とある映画好きのブログ -3ページ目

とある映画好きのブログ

気が向いたら、その日の映画関連のニュースや
見たい見に行きたい映画や鑑賞した映画のことを書いていきます。

 

SP

 映画『ダークナイト』『インセプション』で知られるクリストファー・ノーラン監督の新作は、第2次世界大戦中、ドイツ軍に包囲されたフランス領ダンケルクから約33万人のイギリス・フランス軍兵士を撤退させた大作戦の映画化作品だ。ケネス・ブラナーマーク・ライランストム・ハーディらイギリスの名優たちに混じって物語の中心となる若き兵士を演じているのは、同年代の新人俳優たち。幸運にもノーラン作品で映画デビューを飾った2人の若手俳優、フィオン・ホワイトヘッドワン・ダイレクションハリー・スタイルズが本作を語った。

■世界的歌手から新人俳優へ

SP
最も有名な新人俳優とも呼ばれたハリー・スタイルズ

Q:今回、ハリーさんの役者への転身を誰もが注目していたと思いますが、怖くはありませんでしたか?

ハリー・スタイルズ(以下ハリー):僕はこれまで、人がどう思うかといったことを気にして、何かを決断したことはないんだ。「もし自分がこれをやったら、大騒ぎになる……」とか、そういうふうに考えたりはしない。ただクリスが新しい映画を作るって聞いた途端に興奮して、ぜひ関わりたいと思ったんだよ。彼の作品の大ファンだし、映画作りが好きだからね。役者に挑戦するうえでも、良いタイミングだった。素晴らしい映画が完成したし、この作品に関われてとてもラッキーだった。

SP
本作が決まるまでは皿洗いで生計をたてていたフィオン・ホワイトヘッド

Q:フィオンさんは、ノーラン監督が自分のどこを気に入ってトミー役に起用されたと思いましたか?

フィオン・ホワイトヘッド(以下フィオン):いくつか理由はあると思う。けど、あるインタビューでクリスは、「(この映画に)新人がほしかった」と言っていた。それも、若いイギリス人男性をね。そして僕は、その両方に当てはまるのがひとつじゃないかな(笑)。

■歌手と俳優、アプローチの違い

SP
ハリーは、歌手と俳優は表現の方法から違うと語る

Q:ハリーさんは、歌手としての経験が役者として仕事をするうえで有利に働いた点はありましたか?

ハリー:歌手であることがアドバンテージだとは感じなかった。実際、自分にとって居心地が良いと思う場所の外にいるような意識でいたよ。その感覚を楽しんだけどね。撮影は僕が今までに経験したのとは全く違うものだった。歌手と役者は、自分の中から引き出さなくてはいけないものが違うんだ。音楽では、自分自身の多くを表現に反映させるけど、演技では、自分というものを完全に失わせる。そこには違うチャレンジがあるし、仕事に対する報われ方も違う。2つのことをすごくエンジョイできるなんて、幸運だよね。

Q:撮影中、最も印象に残っている体験を教えていただけますか?

ハリー:海中のシーンを撮影している時かな。大勢の人たちが実際に海にいて叫んでいた。そして、ボートが爆発し、頭上を飛行機が飛んでいって、「オレはいったいここで何をしているんだ? オレの周りでは何が起きているんだ?」って感じたことがあった。とても普通じゃいられなかった。誰かが、海のど真ん中で(映画のために)この状況を作り出しているなんて、ありえないと思った。信じられないぐらいシュールだったよ。

フィオン:若い兵士であることと、新人の俳優であることはとてもかけ離れたものに思えるけど、似ている部分もあるんだ。自分が置かれた状況に慣れていないという点や、(家を)離れて、ある状態に放り込まれるという意味でもね。僕も初めての映画がノーラン作品で、その現場で缶詰状態になれるなんて、とてもラッキーだったと思っているよ。

■撮影=完成した映画!

SP
絶望の中で生き残ろうとする兵士たちを描く

Q:映画を観ただけでも、撮影現場は体力的にとてもハードだったのではないかと思います。

ハリー:この映画を自分が観た時、撮影の様子を2時間分観ているような感覚を覚えた。すごく強烈だったね。実際、多くのことがあった。でも、本当の兵士たちが経験したことに比べたら、それが全く大したことじゃないということも感じていたんだ。だから現場では、誰もが個人的に辛いと感じていることは度外視して、映画を良くすることに集中していた。同時に、大変だったからこそ、やりがいもあったと思う。簡単に撮影できるような映画だったら、そんなに良い作品にはなっていなかったと思うよ。

Q:ハリーさんは、今後も俳優としての活動は続けていかれるのでしょうか?

ハリー:ノー(笑)。わからないな。そのことについて考えたことはないんだ。それがこの映画だったら、ぜひまたやりたい。経験したこと全てが好きだし、映画を観て、自分がやったことをとても誇りに感じた。何かいつもと違うことをやるのも大好きだしね。だけど正直に言って、それ以上に先のことは考えられないよ。

■撤退を描いた意味

SP
激しい戦いを描く一方、本作には敵であるドイツ兵の姿はほぼ映らない

Q:イギリスの若い世代にとっても、ダンケルクの撤退作戦は興味深い出来事なのでしょうか?

フィオン:イギリスにいると若い時から第2次世界大戦全体について多くのことを学ぶ。もちろんダンケルクの話にもその過程で触れることになるけど、あまり深くは学ばないんだ。だから今回は、自分たちでリサーチをした。工兵たちがトラックで桟橋を作ったとか、生き残るための人間の本能がどう働くのかを学んだ。彼ら兵士たちの問題解決能力には驚くべきものがあったと感じたね。僕にとっては、ダンケルクの撤退作戦の全てが興味深かった。ストーリー自体がありえないものに思えて、すごく濃密なんだ。

Q:撤退を描く『ダンケルク』は、ある意味、敗北についての物語です。しかし歴史的には、その後の勝利につながるキーポイントだったとも語られています。この作品のメッセージについて、どう捉えていますか?

フィオン:確かにこの出来事は、戦術的にも、軍事的にも失敗と考えられている。でも間違いなく、イギリスではこの作戦がその後の大戦の流れを決めたんだ。第2次世界大戦時のイギリス人が、どんな様子ですごしていたのかを説明するのに、「ダンケルクスピリット」(ダンケルク精神:一丸となって直面した困難を乗り越えていくこと)という合言葉がよく使われる。当時のコミュニティーへの意識や、いかに人々が団結し、お互いにサポートしあって危機を乗り越えたかといったことについて説明する言葉としてね。そういったことを振り返って、深く考えるのは大事なことだと思う。

SP

 実話を基に、陸・海・空の3つの視点から時間軸を巧みに交錯させて物語を構成する斬新な手法がいかにもノーラン監督らしい本作には、名優たちと若き才能が集結しており、来年のアカデミー賞ノミネートにも大いに期待ができそう。アメリカでは公開4週で1億5,000万ドル(約165億円・1ドル110円計算/数字は Box Office Mojo 調べ)を突破する大ヒットを記録。ノーラン監督の類い稀な才能はもちろん、大人向けの映画に予算をかけて製作に臨むハリウッドスタジオや、それを観るため劇場に足を運ぶ観客の層の厚さにもあらためて感心させられる。

 

(5)旧3部作第2作は「ジェダイ」の修行

 新作にジェダイの修行がありそうな予感がするのは、旧3部作の第2作『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』で、ルークがヨーダのもとでジェダイの修行を行ったから。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』も3部作の第2作なので、似たことが起きるのではないかと推測してしまうのだ。ちなみに『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』では、ルークは修行の終了前に戦いに向かい、ヨーダをがっかりさせることに。今回はルークががっかりする番か?

ヨーダにジェダイの教えを乞うルーク『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』より
ヨーダにジェダイの教えを乞うルーク『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』より - (c)Lucasfilm Ltd./20th Century Fox Photographer: Terry Chostner / Photofest / ゲッティ イメージズ

パート2:ところで「ジェダイ」って何?

(1) その前に確認:『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で設定がリセット!?

 『スター・ウォーズ』の世界は、第1作が1997年に公開されて以来、多数の小説やコミック、ゲームが作られて、壮大な物語の体系が構築されてきた。しかし、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でその設定が一度、リセットされている。

 ルーカスフィルムが、今後は『スター・ウォーズ』の<正史(公式な歴史)>として認められるのは“映画全作品”“「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」以降のテレビアニメシリーズ”“『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』以降の刊行物”になると発表したのだ。つまり、それまでの小説やコミック、ゲームなどのルーカスフィルムが監修していないスピンオフ作品の設定は<正史>ではなくなった。だから『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で描かれるルークやレイアの子供たちの設定は、それ以前のスピンオフ作品で書かれた設定とは違う。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のジェダイもこの<正史>に基づいて描かれる。

<正史>に基づいて描かれた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
<正史>に基づいて描かれた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』- Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

(2)そもそも「ジェダイ」って?

 『スター・ウォーズ』の世界では、フォースとは宇宙に満ちるエネルギーのこと。「ジェダイ」と「シス」ではその使い方が違う。「ジェダイ」は、平和や正義を愛する心に導かれてフォースのライトサイド(光明面)を使う。逆に「シス」は、恐れや怒り、憎しみなどの負の感情から引き出したフォースのダークサイド(暗黒面)を使う。かつてジェダイたちは、ジェダイ・オーダー(ジェダイ騎士団)という組織に所属し、銀河共和国の平和に貢献してきたが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、現存するジェダイはルークだけになっていた。

シスの暗黒卿ダース・シディアス『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』より
シスの暗黒卿ダース・シディアス(中央)『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』より - (c)Lucasfilm Ltd & TM. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ジェダイたちにはどんな歴史があるのか? どうやったらなれるのか?
 次回は、そんなジェダイの基礎知識をおさらいしよう。

パート1:「ジェダイ」が重要な理由はコレ!

(1)まずタイトルが「ジェダイ」

 新たな3部作の第1作のサブタイトルは「フォースの覚醒」。そしてドラマは、ヒロインのレイが、フォースの存在を知ってその力に目覚める、まさに“フォースの覚醒”の物語だった。そして今回のサブタイトルは「最後のジェダイ」。となれば、“最後のジェダイ”をめぐる物語が描かれるはず。

レイ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
レイとマークはどうつながるのか?『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』より - (c)Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

(2)ポスターの絵柄が「ジェダイ」

 最初に発表された第1弾ポスターで、もっとも大きく描かれている人物はルーク、つまり『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のオープニング・ロールで「最後のジェダイ」と紹介された人物。そして次に大きいのが、かつてルークのもとでジェダイの修行をしていたカイロ・レン。中心に立つのが、ジェダイの武器であるライトセーバーを掲げるレイ。今度のドラマの中心となる3人は、みな「ジェダイ」と密接な関係がある

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』第1弾ポスター
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』第1弾ポスター -(C)Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

(3)予告編のルークの言葉が「ジェダイ」

 予告編第1弾の音声の、ルークが問いかけ、レイが答える形式は、まるでジェダイの修行のよう。そして最後にルークが言う言葉は「真実はひとつ ジェダイは 滅びる(I only know one truth: It's time for the Jedi... to end.)」。直訳すれば「ジェダイが滅びる時が来た」。この言葉はいったいどんな場面で語られるのか?

ルーク『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
ルークがレイに語るのは…『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』より - (c)Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

(4)監督の発言が「ジェダイ」直結

 本作の監督ライアン・ジョンソンは、「ドラマは、前作のラストシーンのすぐ後から続く」と公言。そのラストシーンは、ルークを見つけたレイが、彼にライトセーバーを渡そうとする場面だった。最後のジェダイとなったルークと、フォースに目覚めたレイが出会ったら、レイのジェダイへの修行が始まってもおかしくない。その一方、フィン役のジョン・ボイエガは「すべて逆の方向に動き始める。前作でみんなが思ったことの逆へ」と発言しているので、別の展開になるかもしれないが……。