昨日、宮城県の名取市ゆりあげ地区に行ってきました。


2年前の3月11日は、もう過去になっている人もいるかもしれませんが、
現地をみると復興はおろか、元に戻るのもまだまだ先です。


   松野恵介のブログ【コンサルタントの視点】-524-1

     昔は街並みがひろがっていたが

   いまも家の基礎工だけが残っているだけ


   松野恵介のブログ【コンサルタントの視点】-524-3


文字情報で知っているのと、現地に行って感じてみるのとでは

同じ情報でも大きな違いがあると実感します。


体験してみること、やっぱり重要です。



もう一つの体験は、

ゆりあげ地区に食事処「浜や」を経営しておられた

有限会社まるしげの佐藤社長のお話を聞いたこと。


   松野恵介のブログ【コンサルタントの視点】-524-2
    移動のバスの中でお話を聞きました


20分ほどのお話しでしたが、


目の前に10メートル以上の津波が押し寄せてきた時の恐怖。


九死に一生を得たこと。


店は流され、自宅も壊滅的な状態を目の前にした絶望感。


こうしてコトバに書くのは簡単だけど、


外に見える景色と、

ご本人の口から出た言葉にその時の感情が加わって、

僕の目の前にもその状況がリアルに伝わってきました。


そんな絶望の中、チャリティイベントに参加した時、


解雇した社員が手伝ってくれ、

なじみのお客さんがたくさん駆けつけてくれて、

「浜やで、また食べたい」そう言ってくれたコトが


「よし!もう一度やるぞ!!」という気にさせてくれた。



その話をお聞きしながら、


「最後に助けてくれるのは、なじみのお客さん。そしてスタッフのみんな」


そう改めて実感したのです。



もちろん、それまでの18年間で

お客さんとも社員の皆さんとも「つながり」を作ってきたから。


その積み重ねは、自分が一番苦しい時に確実に助けてくれる。

そして、一番嬉しい時も楽しみを共有できる。


そんな、お客さんとスタッフとの関係を作りだすことが

経営者の一番の宝物なんだなと実感しました。


そんな「つながり」を作りだせるよう、

もう一度いろいろなことを見直していこう。


真剣に思った一日です。


場所にも人にも、じかに触れてみて感じること。

スゴク大切なんですね。