短歌
    横須賀の海向く島田修二の碑
        寄り添う友らにシヤッターを押す
    初めて横須賀をたずねました友人の案内でまず
    港え  昔軍港であったと聞きました 晴れた
    海には大きな軍艦らしい船が停泊しており少し
    おどろきでした  歌人の島田修にの碑の建つ
    公園にゆく  真っ青に澄んだ海に向かって建つ
    碑を囲む友人達にカメラを向ける
                   


    俳句
              似合はぬと 思いながらも春帽子
    
             春ですね    桜の花見に被るつもりで帽子をかってみたものの
             どうも 似合わない つばを折ってみたり曲げてみたり
             まあいいか  おしゃれにとおもったのになあー
                                    

   短歌
     友逝きて 三年の過ぎ 携帯の
          電話番号 未だ消せない

     携帯でいつも話おしていた友人が逝ってしま
     うなんて信じられなかった  でも月日のすぎる
     のは早いもので もう三年過ぎてしまったのだなあ
    携帯番号はそのままにして時々思いだしています
   

短歌
     パソコンに文字を打ち込む指先が
           時折ボードの上をさ迷う

     パソコンをピアニストのように打てる人も
     いますが今の私は打ちながら指先が時々まよって
     いる一年生  文を打ち込むことの難しさを
     実感している昨今  

                


    コトコトと昼には聞こえぬ音がする
         貨物列車か雪の降る夜
    静かな雪の夜  微かに音がする 今頃何の
    音だろう コトコトコトコト 雪の妖精? いや
    もしかしたら貨物列車かもしれない 昼間は聞こ
    えて居ない謎めいた音 童話の世界に溶け入りそう
   に しんしんと雪がふっている
         



短歌
    野良の三毛三匹の仔等とたわむれる
          廃屋の外の我に気付かず
    野良猫は目ざといのに可愛い動作で遊んでいる
   人慣れしたのか親猫は穏やかな目をむけている
    子猫は夢中に戯れ合って私には気付かない様子
    軒下に水の入ったトレイと餌の入っていたと思わ
    れる器が置いてある 心ある人がお世話おしてい
    るようなので ほっ とした 猫ちゃんげんきでね
   
  短歌
    転びゐて立ち上がらんと掴みたる
           れんぎょうの枝より花の零れる
  
    普通の道を普通に歩いてゐたのに転んでしまった
    道の端にれんぎょうの枝が突き出てゐたのを掴み
    たちあがった  けがは無かったが 折角咲き
    初めたばかりの花がぽろぽろ零れてしまつた
    れんぎょうもはた迷惑だったね 
   短歌
     少女等の少し訛れる  里の駅
           お下げの頃の我を重ねる
      下校時の女子高生がぞくぞくと駅に入ってくる
      みんな明るく声を弾ませ会話をしている 今     
      電車を待っている此の駅に遠い日 お下げ髪の
      少女の自分を重ねていた  言葉の語尾の上る
      話し方は変わらないなあー  駅は建て変わり
      便利になっているけれど この辺りには思い出
     が一杯つまっている 懐かしい友の  顔 顔が
     浮かんでくる  ひと電車遅らせて帰ろうかなあー 
                          
                   

    深みゆく 寒さの日々を満たされて
        籠り読みいる一葉復刻本
    

    春の風邪をひいてしまった 早めに医者へ行き
    診て貰ったら  大したことはない という
    帰りに廃屋の三毛猫のあかちゃんを見にいくと
    母猫は穏やかなおもざしです子猫わ元気よく母猫
    の背中に乗ったり三匹ともちょろちょろ  静か
    に見守る母猫  猫一家だんらんのようでした
    
   

   短歌
     沿道に百年を笑み来し 道祖神
          拡張工事に座所を去りたり
    
     道祖神(道路の悪霊を防いで行く人を守護する神)
     と辞書に書かれています何げなく通る道沿いに男女
     の道祖神が 道路工事のため姿がきえてしまひ淋し
     しいです  遡れば昔は馬とか牛が車を引いて通った道
     だったのでしょうね旅人や町人 いろいろな人が行来
     するのを見守っていたのでしょう   もしも 
     道祖神がものを言えたら どんな話をするだろうなあ
    工事が終わつたら帰ってくるのを待つことにしましよう