松野恵介のブログ【コンサルタントの視点】-603-1
        バイバイ・ブラックバード
           伊坂幸太郎著


この小説、太宰治が書き終わらずに残した小説「グッドバイ」から

想像を膨らませて伊坂幸太郎が書いたものなのです。


だから、話の軸は「グッドバイ」とほぼ同じ。

でもね、書く人が違うと全く違うものになるんですね。


誰かの本を読んでしまうと、

どうしてもその本が頭の中に入ってしまって、

なかなか違うものって書けないもんなんですけど、、、、

そこが伊坂幸太郎のスゴサです。



かなりカンタンに小説の軸をいってしまうと、


5股を掛けていた男性が、死を前にして5人の女性に

それぞれ別れを告げにいくというもの。


ここからは、ちょっと想像してみてくださいね。


一人でいっても「なんで別れるの?」「どうしたの?」

そんな話が続くだけで、なかなか別れられない。

男には時間がないので、一回の訪問でキチンと別れなければならない。


だとしたら「この人と結婚する」といって、女性を連れていったほうがいい。

だったら、諦めるしかないでしょ。


そんな場合、あなたならどんな女性を連れていきますか?



この感覚が、太宰治と伊坂幸太郎の決定的な違いなんですね。

本当に見事に別物です。

バイバイ・ブラックバードは、実に伊坂幸太郎らしくなってる。


ここから気付くことって、


軸は同じでも、装飾で物語は全く変わってくるということ。


そして軸は同じでも、装飾が変わるとオリジナルになるということでもあります。



そう考えると、ベストセラー小説の軸を真似つつ、

装飾を変えていくとオリジナルのベストセラー小説が書ける?


ちょっと飛躍しすぎですかね(笑)


ただ、ベストセラー小説にはならなくても、

ヒットする小説にはなりやすい。


才能や閃きやタイミングなどが重なり合って

130%のものができた時にベストセラーになるのだとしたら、

その軸を真似ることで、80%くらいにはなる。


僕は、そんな感覚を持っているのです。



それは何故かというと、販促もそうだから。


大きな反応の出る販促って、やっぱり閃きやタイミングも必要です。

でもね、その大ヒットした販促の軸を真似ることで、

80%くらいの出来にはなっていく。



「0」から考えるよりは、こちらを活用した方がいいのです。



「軸」を真似て、装飾を自分らしくしてみる。


試してみてくださいね!






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