この記事は、煮込み料理で増えやすい「ウエルシュ菌」についてご紹介しています。

 

 ウエルシュ菌の食中毒は、肉類、魚介類、野菜を使用した食品(例:カレーやシチューなどの煮込み料理)によるものが多くなっています。このシリーズの中でも、調理後はなるべく早く食べ切ること、保管する際は小分けにして急速に冷却することを心がけるようお話ししてきました。

 

 作り置きした煮込み料理などは、温め直す際に電子レンジを使う方もいるかもしれません。電子レンジは、食材の角の部分が加熱されやすいなど、加熱ムラが起きることがあります。ウエルシュ菌は、酸素の少ない場所で増えるため、特にカレーなどのとろみがある料理は全体的にしっかりかき混ぜながら中心まで加熱することが大切です。加熱後、一度レンジから出して、かき混ぜてから再度温め直すなど、まんべんなく加熱してください。

 

(参考)

食品安全委員会 ファクトシート(ウエルシュ菌食中毒)

http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/03clostridium.pdf

食品安全委員会 食中毒の概要「ウエルシュ菌による食中毒について」

http://www.fsc.go.jp/sonota/clostridium_perfringens_e1.pdf