昨日、宮城県の名取市ゆりあげ地区に行ってきました。
2年前の3月11日は、もう過去になっている人もいるかもしれませんが、
現地をみると復興はおろか、元に戻るのもまだまだ先です。
昔は街並みがひろがっていたが
いまも家の基礎工だけが残っているだけ
文字情報で知っているのと、現地に行って感じてみるのとでは
同じ情報でも大きな違いがあると実感します。
体験してみること、やっぱり重要です。
もう一つの体験は、
ゆりあげ地区に食事処「浜や」を経営しておられた
有限会社まるしげの佐藤社長のお話を聞いたこと。
20分ほどのお話しでしたが、
目の前に10メートル以上の津波が押し寄せてきた時の恐怖。
九死に一生を得たこと。
店は流され、自宅も壊滅的な状態を目の前にした絶望感。
こうしてコトバに書くのは簡単だけど、
外に見える景色と、
ご本人の口から出た言葉にその時の感情が加わって、
僕の目の前にもその状況がリアルに伝わってきました。
そんな絶望の中、チャリティイベントに参加した時、
解雇した社員が手伝ってくれ、
なじみのお客さんがたくさん駆けつけてくれて、
「浜やで、また食べたい」そう言ってくれたコトが
「よし!もう一度やるぞ!!」という気にさせてくれた。
その話をお聞きしながら、
「最後に助けてくれるのは、なじみのお客さん。そしてスタッフのみんな」
そう改めて実感したのです。
もちろん、それまでの18年間で
お客さんとも社員の皆さんとも「つながり」を作ってきたから。
その積み重ねは、自分が一番苦しい時に確実に助けてくれる。
そして、一番嬉しい時も楽しみを共有できる。
そんな、お客さんとスタッフとの関係を作りだすことが
経営者の一番の宝物なんだなと実感しました。
そんな「つながり」を作りだせるよう、
もう一度いろいろなことを見直していこう。
真剣に思った一日です。
場所にも人にも、じかに触れてみて感じること。
スゴク大切なんですね。