「そうだ、京都 行こう」

このコピーで、キャンペーンが始まったのは1993年のことらしい。


新幹線の機内誌「ひととき」で、このキャンペーンの20年を振り返る特集が組まれていました。


ひととき



このコピー、自宅が京都だからというだけでなく、

マーケッターとしても、興味を引くコピーなんですよね。


20年間、使い続けられてきたコピーですからね。
本当に、よくできたコピーです。


では、何がよくできているのか?

いくつか要素があると思うので、考えてみたんです。


・お客様の声がコピーになってる

・行動につながっている

・簡単で分かりやすい


ということが考えられそうですが、

なにより、京都というイメージにピッタリなんですね。


京都というと、修学旅行や旅行など、一度は行ったことのある場所、
もしくは、なんとなくノスタルジーを感じて懐かしい場所というイメージ。

そんな京都だから、ふと思い出したように「そうだ」というコトバがピッタリなんです。


日本人の多くが思い出して行きたくなる場所だからこそ、多くの人の共感を得たんだと・・・

勝手に想像するわけです。


これが、「そうだ、鹿児島 行こう」となると、

なんとなく「なんで???」ってなるでしょ。



テクニックは押さえつつ、


その土地、その場所をよく見ること。



毎年のコピーも秀逸です。


そうだ京都行こう
六百年前、桜を全部、切りました。春より空を選んだお寺です(1997年:東福寺)


世界に誇れるものって、こういう風景なんじゃないだろうか。(1994年:法然院)

ここに、こういう橋を持ってくるところが、京都なんだな(1995年:嵐山・渡月橋)

大きな夏休みが、小さなお寺で見つかる。それがうれしい。(2004年:高山)

見事なサクラであればあるほど、長い冬の時間、耐えてきたことを思うのでした(2009年:醍醐寺)



・体験がイメージできるコピー


なんとなく頭の中に思い描く、古くても新しい、癒される中でも新たな発見ができる。

そんな想像をさせてくれます。


改めて、20年間使い続けられるコピーの深さを感じました。


こんなコピーが思い浮かぶよう、頑張っていきましょうね!!