H.G.ウェルズのS.F.月世界探検 First Men In The Moon | SF半寝半観

SF半寝半観

ロングスリーパーのSF映画記録

※ネタバレ
一発目は
H.G.ウェルズのS.F.月世界探検(1964年)


(月世界旅行じゃないよ)
こっちは未見です


上映時間:103分
監督:
 ネイサン・ジュラン 
SFX:
 レイ・ハリーハウゼン
出演:
 アーノルド・ヘッドフォード:エドワード・ジャド
 キャサリン・カレンダー:マーサ・ハイヤー
 ジョゼフ・カヴォール:ライオネル・ジェフリーズ


SFXを担当したレイ・ハリーハウゼンが有名らしく(私は今回初めて知りました)、デビュー作の「原子怪獣現る」(1953年)で水爆実験でよみがえった怪獣がニューヨークを破壊するという作品。







・・・ゴジラですね。

お気づきのようにゴジラに影響を与えた方でした。そのほかにもジョージルーカスの「スターウォーズ」シリーズやピクサー作品に影響を与えるなど多大な功績を残されてます。

1964年公開だから月世界旅行から62年後の作品。そう考えるとここ最近のCG技術の進歩ってすんごいはやい。いいことだけどそろそろ限界が見えはじめそうなのはつらい。


とりあえずあらすじ

人類最初の月面着陸が成功するが、月面探査ロケットの乗組員たちは、ボロボロになった英国国旗と、1899年と記された書き置きを発見。地球で政府関係者たちは書き置きの署名を手がかりに、療養所で暮らすベッドフォードという老人を訪ねるが、彼のかつての驚くべき体験を聞く。1899年。売れない戯曲家である若きベッドフォードと美しい恋人キャサリン、近所に住む発明家のカヴォールは月に到着し、そこで冒険を繰り広げた。
引用元http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/019511/

・・・・・・・この説明なんかつまんなそうだな、、、、(嘘ですwowowさん)

噛み砕いて説明しますと、国連が連携してやっっっといけた以前の月に個人の人間が来た痕跡が見つかって大騒ぎ。同時に見つかった紙に書いてある名前からたどった関係者をあたって当時の月でなにがあったかの思い出話を聞くという話。

この説明もどうなんだっていうのは置いといて、今現在宇宙飛行士が月にいるし、話は聞いとかないとやばいかも!っていう話になり、老人ホーム的なところで変人扱いされてる年老いたベッドフォードに話を聞くことに。

登場人物


左からベッドフォード、カヴォール、非常食、キャサリン


月へ行っちゃうぜええええええええええ!!!

※この設備で宇宙に行きます

なんやかんや(大幅カット)あってこの球体に3人入りこんで到着。着陸ではなく突っ込んで到着。

なぜ宇宙までこれたかというと、物体に塗ると浮く塗料を機体に塗って出発してきたわけです(ここもかなりはしょった)。「アップサイドダウン 重力の恋人」(2012)でもシワをなくすクリームとして使ってた塗料で浮いてたからちょっと似てますね。もしかしたらここからかも。


見える青い地球にはなぜか一切触れず・・・

準備おろそかで月にきたもんだから潜水服(よく見たら耳のとこ網目で空気スカスカになってるようにも見える)で宇宙に飛び出してはしゃぐベッドフォードとカヴォール。キャサリンは球体でお留守番。


イヤッホォォォォォォォォォイ!!!!


楽しくキャッキャウフフしてると巨大人工物発見。

とりあえずカヴォールが落ちたので助けるベッドフォード。


なんとか助かったものの、なかには入り組んだ洞窟があり、、、、

2人が興味津々に進んでいくと・・・・・・







!?

かわいい未知との遭遇、セレナイト(月人)さんです(この人は幹部)。このつぶらな瞳よ。
多分同じセミモデルのバルタン星人で既視感覚えるので日本人には親しみやすいデザインです。


左からバルタン星人、シルヴィ・バルタンさん

なんやかんや(略)あって、お互いの意思の疎通が可能に。


なんやかんや:モスラとの共演、身体検査

話せると分かりもっと地球人が知りたい!という知識欲の月の支配者に付き合ってあげるため月に残る心優しいカヴォールさんでしたが、反対に恐くなってきたベッドフォードとキャサリンは地球に帰還するのでした・・・・・






という話なのじゃ・・・

これを聞いた国連の人はすぐに連絡を入れ、ベッドフォードはしみじみと月を見上げるのでした、、、

という話です(2回目)。全体的にめちゃくちゃはしょりました。


これが今見たら技術追いついてなくて超チープなんですよ。セレナイト押し倒すところとか棒倒し的に倒れて置物感丸出し、合成もお粗末。
でも!これが一昔のSF映画のいいところでもある。技術無いぶん発想で勝負だ!!!みたいなね。しかもこの作品が公開した時はまだ月面着陸の5年前なので月への夢が広がりまくってるんです。原作はもっと前みたいなんですが、こういう夢が詰め込まれてるのは見ていて楽しいし、それがSFの武器ともいえるかな。

冒険+未知への夢がおおいにつまったいい王道作品でした。オススメです。


おまけ
キャサリン役のマーサ・ハイヤー、超美人