こんにちは!
ブログを訪問いただき有難うございます。
最近は
『片付けとインテリアは繋がっている』
というスタンスで
両方を行き来しながらブログを書いています。
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フランスの素敵と洗練をお伝えするサロン
《CANOPIA》を運営する
コンヴェール昌子(しょうこ)です。
* テーブル&インテリアデコレーター
* 素敵ライフコンサルタント
として
*美しさと飾るに特化した
《仏流インテリアレッスン》
*全く新しい視点で片付けを考える
《仏流片付けレッスン》
を開催。
また
美しい家と上質な暮らしを実現する
お手伝いもしています。
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外で紫陽花を見かけると、つい写真を撮ってしまいます♪
さて前々記事では
日本の家から『飾り』が消えて
皆同じような雰囲気になった
はっきり言えば殺風景になったことを
住宅情報冊子の画像を引用しながら
お伝えしました。
物の豊かなこの時代に一体何故こんな風に
なってしまったのかと背景を考えてみると
色々な理由が見えてきます。
まず一つ目は
昨今の片付けブームに象徴される
『家庭内のモノの氾濫に対する反動』です。
高度成長期から数十年続く大量消費の時代を経て
日本の多くの家庭ではモノが溢れて
手に負えなくなり
散らかった部屋、汚部屋、ゴミ屋敷やその予備軍が
激増してきました。
それに呼応して断捨離、整理収納、ときめき片づけ
ライフオーガナイズなど様々な片付けメソッドが
現れてそれぞれのプロフェッショナルも
活躍しています。
けれども問題の根は深く
現在に至っても日本の片付け問題は
一向に改善している気配が感じられません。
結果、言わば反動として
あらゆるモノを家から極力排除しようと
考える人が増えてきました。
その究極が今流行りのミニマリストなのですが
やはり家庭を持つ人は子供もいたりして
ミニマリストにまではなれない。
だから
普通の家で普通に暮らすけれど
装飾品も含めモノはミニマムでということで
飾りのない、家具も最低限のみの家が増えてきた
のではないかと思います。
そして
日本の家から飾りが消えた二つ目の理由は…
これらの家をよく見ると分かるのですが
『家自体が飾ることを想定して作られていない』
のではないかということ。
これはもう住宅メーカーや建築設計士が
家を飾ることを重視しなくなってきたことを
表しています。
例えばこれらのお家…
↓
たくさんの窓や他の部屋への開口部、階段などが
住空間を埋めていて
『ここは美しく飾れる』と明確に思える場所が
ありません。
(もちろんこれらの写真に入っていないことも
考えられますが、もし美しく飾ってあるなら
その画を掲載するのでは?と思います)
また
最近よく見る小上がりやロフトなども
変則的な間取りで魅力的に見えるため
それ自体に注意を奪われるというか
飾ることから意識を遠ざける気がします。
そしてこちらのお家は
すごく素敵に飾れそうな空間を
全て収納にしています。
↓
家を『飾る』といえば
暮らしの動線外の余裕のある空間に
装飾的なチェストやコンソルテーブルを置いて
その上にオブジェや花を置く。
そして空いている壁に絵やミラーを飾ったり
するのですが
今の日本では床面積がたっぷりある家でさえ
やたらと窓や収納が多かったりで
飾れる空間や壁が非常に少ない事が多く
家を注文する側も作る側も装飾を二の次に
考えていることが明らかです。
…とここまでリクルートが発行する
『東京の注文住宅』という無料配布の冊子で
素敵だけれど飾りが殆どなく殺風景な印象の
お家を見てきました。
一方でフランスの住宅は…
画像をズームして見ていただくと分かるのですが
リビングだけでなく玄関、寝室、キッチン
時にはバスルームまで絵などで飾っています。
これらは全て
ある不動産売買のサイトから借りてきた
最新情報の画像で
今現在住んでいる売主のリアルなインテリアです。
所どころに物件の価格が表示されていますが
パリのマンション50〜70m2で7,000万円前後の
売り物件を主にピックアップしたので
(所々に1億超えの物件も混じっていますが
それらの家についてはまた別の機会に)
先に挙げた『東京の注文住宅』の価格と
恐らく同レベルで比較しやすいのではないかと
思います。
もう一度東京の家を見てみると…
観葉植物は時々あったりしますが
アート作品や装飾品などはほぼゼロ。
注文住宅だけに
それぞれの家は素敵ではあるのだけれど
パリの住宅とは色も装飾の量も全く違います。
インテリアというのはトレンドの変化や
個人の好みにより
100%正しいとか素敵とか言い切れないものでは
ありますが
これらを比較して私は
パリの住宅には
色使いや装飾にワクワクし
軽さ、自由さ、楽しさ、暖かさ
そして魅力を感じ…
東京の家には
スッキリして綺麗だけれど
それぞれの家の個性(というか住む人の個性)が
感じられず
冷たくよそよそしい印象を受けます。
そして何より私がこれらの東京の家に感じるのは
『未完成感』です。
何故私が未完成だと感じるのかは
長くなったので次回にしますね。
今日もお付き合い下さり有難うございます。