連休の5月3日に、思い立って鎌倉散歩へ。大学が10連休で家でゴロゴロしてる息子君と、運転はおまかせの夫様も誘って、まことに久しぶりの家族でお出かけ。
8時半に車で横浜市都筑区の我が家を出発。第三京浜都筑ICから横浜横須賀道路朝比奈IC経由 で、約50分。鎌倉に到着です。
車は、ネット情報で鎌倉一料金が安いという駐車場、鎌倉市役所Pに素早くパーク。
あとは鎌倉~北鎌倉を往復してPに戻ってくる鎌倉王道コースへ向かう段取りです。
それにしてもなぜ突然鎌倉かといえば・・・・。連休前に行った美容院で読んだ女性誌の旅特集が鎌倉で、前日に見たテレビのグルメ番組が鎌倉で、世界遺産に落選してしまったのが鎌倉でと、周囲のいっせい鎌倉露出に、そういえば神奈川県に住んでるのに10年以上も鎌倉行ってないじゃない、鎌倉どうしてるの? 行ってみよう! となったわけ。
歩き始める前に、市役所駐車場の目の前にある「GARDEN HOUSEレストラン」で朝ごはん。オープンエアの広々としたウッドデッキ席でモーニングのグラノーラセット(550円)を。五月晴れの空の下で開放感いっぱいの腹ごしらえができました。ここは、朝9時からやっていて、サラダやパンケーキなどのカフェメニューもいろいろ。散歩の前後の一服におすすめのレストランです。
10:30頃から散歩をスタート。連休中で人が連なる小町通りを、お土産の試食などをしながら通り抜けて、まずは鶴岡八幡宮へ。
宮の前の人だかりを覗くと、鎌倉名物の人力車に乗った花婿さんと花嫁さん。幸せいっぱいのお二人を、大勢の観光客たちが暖かく見守っていました。
鶴岡八幡宮で気にかかっていたのは、3年ほど前に強風で倒壊したご神木の大銀杏のこと。それも、写真のように移植した切り株から出た新芽も順調に育っていて、順調に再生しているようで一安心しました。
八幡宮境内の裏手から鎌倉街道に出て右折、北鎌倉へ歩き出します。道筋には、建長寺、名月院、浄智寺、東慶寺、円覚寺の5寺がありますが、1日で全部は無理なので、この日は、建長寺、東慶寺、円覚寺の3寺に絞って参拝しました。
それぞれのお寺で私の心に残ったこと。
建長寺では、女流書家・金沢翔子さんの書道展が開催されていました。翔子さんはダウン症で、5歳のときに書家のお母さんの指導で書道の道に。小さな体で大きな筆を自在に操って描くダイナミックな文字の数々は、見る者の心を動かします。その祥子さんと、「念被観音力」の大作の前で記念撮影。
東慶寺は縁切寺(駆け込み寺)として知られるだけあって、境内は女性的なやさしい雰囲気。小道沿いには手入れが行き届いた季節の花が咲いていて、心が休まります。石段を登ってある茅葺屋根の鄙びた山門と、道沿いに鎮座する優しいお顔の仏様が忘れられません。
円覚寺では、急な石段を息を切らして登りきるとある、国宝の大鐘が見ごたえがありました。鐘の前には、鐘に宿っているという弁天堂が。見晴らしのよい弁天茶屋では、福を運ぶ神様、弁天様にちなんだ「福ところてん」が食べられます。境内の一番奥にある木立に囲まれた小さな観音堂(黄梅院)も素敵でした。
ランチは北鎌倉駅の和食レストラン「鈴や」で。どの店も連休の混雑で入れず、北鎌倉駅の少し先まで足を伸ばして見つけたのがこの店。コンビニのスリーエフの2階にある目立たない店ですが、思い切って入ったら、しっかりした魚料理が出てきて感激しました。骨も全部食べられるようにサクサクに上げた「あじのフライ定食」も、鯛のお頭を柔らかに煮た「鯛の兜煮定食」も、これぞ和食という美味しさ。開店してまだ半年、まだ知られていない北鎌倉の穴場店です。
帰り道は、鎌倉街道を、流しそうめん屋さんで右に折れ、亀ヶ谷坂切通しを通って鎌倉へ。亀ヶ谷坂切通しは、北鎌倉方面から辿ると、上りは少しで、もっぱら下り道なのでラクチンです。亀ヶ谷の名の由来となった亀が上がれないほどの急坂をラクに下って、鎌倉市役所Pにゴール。
うららかな連休の1日、思い立って歩いた古都・鎌倉。昔と変わらぬ史跡に懐かしさを感じながらも、今ならではの発見もたくさんありました。近いのだから、間を置かずにまた近々、歩きに行こうっと!
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■本日のスポット
「鎌倉市役所駐車場」 土日・祝日のみ有料駐車場として解放
「GARDEN HOUSEレストラン」 ☎0467-81-5200
「北鎌倉 鈴や」 ☎0467-22-4445