こうづき・ひのわ、1963年、和歌山県田辺市の生まれ。
1995年、『地獄堂霊界通信ワルガキ、幽霊にびびる!』で
第28回日本児童文学者協会新人賞。
2004年、『妖怪アパートの幽雅な日常 1』で第51回産経
児童出版文化賞のフジテレビ賞受賞。
2014年12月19日、大阪府で病没、本名は杉野史乃。







三年前に両親を交通事故とで亡くした稲葉夕士は気づまりの
する親戚の家で中学時代を過ごした。
条東商業高校に合格して、やっと寮に入れると思った矢先、
寮が火事で全焼して半年間はアパート暮らしを余儀なくされ
た。
やっと見つけたのが光熱費、水道代、賄い費こみで二万五千
円のいわくつきのアパートだった。
そこにいたのは夕士が子供のときから憧れていた詩人で童話
作家の一色黎明。
それと高校二年生の女子久賀秋音と画家の深瀬明。
ほかの住人や大家さん、賄い人、近所から集まってくるモノ
たちはみんなオバケだった……。