今月も福島に出かけ、犬の多頭飼育現場の支援をしてきました。
東京から、敬子さん、なっちゃん、それから(とってもかわいい高校生のような)獣医さんが参加。
つくばから、ともちゃん、ニコパパさん、おかめの3人が参加。
現地集合で待ち合わせしました。
もうすぐ、丸1年になります。
ほぼ毎月、ここに通ってきました。
ボランティアさんも原発事故のあと避難してしまって、ここの世話をする人がいなくなってしまった。。。
最初は、敬子さんとおかめの2人で始めました。
ひとりしかいない月もあり、だれもいなくなることを覚悟していました。
ひとりでも通うしかないな。
炬燵のなかに丸まっていた丸禿げの犬たちを見てそう誓いました。
が、そこに、だんだんとCAPINの若い人たちが入って下さり、今回は総勢6人です!
とても心強いです。
1年にわたり、犬の皮膚の治療やゴミだし、大掃除を続けてきたことになります。
見てしまった者の責務、というのか。
とにかく見捨てるわけにはいかず、
待っている犬たちを思えば、通うしかほかにはありませんでした。
常連となったニコパパ。貴重な男手です。
笑みを絶やさぬ美女。
しなやかで強靭な彼女もすでに常連。
さあ、今日も始めるぞよ。
缶ひろい、ゴミだし。
たまっていたゴミをクリーンセンターに持っていく。
そのため、軽トラをお借りしに、おばあさんのお知り合いのお宅へ出かけることからスタートです。
そこで見た、ほほえましい文字。。。
なんと。。。
軽トラをお借りするお宅の玄関ドアには、猫のための通り道が用意されていました。
寒いのに、ちょっとドアが開けてあって、いつでも猫が帰ってこれるようになっています。
猫へのやさしさがにじんでいますね。
心がほわんとしたあとで、さあ、気合い入れていこうぜよ!
お天気だったから、ゴミ出しが実現。
2月4日は雪がなかった、
異例のあたたかさでした。
雪まみれだと思っていたので、敬子さんはスキーウエアでのご登場だった!(クスッ)
とはいえ、腰がいたい。。。重いんだよね、水を含んだゴミって。
先月軽トラ使わないで庭にためたのが、水含んで。。。
毎回、プロメテウスの気分です
がんばってきれいにしても、1月たったらすべて振り出しに戻る、、、
う~~ん。
う~~~ん。
う~~~~~~~~~~ん~~~~~~
とにかく、ノミダニ駆除です。
おばあさんに手伝って犬を抑えてもらって、マイフリーガードを垂らしていきます。
冬は、ワンコも家の中にいるので、すぐに薬を付けられます。
これが夏になると、もうつかまりません。
庭中を追っかけまわしても、逃げて行ってしまうので。
4時を過ぎると道が凍るために、時計とにらめっこで体を動かし、狂ったように掃除をしていきます。
新聞を敷きかえて、きれいな毛布を敷いて、ハイターを吹きかけて。
「バンビや、お前も、私らに慣れてちょうだいね。吠えてばかりいないで。もうそろそろ1年になるんだからね。」
ゴミのなくなった庭です。
すっきりしました!
ちゃこ。
ほかの犬をいじめちゃだめだよ。
やっと最愛のちゃこを手放す気持ちになったおばあさん。
「留守にするときはつながねばならないから、それが危なくてしんどくて。
冬の間だけでも預かってくれるかな?
つながないとほかの犬をいじめて殺してしまうから」
私たちはバリケンを用意して福島に来ました。
でも、私たちが到着したら、
「やはりチャコはださねえ、よそに行くと、もう他人になってしまうから」
こんなきかんぼうのちゃことおばあさんは、ラブラブなのです。
急いで家路を急ぎます。
敬子さんの車は、東京へ。
私らの車は、茨城へ。
また、3月の初めに掃除と薬つけに行きますから。
それまで、元気で。
体に気を付けて、おばあさん。
犬のために、長く生きなくちゃだめですよ。
私たちも何とかがんばるから。
***
このあと、翌日は大雪が降ったそうです。
「あんたたち、昨日でよかったよ。今日だったら帰れなかった」
とおばあさんから電話がありました。
また、2月8日には浜通りまで積雪があったそうです。
吹き溜まりでは、70センチも積もったところもあるといいます。
富岡や楢葉の猫たちは無事でしょうか。
カメラは無事かな。屋根のあるところとはいえ、雪がかかっただろうな。
週末は、nekonekoさんががんさんと給餌・トラップにいかれます。
私たちはこうして犬や猫の心配ばかりして、毎日が暮れていきます。
このブログを書いたら、今から、地域猫エリアにホッカイロと毛布を入れに行ってきます。
今夜は缶詰もたっぷりあげてくるつもりです。
凍る夜にはたくさんの命が星になっていきます。
家にいる子は安全ですが、外の子たちはどうしようもありません。
合掌し、祈ってばかりです。
手の届かない子たち、せめて苦しまないで早く、とそればかりです。
byおかめ