たきわ・あさこ 1981年、兵庫県芦屋市の生まれ。
京都大学経済学部卒業。
2006年、『まゆちゃん』で「きらら」携帯メール小説
大賞グランプリ06受賞。
2007年、『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞
の大賞。
2019年、『たまねぎとはちみつ』で第66回産経児童出
版文化賞のフジテレビ賞。





野村雄平は大学と大学院で機械工学を学び、船造りを
したくて創業百年の中堅造船会社北斗造船に入った。
意に沿わない営業に配属されたが、六年経って異動で
今度は人事部に移った。
同期の皆が経歴と能力を活かして働いているのになぜ
か自分だけはどんどん変な方向に流されていると感じ
ている。
人事部で雄平は新人の研修担当を任された。
今年の九人の新入社員の中で小島はとりわけ雄平に懐
いた。
小島は採用面接のときから一貫して営業をやりたいと
主張し続けてきたので、営業部でほぼ決まりと雄平も
思っていた。
だが部長が告げた配属先は資材調達だった。
小島は唇をかみしめて立ち上がり、部屋を出て行った。
雄平は後を追ったが……。
しんかわ・ほたて 1991年2月21日、アメリカのテキサス州
ダラスで産まれる。
東大法学部卒業、同大法科大学院終了して弁護士の資格をもつ。
2020年、『元彼の遺言状』で第19回「このミステリーがすご
い!」大賞受賞。
2025年、『女の国会』で第38回山本周五郎賞。





若くて敏腕で拝金主義の弁護士剣持麗子は彼氏が差し出した
婚約指輪の小ささに腹を立てて、その場で別れを告げた。
翌日、弁護士事務所の人事面談で上長二人から提示された勤
務評定が低すぎて、辞めてやるといって事務所を後にした。
勢いに任せて大学時代の元彼森川栄治にメールを打ったとこ
ろ、原口という男からメールが返ってきて、栄治は一週間前
に亡くなったという。
栄治は製薬会社の財閥の御曹司で莫大な遺産があり、奇妙な
遺言を残していた。
「僕の全財産を、僕を殺した犯人に譲る」というものだった。
麗子のゼミの先輩で栄治の友人だった篠田が、自分がインフ
ルエンザをうつしてそれが原因で栄治が死んだのだから自分
が犯人だという。
百五十億の成功報酬を目論んで、麗子は篠田を犯人に仕立て
ることにした。
世間では続々と自称犯人が現れた。
犯人の選定は栄治の父の森川金治社長、副社長の平井、義兄
の定之の三人の合意が必要だった。
麗子は栄治の弁護士村山とともに村山の事務所に行ったとこ
ろ、事務所は荒らされ遺言状の入った金庫は盗まれていた。
警察が来る前に村山が煙草を吸うと、毒が塗られていて死亡
した……。
旭川市大雪通7丁目506-10。
営業時間は11:00~21:30で、平日のみのランチタイムは
11:00~14:00。








ランチメニューのなかから熟成ロースかつ定食の160
グラムにした。
お代わり無料のご飯は「炊き込みご飯」「五穀ご飯」
「北海道産のゆめぴりか」から選べる。
みそ汁も「あさり汁(赤だし)」「みつ葉なめこ汁
(白みそ)」から選べる。
なす、ごぼうの漬物、甘口と辛口のとんかつソース
も店頭販売している。





1979年3月12日、神奈川県横浜市の生まれ。
上智大学文学部卒業。





音楽関連の会社に勤める葛西泉(かさい・いずみ、男性)
は生まれたときから父親がいなくて、母の百合子と二人
で生活してきた。
泉が会社の後輩の香織と結婚して子供ができたころから
百合子の物忘れが始まった。
スーパーで支払いをせずに出たことから、警官から病院
に行くことを勧められ、アルツハイマーがある程度進ん
でいることが分かった。
ガスがつけっぱなしだと泉にガス会社から電話が来た。
近所の家のドアをノックし続けて泉美を探したりした。
百合子の様子を目の当たりにした香織はこれから生まれ
てくる子供の世話と義母の介護を両立させることは難し
いと悟り、介護施設に入れることに同意した。
百合子は泉に、ごめんなさいと謝ることが多くなった。
泉が中学二年生になるころ、百合子は浅葉という学者と
駆け落ちし、一年もの間泉を捨てたことがあった……。