ネコ「おかーさん、学校に袴忘れてきちゃった。」

金曜の夜、娘が困惑しながら言いました。

明日の練習は?と尋ねると

ネコ「N小学校。」 

じゃあ、7時半に出かけるよね?

ネコ「うん。」

ならば今のうちに取りにいかななくては、と時計を見ると

19時半をまわってています。

あーあ、どうせ誰もいないだろうと思いながらも、念のため学校に電話してみると

「はい、N中学校です。」

出た!叫び叫び叫び

こっちからかけといてビックリしてんじゃないわよと気を取り直し

事情をお話したところ

「どうぞ取りに来てください」と先生が快く仰ってくださったので

職員室に伺い、練習場の鍵を持った先生に同行していただいて

無事に袴を持ち帰ることができました。


練習場までの道すがら聞いたところによると

あの時刻なら、ほとんどの先生が残っておいでだそうです。

もっともっと遅くまで残る方もいるそうです。

そしておそらく、自宅にお持ち帰りのお仕事もあることでしょう。

そういえば、娘の母校の小学校でも

冬至の頃の寒い朝、夜明け前から門を通る車があったっけ。


教壇に立つだけが教師の仕事ではないのだから、当然といえば当然。

…かもしれませんが

残業手当もつかないのに

などと、ついつい下世話なことを考えてしまう私です。

そして思い出すのが、こんなCM。


教える立場にあるわけだから、自分自身も常に学び続けるのも、当然のこと。

そもそも、大変じゃない仕事なんて無いし。

…とはいえ

学校教育は、現場の超人的な努力で支えられていると聞きますので

こんなふうに日々努力なさっている先生方が

10年後、20年後に、過労死していないことを願います。


今日はブラックにまとめてみたシラー



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