げほっ げほっ … ぅお゛ぇ~

痰のからんだお年よりかと思えば、うちの娘です。

新しい環境に緊張して、毎朝のようにえずいております。

入学してそろそろ二週間になるというのに、いまだに緊張が解けません。

中学校は勉強が大変とか先生が厳しいとか

先輩から聞いていた噂も気になりますし

忘れ物をしたり掃除が下手だったりすると減点され

しかも班ごとに減点が蓄積され

場合によっては班ごとのペナルティーもあるので

「連帯責任」のプレッシャーもあり

いつ怒られるか、いつ何かやらかしてみんなに迷惑をかけるかと

あれこれ考えて不安になり、えずいてしまうようです。

極度の緊張は、娘史上最も“よい子”状態をもたらしています。

学校から帰るなり、配られたプリントやしおりを何度も読み返し

必要なものを揃えたり宿題したりと、入念に翌日の準備(別人かっ!?)

それでも翌朝になると

何か忘れてはいないか、何かやらかすのではないかと、不安に襲われるようで

げほっ げほっ …


吐きそうになるくらい緊張するようなことかな?とか

もう少し肩の力を抜いてもいいのにとか

どうしてそんなに悪い方にばかり考えてしまうの?とか

ひとこと言ってやりたくなりますが

これはこれで、成長に必要ないちプロセスなのだ

そう思うことにしました。

不安が大きいぶん努力もするので、何かしら身につくはずだし

吐きそうなくらい緊張したけど、やってみたら意外と大丈夫だったり

先生に怒られたけど、お母さんほど怖くはなかったり

失敗したけど、みんながカバーしてくれて、なんとかなったり

そんな経験を積み重ねていくうちに

肩の力を抜くことも、楽観的に考えることも

新しい環境に適応するすべも、少しずつ覚えていくはずです。

だから、何でもいいから早いとこ

どデカい失敗をやっておしまい!

…ちがうか。


見守る立場としては、非常に歯がゆいのですが

これも健全な成長と信じて、黙って側にいることにします。

illustrated by AkihisaSawada