2013年のアカデミー賞の作品賞は「アルゴ」

2014年のアカデミー賞の作品賞は「それでも夜は明ける」でした。


スティーブ・ジョブズ
ウルフ・オブ・ウォールストリート
アメリカン・ハッスル
キャプテン・フィリップス
大統領の執事の涙
ローン・サバイバー
ワンチャンスetc


アカデミー賞を受賞した作品以外でも、

最近、話題になる映画は実話をもとにしたものが本当に多い。



そう思いませんか?



「事実は小説よりも奇なり」


そう言われてみれば、そうなのかもしれませんが、

もしかすると「つくられたもの」に感動しなくなっているのではないかと感じるのです。


だって、小説家や脚本家が手がけたドラマよりも、
日常の片隅で起こっている現実のほうが、実は衝撃的で感動できるものがある。

なぜかというと「真実」だから。


この「真実」に、人は共感し、感動するのではないか。

そう感じるのです。


「発信の時代」と言われ、人は、たくさんの情報に触れ、たくさんの物語にも触れてきた。

触れれば触れるほどに、本物か偽物かの判断はつくようになる。

直感的に、ホンモノかニセモノかを見抜く。


だからこそ「つくられたもの」にはメッセージ性を感じなくなってきている。


もう少し具体的にお伝えしていくと、

大手企業が発信する情報、例えばCMとかって、なんか「つくられたイメージ」を感じませんか?

あまりにもキレイだし、出来過ぎている。

「リアル感が感じられない」ことも多い。


例えば、【子育て住宅】

大手の住宅メーカーのホームページを見てみると、こんな感じです。

子育て住宅2


子育て住宅1



キレイです。

整理されています。


うまく見せている感じはします。


でも、リアルじゃない。

どうしても「つくられた感」を感じてしまうのは、僕だけではないと思います。



でもね、このページを見てください。



リアルなんです。


リアル=作られていない

リアル=真実


僕の中でリアルの意味を、こう定義しています。


この「差」は何なのか?

これは、一つの質問で答えが出ます。


「なぜ、それをおススメするのですか?」という質問です。


例えば、この「子育て住宅」だとしたら、

「なぜ、あなたの会社は、子育て住宅をススメルのですか?」と聞いてみる。


 「売れるから、子育て住宅をやった方がいいんじゃないか」

 「30代で家を建てる人は、子育てを考えるから」

 「どこもやっているから、うちもやらないと」


こういった、売り手の理由づけからくる物語は、お客さまにはもう通用しません。


「子育て住宅を、どうしても届けたい」と、どうして思ったのか?

どんなコトから感じたのか?

どんな体験をお通して思ったのか?


 『原体験があるかどうか』

これが、とっても重要になってくるのです。


リアルな体験からくる思いと物語。

どんな大企業であれ、この「原体験」なしにして本当の想いや物語は語れない。


というより、こうした真実の物語でないと、お客さまにはもう届かない。


だからこそ、作りこむ前に、伝えようとする前に、自分の体験を見直すこと。

自分自身が、行動を通して気付いたこと、発見したこと。
これを自分の物語を通してお客さまに伝えていく。

これが、いまの時代で一番大切なこと。


これは、大企業とて同じこと。

ニセモノは通用しません。

つくりものも、通用しません。


リアルこそが、思いを伝え、感動を届けることができる。

これからの時代は、もっともっと真実が重要視される時代になっていく。


だからこそ、自分の経験、自分たちの経験を見直してみる。

その経験から、


・お客さまに何がしたいのか?

・それは、どんな体験からか?

・そして、それはどうすればもっとできるのか?


これを、しっかりと考えていく必要があるんですね。