1959年、群馬県前橋市の生まれ。
東京大学工学部卒業後、三十歳で医師を目指し、三十七歳
で京都大学医学部を卒業。
大学病院で勤務して、現在はフリーの内科医兼小説家。





脱サラして医師免許を取り二年目の紺野佑太は新た
な研修先の大学病院にやってきた。
佑太は佐伯教授の指示で糖尿病のS氏の主治医にな
った。
入院後検査でS氏は肺真菌症と診断され、これがき
っかけで亡くなった。
S夫人は佐伯教授が主人の訴えを真剣に聞いてくれ
なかったと、佑太と佑太の指導医の都倉医師に伝え
このままでは終わらせないといった。
週に一度の佐伯教授の回診では、患者に聴診器を当
てることさえなく、佑太はばかばかしくなって回診
に同行することをやめ、朝の形ばかりのカンファレ
ンスもさぼることが多くなった。
四年経って佑太に山梨県の関連病院に一年間の出向
の話が持ち上がった。
疲労の蓄積と意欲の欠如を理由に、佑太は移動の話
を断り、退職することにした。
佑太は大学病院で経験したさまざまな出来事を一冊
の本にまとめた。
大人になってから読んだ本が十冊に満たないほど読
書に縁のなかった佑太だが、パソコンに向かうとつ
ぎからつぎへと書きたいことが沸き上がってきたの
だった……。
1959年、群馬県前橋市の生まれ。
東京大学工学部卒業後、三十歳で医師を目指し、三十七歳
で京都大学医学部を卒業。
大学病院で勤務して、現在はフリーの内科医兼小説家。





中学生のとき帰宅部だった大山哲也は予備校の教師を
しながら小説を書いている。
人づきあいが苦手で同窓会には出たことがなかったが、
中学時代の数少ない友だちの皆川夏彦の誘いで参加し
てみた。
その三ヵ月後、東京在住の同窓生だけの食事会への誘
いのメールが来た。
それをきっかけに中学生のときに憧れていた久美子と
メール交換するようになる。
久美子は既婚だったが、互いに惹かれあってホテルで
のデートを重ねるようになった。
一方で書店のサイン会で編集者の吉田のぞみと知り合
って、これまたホテルで定期的に会うように……。

後半になって急にアダルトな小説に変貌する。
1953年、北海道函館市の生まれ。
病気のために小学五年生で通学を辞め、通信教育で
慶応義塾大学文学部と中央大学法学部を卒業。
1997年、『人形になる』で第40回女流新人文学賞。





大学を卒業したばかりの佐藤真志歩(ましほ、女性)は
吾川私立病院で医療秘書の仕事に就いた。
真志歩のバイト先のカレー屋で知り合った刑事の瀬戸遼
平から、この半年で四回も入退院を繰り返して保険金を
受け取っている和田多真美という女性のことを調べてほ
しいと頼まれた。
さっそく多真美の病室に向かうと男が出てきた。
「リンゴの気持ち」という雑貨店店長の小塚信之介とい
う名刺を渡され、それを持ってくれば一割引きにすると
いう。
吾川私立病院に勤める柚木美咲は真志歩を同病院に誘っ
てくれた人だったが、料理も大好きで国原栄養学園に通
い始めた。
そこの校長の白河清吾に味付けの才能を褒められ、個人
的に指導したいからとマンションに呼ばれて襲われそう
になった。
リンゴの気持ちの店員の和田照留美(てるみ)が吾川私
立病院の運ばれてきて、翌日死亡した。
真志歩がリンゴの気持ちにいるときに刑事の瀬戸遼平が
やってきて、小塚信之介を警察に連れていくことになっ
た。
真志歩は信之介と同居している車いすの妹にことづけを
頼まれる……。