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爽やかに晴れわたった日にローカル線にのって
  郊外へ出た線路の両側の夏草が短く刈られあちこちに
  咲いていた白百合が刈られずにのこされて可憐な姿が
  風にゆれていた


沿線の夏草刈られ白百合の
       刈り残されて 風に揺れをり
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一つの小さな事にこだはりつづける自分をなさけなく
 思へてくる梅雨日々  いつしか雨もあがり雲間
 から月が照らしだされ庭に咲く白い山梔子の花に光を
 優しく放っていた  心のしこりも次第にとけていました
  

一つ事思いつづくる梅雨晴れに
           山梔子の花 月に照り合う
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梅雨晴れの空見ていたら少女のころ母にあれこれ
  注意されたり戒められたりしていた うるさいとおもって
  いたけれど今になってみれば有り難い言葉であったと
  心から思えるようになった  その母も亡くなりました

  心耳澄み眼閉づれば 遠き日の
             母の戒め今も聞こゆる
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窓を開け放ち叩きをかけていますと 眠そうにオルゴールがなりだし テンポの早いトルコ行進曲が ゆっくり間延びして鳴りだしました


オルゴールはたきに触れて  鳴り出す
           トルコマーチ 間延びて韻く
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お正月に飾るはぼたんは歳末を過ぎると売れない畑に丹精して作った葉牡丹を農婦が額に汗をかきながら
 一生懸命にひきぬいていました

葉牡丹

    葉牡丹の畑に数多売れ残り  額に汗し

         農婦は抜きをり
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  ひたぶるに古里恋ほし夏の夜
     屋台囃子のうちに響ける

  夏のおまつりはなんと言っても祇園際 小さい頃下駄おはいて
  花柄の浴衣を着せてもらひ表通りへ走って行く あのうれしさ
  夏が来るたび思い出すふるさと  祇園の囃子が胸の奥に
  響いてくる
biru
幾人りの過ぎし日染みいる ビルの跡
   二十戸の建て売りの赤き旗たつ

  大きなビルに沢山の人が様々な思いをこめて働いて
  いました 不況の煽りをうけて倒産しビルも壊されて
  忽ち一戸だての建て売りが出来て売り出しの赤い旗が
  風に吹かれています 
  °どんな人が入居するのかなあ    羨ましい
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鏡面にわれと重なり映る亡母
 笑みし面に土の香ただよう

     鏡台に向かうと自分の顔と今は亡き母にそっくりな
     のに驚き笑顔も特に似ているお人よしの顔
     どこか土の香りがただよっている
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口下手に言葉足らずの受話器置き
     捩れしコードを空しく直す
 

     話の上手な人 下手なひと 等いろいろですが
     どちらかと言えば下手な方 そんな心境を
     短歌によんでみました