ぐったり疲れて帰宅した
ごはんも食べず、化粧も落とさず、そのまま倒れ込むようにベットに潜る
羊を数える事なく睡魔がやってくる
きっとそうなるはずだった
未だやっては来ない
また朝が堂々と顔をだす
溜息ひとつ
今日も眠れない夜が去っていく
自分が表現したくて表現できなくて
でも誰かが既に表現してて
あ、これだって
思ってちょっと悔しくて
だけど自分じゃできないから
悔しいって思っても、あ、やっぱ良かったかもって
うん、良かった
そう思う
そう思うことにした
「そうなの、休ませなければならないのよ、頭をね、ええ、頭の中よ、そう脳みそよ。」
その女は言った。
「生きてる人間たちだけじゃないの、姿カタチの無い何かの声とか、遠くの音とか、とにかく色々なモノが聞こえるの。だから、脳を休ませなければいけなくて。でもね、休むってどうすればいいか良く分からない。で、飲んだら楽になると思 ったの。飲んだのよ。何も聞こえなかった。楽になった。
癖になったわ。飲む量も増えた、どんどん増えた。
そんなふうに薬物中毒者になったの。
でも構わなかった。だって楽になれるんですもの。」
そこまで言うと女はまた、口に水を含み飲み下した。
「ねぇ、一緒に死んでくれない?」
今まで黙り込んでいた彼女がポツリと発した言葉だった。
「…嘘よ、ははは……。嘘に決まってるじゃない。死ぬなんて馬鹿野郎よ…。」
聞こえるか聞こえないかくらいの声に、彼女が発した言葉は自分に対してのものなのか少しだけ考え込んだ。
無造作に掻き上げた髪から湿度を感じた。
夜中、泣いていたのだろう。
かける言葉も見つからない自分は、痛々しい彼女を横目にしたままポケットから携帯電話を出しメールBOXを開けた。
友達と呼べる様な奴もほとんどいない携帯電話のメモリーの中、ただ彼女からの受信履歴が残されている。
【陸が死んだ。海にね飛び込んだらしい。】
短い文章だった。
まだ春遠く外は寒い、けれどカーテンの隙間から差し込む陽は暖かい空気を連れていた。
床には白い粒が落ちている。まるで彼女の落とした涙かのような。
透明な瓶、中身の無いカプセルと数個の空箱、そして空になったペットボトルが数本転がっていた。
自分は音にはならない様に静かに深い溜息をついた。
携帯電話をポケットへ戻し、彼女の腕を自分の肩へ回し彼女の躯を持ち上げた。
察していたのだろう、彼女に抵抗する力は無いに等しかった。
「陸がね、こっちには来るな、キョーちゃんにはまだ早いよって、来ちゃ駄目だって………、………言う…の……。」
微かに聞こえた声にただ頷く事しか出来なかった。
冷たく重いドアの向こうが天国へのドアなら彼女は救われるのだろうか、ふとそんな事を思いながら、自分は彼女を抱え病院までの道をひたすら歩く事しか出来なかった。
昨日あたしは失恋をした。
定職にも就かずアルバイトで食いつなぎ貯金すら無い、おまけに小さな頃からの夢を捨てられないでいる26歳のあたしは恋まで失ってしまった。
初めての失恋では無い。
まして2度目の失恋でも無い。数えるのも馬鹿馬鹿しくなる。
夜中泣き腫らしたあたしは、お昼近いだろう陽の光りで目が開いた。
体内の水分のほとんどが出切ってしまった気分がしたけれど、腫れ上がった目からはまだ涙というものが流れている。
受け止めたくない現実を何とかして受け止めねばならない。
そう思い手を伸ばし携帯電話を握った。
親しいと思いたい数少ない友人たちにメールを送り付ける。
【あたし、奴と別れたみたい。】
メールを送信すること1時間以上が経つが、誰ひとり何ひとつと携帯電話が鳴ることは無かった。
慰めてくれる友人もいないのかと、溜息をつきベットから出て洗面所へ向かう、鏡に映るあたしは自分から見ても酷く不細工だった。
冷たい水で顔を洗い、タオルで水を拭う。
♪♪♪ー♪♪♪ー♪♪
ベットの上の携帯電話が鳴っている。
慌ててメールBOXを開く。
【大丈夫?こんな時に言いにくいんだけどさ…一応伝えておくね。私結婚する事になった(ハートマーク)結婚式来てよね。fromエミ】
あたしが居ても居なくても、恋しても失恋しても、ただひたすら周り続ける地球、それから正しく右周りを繰り返す時計の針に何故か可笑しさが込み上げた。
「はははは」
声に出して笑ったら酷く滑稽な気分だった。
頭を過ぎる事は別れを告げた奴の顔でも不細工に腫れ上がった自分の顔でも無く、友人であるエミの結婚式に着て行く洋服の事で、ご祝儀を包む為に日雇いバイトに行かなければならない事だったりする。
あたしは小さく呟く、
「地球なんて爆発しちゃえばいいのに。」
あたしは握ってた携帯電話をベットに放り、もう一度顔を洗う為に洗面所へ向かった。
短いような長いような短いような長いような…
昨日の事だった気もするし、1年前の事だった気もします。
祖母は95歳だったので、自然死で、という事になっていました。
足が壊死して、食欲がなくなって、水1滴も受け付けなくなって、
血管がボロボロだから点滴も出来なくて、完全に寝たきりになって10日目でした。
苦しそうな、辛そうな顔をしていましたが、
看護師さん曰く「本人はそんなに苦しくはないと思いますよ、看ているほうは辛いけどね」
9日目の朝、病院から自宅へ電話があり、すぐに来るように…
叔母、いとこも来てくれて、まだ大丈夫なんじゃないかなーなんて思っていたんです。
一旦自宅に戻って宿泊準備をして体調が悪くなって(こんな時も体調を崩す自分w)
遅れて病院に戻って、ばあちゃんの手擦って頑張って、頑張ってって…
21時には病室を出され、家族控室に。
眠るには早いし、テレビを見ていたんですが、落ち着かない訳です。
そりゃ、祖母の死を待っているような感じなのだから、落ち着く訳はありません。
まだ持つまだ大丈夫、明日も明後日も大丈夫。
そんな気持ちで、時計の針が0時を過ぎる少し前に、様子を伺いに病棟へ行くと
看護師さんから、「呼吸が止まったりするので、今は気道を確保しています」と。
ああ、本当にばあちゃん大変なんだ、大変なんだ、大変なんだ…
控室に戻って数分後、病棟から電話が鳴り、ばあちゃんの鼓動が止まりましたと。
寝ていた母を起こし、病棟に。
お医者さん、看護師さんから
「0:18、ご臨終です」
ばあちゃん、あ、死んじゃった。。。
そんなこんなで5ヶ月。
ばあちゃん元気かな~?
お前はいつまで親に甘えている気だ。
生まれてくる子供、もしくは、育てられる子供が可哀想。
親友と思っていた人に、思いもよらない言葉を浴びせられた。
「いつまで親の金で暮らしてるんだ。」だって・・・。
もう言葉も出ないよね、何言ってくれているんだって感じです。
そりゃ、実家だし食費出したりもしてないけど、どうしてそうなっているかなんて全く知らないのに、良く言葉に出来るな~って思った。
病気を抱えながらもちゃんと働いたり、演劇の制作したり、恋愛だってしてた。
でも、就職が決まった途端、親が信号無視した車に轢かれて突然入院したり、
病気が少し良くなると祖母の体調が悪くなったり、
色々な事があって今に至っている訳なんです。
遊んでばかりなんていない、内職したり毎日コツコツお小遣い稼ぎしたりして、自分の遊ぶお金は自分で稼いでいるし、
今回母が入院して手術したのだって、お金を支払ったのは自分です。
なのに、そんな事を、親友だと思っていた人から言われるのは、衝撃の何者でもない。
その親友だと思っていた人、不妊治療の末現在妊娠中なんだけど、
そんな人間に子供が生まれると思うと本当に怖い。
もし子供に生まれてくる場所を選べるとしたら、その場所は辞めた方が良いよ、と力づくで説得する。
とにかく、自分もですが、
生まれてくるところを選んで生まれる、って本当なんですかね!?
疲れが取れない歳になりました・・・( ゚Д゚)
ヤブ医者のヤブってどーゆー字を書くんだろう…
でも実際に存在するヤブ医者問題。
あたしもずーっと昔に受診した事があったんだけど、
身体が風邪?みたいな感じで通勤がキツくて、受診した内科医にいきなり「それはパニック障害だけど薬出そうか?」と言われ、
あわわわ…となって薬はいらないと言って帰りました。
しかし、近所の内科が他には無く、家族経営でお父さんドクターもお母さんドクターも看護師もベテランだったので、母は息子の代になっても通い続けてしまったのです。
息子ドクターには、心臓に問題があると診断をされ、出された薬を飲み続けた母…。
しかし、今年の秋、胃がおかしいと駆け込んだ別の内科で母に癌が見つかったのです。
紹介を受けた大学病院で慌ただしく検査検査と終え、つい先日
母、約6時間の手術を終えました。
マザコンの自分なので、母の切り取られた癌に侵された胃の一部をまじまじと見つめられました。
例えるならば、臓物系アーティスト・コブクロ的な感じでした。
癌でも母の身体の一部だった胃を、あたしは忘れずに生きます。
リンパ節に転移が無ければ、縫合不全など起きなければ、肺炎とかにならなければ2週間くらいで帰ってこれるそうです。
絶賛、入院中の母ですが、気だけはしっかりとしているので、
昼の顔と夜の顔を持つ看護師の名前を憶え、退院の際には訴えると言っていましたw
医者にも看護師にも事実ヤブは存在するのです。
残念ですが事実は事実。
癌は痩せるとか、痛みがあるとか、血液検査で何でも分かるとか、
嘘もいっぱい知りました。。。
もし今現在通っている医者に少しでも不安があればセカンド、サード以上のオピニオンをオススメ致します!!