夜伽『おおあらしのよるに』① | 〓琥珀のLeaf〓

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~甘く切なく、心に積もった枯れ葉たち~

─前略─ 


ええっ!?


おおあらしのよるに】 というお話はご存知ですか?

オオカミとヒツジが嵐の夜に同じ小屋で雨宿りしてます。
小屋の中は暗くて互いが見えません。
雨と寒さで獲物を嗅ぎわける鼻もききません。
互いに警戒しあって離れたところに潜んでます。

ですが暗いわ寒いわ雨風雷が怖いわで互いにちょっとずつ話かけたりして
なんだか意気投合してしまいます。



狼「ところでアナタの名前を聞いてもいいですか?」
羊「ジェジュンといいます。あなたは?」
狼「俺、いぇゴホッ、私の名前はユノです」

羊「ユノさん…。男らしい素敵な名前ですね」
狼「あなたこそ。声もそうですが名前も可愛らしい…」

羊「そんな(////)。ユノさんの声こそ何だか心強くて安心できます。
あなたと雨宿りできて本当に救われました、ありがとう」
狼「そんなに褒められる者ではありません。あ、そろそろ雨もあがりそうだ。
私はもう行かなくては。…名残おしいですが…」

羊「では今度よかったら晴れたお陽さまの下で会いませんか?」
狼「また俺と、いぇ私と会ってくれるんですか!」
羊「ええ。またこの小屋で…。お互いすぐ分かるように合言葉を決めましょう?え~っと、‘おおあらしのよるの…’なんてどうですか?」
狼「ええ、わかりました。では、明日晴れたら。お陽さまがてっぺんに来る頃に!」


──そして翌日。

カラッカラッ(晴れた音)


──クソッ、戦略会議が長引いて遅れちまった!
ジェジュンさんもう来てるかな、待ちくたびれて怒って帰っちまってねぇかな。

(小屋)

トントン。


・・・




「……どなた?」


……居た!!



「遅くなってすみません。俺です、いゃ、ユノです。
‘おおあらしのよるの’ユノです。
……そちらはジェジュンさん?」


「はい!‘おおあらしのよるの’ジェジュンです!いま…出て行きますね!」

中からは昨夜と同じ声がして、ユノは胸をドキドキさせながら扉が開くのを待った。

(ギィィ……)

軋む扉の音。


「───ッ!?」


──!!!


「キャァァッ!オオカミ!!」

「ヒツジ!!??…さん!?」


【バタンッ!】

「キャァキャァ!あっちへ行ってー!食べないでー!」

扉を開けて、その‘食う者’と‘食われる者’という立場を瞬時に理解した弱者のジェジュンは、
当然のごとく速攻で小屋に飛び戻り扉を閉めて鍵をかけた。

一方、呆然としたのはオオカミ・ユノの方も同じだった。


「……なんと……キュートなヒツジさんなんだ…!」

チラリと見ただけの残像ではあるが、これまで生きてきた中で一度も見たことのない美しい白い肌、その可憐な瞳、ピンクの唇、世の中にこんなに可愛らしい生き物が存在するのだろうか!という驚愕が急激に心臓の鐘を打ち鳴らし始めた。


な、なんとかもう一目、その姿を見たい!

ユノは焦った。


「あぁ、ジェジュンさん!お、俺は、じゃなくて、私は今まったく腹が減っていませんから、アナタを襲ったりしません!
私はアナタとまた楽しくおしゃべりがしたいだけなんです。
本当です、絶対にアナタを食べません、誓います、信じて下さい!」


・・・


・・・


・・・


やっぱ駄目か…?


長い時間扉の前にいたユノが仕方なく諦めようとした時だった。




「本当に…僕を…食べない?」


───!



「ええ!誓います!最近ベジタリアン寄りなんです!ヴィーガンランチ最高です!信じて下さい!」


あまりのユノの必死な声に半信半疑ながらも恐る恐るそっと扉を開ける優しいジェジュンであった。






◇◇それから。



二人はやはり昨日の夜と同じようにすぐに仲良くなった。

丘の上で大きく枝を広げる木陰の下に寄り添って座り、何時間も楽しい話をした。
次の日も、次の日も、そのまた次の日も。

そしてある時ユノがジェジュンを改めてしげしげと見ながら言った。


「しかしジェジュンさんは本当に可愛いですね、本当にオスなんですかぃ?」

「いやだなぁ、もうユノさんたら、可愛いだなんて(////)
これでもこのメス顔気にしてるんですよ。
でも本当にオスですから!あ、信じないの?じゃぁ、…見る?(チラッ)」

ジェジュンは下半身の羊毛の裾をめくって自分のペニ.スをチラリとユノに見せた。


「え!?ウワァッ!」

あまりの意表をついたジェジュンの行動に、ユノは大きな声を出してしまった。
更に、顔を真っ赤にして心臓を押さえた。

「やだ、ユノさんたら、そんなにビックリしないで下さいよ、男同士なのに。
こっちが照れるじゃないですか」

「い、いや、すみません。あまりに愛らしいナニに興奮…、あ、いぇ、違う種族のソレは見たことがなくて…、
あ、じゃぁ俺のも見ますか」


「え!(////)えぇ、ユノさんが見せてくれるって言うんなら…」


「で、では、……。

(べろん)

どうですか?」



「ど、どうですか…って、(////)お、大きいですね…。
これは…もちろん平常時…ですよね…(ゴクッ)」


「え、えぇ、えぇ(←本当は少し興奮している)」



【作者はバカです】



「あ、もう…しまっちゃって下さい」


「あぁ、すいません(^^ゞ」


「うふふ。でも、これでもう僕たち親友ですね。いい加減敬語で話すのやめませんか。
それに、ユノさんも自分のこと私なんか言わなくていいですよ、どうせ言い慣れてないんでしょ?(笑)どうぞもっと楽にしてください。
僕も…普段のユノさんを……もっと知りたいから…」

可愛く首を傾げてユノを見つめるジェジュン。

【きゅん】


「ジェジュンさん…」


「僕の名前も、ジェジュン、って呼び捨てにしてください。僕も、ユノって…言ってみたい」


「ジェジュン…」


「ユノ…」



・・・・

ふたりは頬を同時に仄かに赤くすると、なんとも甘酸っぱい気分の中、さらに肩を寄せ合った。


「ジェジュン・・・いい匂いがするね」


「お昼にハーブを食べたからかな…」


「ハーブって何?」


「いい香りの草だよ。僕のベロ…舐めてみる?」


「いいの?」


「うん…」


目を閉じて、ジェジュンはピンク色の唇を半開きにしてトゥルリと舌を出した。


「ジェジュン…」


ユノはゆっくりとジェジュンの舌に自分のそれを絡ませると、チュ、と吸った。


「……んん…」


「ハッ、痛かった?歯を立てないように気をつけたんだが」


「ううん。何だか…すごくここが(胸を押さえて)切なくなっちゃった。
何だか…僕…ユノのこと…たまらなく…好きになって…きちゃったみたい」


───!!!


「ええっ、こ、こんな、誰もが怖がるオオカミの俺なんかを、ジェジュンみたいな美しいヒツジさんが!?」


「ううん!ユノは全然怖くないよ、そりゃ最初はとってもビックリしたけど…僕にはとっても優しくしてくれるし、
何よりも…凄く…格好イイ…、は、初めて見た時から…とっても素敵だって…思ってた…(////)」


…………!!!


「ジェジュン、俺も、俺もだ!俺も、初めて会った、おおあらしのよるからジェジュンを好きになった!
……もっと、ジェジュンの舌を舐めてもいい?」


「うん(////)…! ね、知ってる?これ…人間ではキスって言うんだって。家畜出身の羊が言ってた。
とても仲がいい人間同士はキスするんだって。ね、もっと…僕と…キスして」

「あぁジェジュン!大好きだよ」

「ユノ!」

ちゅぅぅぅぅぅ~~♪




***②へつづく

【もう人間化してご覧いただいても!! 】