虐待の疑いをかけられて、義母との生活を奪われます。 | 須藤 カンナのブログ

須藤 カンナのブログ

看護師をしながら在宅介護、セラピスト、ファシリテーター、受験をむかえた親子のサポートなど北海道の母として活動中な日々を書いてます。



今日の話題は苦しいものです。
話の内容が故に、書くのも悩みましたが何か得られるものがあるかも知れないと思い書きます。
そして、こんな事があるんだとう事を書いておきたいと思います。

最初に
天に誓って私達は義母を虐待などしていません。

8月2日、いつもようにデイサービスに75歳、要介護4の義母を送り出しました。
これが母の顔を見る最後でした。
夕方、夫から
「母さん、足が上がらないから病院に連れてくってデイサービスから連絡がったよ。」
と言われました。
最近、立てたり立てなかったりムラがあったので病院に行く必要あるのかなと不思議に思いました。

夜、保健所から5人やってきました。
「史子さんの怪我について話を聞きたい」
との事でした。
大人数に囲まれながら、1ヶ月前の左手首の骨折の事聞いてきます。
「骨折してからアザが増えましたね。」
そして介護調査だと言います。
こんな夜に?
もしやと…
と思い聞きました。

「みなさんは、1ヶ月前の手首の骨折、その後のアザが増えたのは私達が義母を虐待しているからだと。
それを確認しに来たということですか?」

女性が気まずそうに答えました。
「言葉があれですが、端的に言うとそうです。」

「率直に言って構いません。曖昧に話すとわからないので」

私達は『虐待者』として通報されていたのです。
流れはこうでした。
デイサービスの人がここ1ヶ月アザが増えて、今日は足が痛いと言って上げられなかったから整形外科にいった。
足と腕と頭にアザがあったので、虐待と医師から通報が入ったそうです。
命に関わる怪我をしたら大変だから施設にいれるべきだと言われたと保健所の人は話しました。

転んで左手首を骨折してから、バランスがうまく取れなくなり座位保持も難しい時がありました。
転びもしたし、車椅子からずれ降りる事も多々あり、最近はズレ落ち防止のクッションをレンタルして座位が安定したのでほっとしていたところです。

車椅子やベットからズレ落ちたり、ベットから柵に頭をぶつけた事もあり、アザは確かに増えてました。
そしてアザの治りも悪いので、足と腕は痛々しさもありました。
コメカミに小さなアザができてしまって、早く治るといいねと言ってました。
デイサービスに出す時も、転んだ事をなど伝えてアザがありますなど報告してました。
帰宅すればアザが増えている事もありました。
介助方法など、しっかり安定するまでは多少仕方ないかと思ってきました。
本人にもどうしてできたアザか聞きながら過ごしてきました。

ですが虐待とみなされたようです。
介護の状況や、とってきた対処など話しましたが、結論はこうです。

『医師も在宅が無理だろうと言いました。
お母さんと家族の幸せのためにも施設に入れましょう。』

『警察ではないので犯人探しはしません。真相解明もできません。
ですがお家での介護は負担でしょうから施設をさがしましょう。』


太刀の悪い話です。
警察ではないから犯人は探さない。
真相解明はない。
という事は私達は何を言おうと
『虐待の加害者』扱いのままです。
痴漢の冤罪証明のように
『虐待をしていない証明』
をするのは難しいのです。
だって家では家族しかいない密室です。

義母の状況については細かく情報交換してきたと思っていたデイサービスでも私達を疑っているからこうなったのでしょう。
誰を信じたらいいのかも分からなくなりました。

何が起きたのか解りませんが、はっきりしている事は、今後
『義母と暮らせることはない』
という事です。
それどころか、いつ顔を見れるかもわかりません。
保健所の人は義母の、着替え、薬、保険証、そして次回受診の予定など全部を持って行きました。
義母は今までお世話になってるショートステイに預けておくと言います。
少なくとも1週間は確実。
その後は家族の希望の施設が空くまで、他を転々としながらでもそうする事になると言いました。
その間の宿泊費は家族負担だそうです。

虐待をしていない事も認めてはもらえない。
いずれ施設になるかもしれないと考えてはいたけれど、こんな介護の終わり方はあんまりです。

医師が在宅は無理だと言ったから。
でもその医師はトイレ介助もした事のない人です。
安全で手厚くお世話をしてくれる施設の方が義母の幸せだと言う保健所の人。
でもあなたは介護をしたことがないはずです。

『ご家族と義母の幸せのため』と偽善的な大義名分を振りかざして、私達の家族の幸せの形も、大変でも大切にしてきた生活も想いも土足で踏みにじるんです。

「転ばせて怪我をさせたのが悪いというならそうなんでしょう。
それを虐待をだと言われて、施設に入れろと言われてペナルティを受けてるみたいだ。
怪我をさせた罰をこんな風に与えられてる。
家族で幸せに納得して暮らしていきたいとやってきたのに、強制的に終わりにさせられる。
しかもあなた達は義母の幸せは施設に入ることだって、私たちと暮らしているのは不幸だって言ってるみたいだ。」

行政の介入に抵抗などできないんです。
何も聞き入れられることはないでしょう。
虐待者から保護しているという体なのですから。
でも想いは伝えなければと言いました。


誰が言ったか分からない、
「施設に入るのが幸せだ」などとよく言われる一般的な幸せを押し付けられるのです。
強制的に誰も納得できないまま。
その日まで家族であったのに
虐待の被害者と加害者になって離れ離れになるのです。

今は行政の判断待ちです。
ですが、家に戻る事はないそうです。

何が間違っていたのだろう。
どうしてこんな事になってしまったんだろう。
毎日、怒りなのか悲しみなのか、後悔なのか分からない感情に涙がとまりません。