道東の短い春がすぐそこまで来ている。
斜里・清里・小清水の畑地は大地が大きくうねって、
もうすぐジャガイモ・ビート・小麦がパッチワークを作る。
その美しさは道北地方の富良野・美瑛方面に比肩する。
ただ、両者に大きな違いがある。
それは防風林の有無だ。
富良野・美瑛は内陸の最深部で標高も高く、ほとんど
強い風が吹くことはないのだ。
それに対して斜里・清里・小清水方面にはオホーツク海から
烈風が吹き込む。
植えたばかりの苗が吹き飛ばされることが、昔はよくあった。
そのため、このあたりの畑地は防風林によって細かく、といっても
広大なものだが、区切られている。

