事務を手伝ってくれる人もいます。
シェルターにもボラさんが増えました。
急なお願いを快く引き受けて下さる方もいます。
昨晩もMハカセに、川崎便の犬猫のサービスエリア運搬を代わってもらえました。
無事に犬猫救済の輪の結さんの車に載せて頂き、TNR病院で手術をお願いできました。
だから、恵まれた環境に感謝をしながら、前に進んでいけています。
今は、親子犬の回復を願うだけです。
byおかめ