サンタクロースのトナカイがバテバテだった25日(月)。

当ブログへのアクセスが異常な感じでした。

平日の4~5倍を超え何事かと調べて見ると、朝日新聞デジタル欄で秩父野犬の記事が公開され「ニホンオオカミを追って」と題した特集が組まれており、その影響の様でした。

12月8日の当欄「山岳ジャーナリスト近藤幸夫」で記した文面の粗方がその内容ですが、筆者の近藤さんは興奮した様子で、今回の特集の沸騰ぶりを語ってくれました。

 

山岳ジャーナリスト近藤幸夫氏

 

【朝日新聞デジタルの25日、26日のアクセスランキングーなんと1位が秩父野犬でした。

本日(27日)、やっとトップ5から外れましたが、凄いことです。

相変わらず「ニホンオオカミを追って」の特集は掲載されています。】・・・とこんな風に。

そんな訳で、本年最後の掲載は「特集/ニホンオオカミを追って」をそのまま。

 

秩父山中の野犬は絶滅したオオカミの生き残り? 事例を集めて分析を

日本初の山岳をテーマとした博物館として有名な大町山岳博物館(長野県大町市)で、来年1月28日まで企画展「大町と絶滅動物」が開催されています。

トキやニホンカワウソの剝製(はくせい)、ニホンオオカミの頭骨などを展示。

かつて大町市周辺に生息していた生き物を紹介するユニークな内容です。

 

大町市立山岳博物館

 

企画展「大町と絶滅動物」

 

11月中旬、NPO法人「ニホンオオカミを探す会」代表の八木博さん(74)が同館で講演しました。

複数の参加者から「ニホンオオカミらしき動物を見た」との目撃談が発表され、今も長野、山梨県内に「未確認の動物が生息している」との期待が高まりました。

ニホンオオカミは、1905(明治38)年の奈良県での捕獲例を最後に確認情報がなく、その後まもなく絶滅したとされています。

長野県内でも生息していた記録が残っているのは明治時代までです。

 

講演中の八木博

 

シーボルトが送った頭骨だが、現在も目撃や遠ぼえを聞いたなどの生存情報が絶えません。

69年7月、八木さんは山小屋番をしていた長野・新潟県境の苗場山でニホンオオカミと思われる遠ぼえを聞いて以来、オオカミ探しに情熱を燃やしています。

ただ、国内に残るニホンオオカミの剥製は国立科学博物館(東京)など3体だけで、生きた姿の写真はありません。

 

国立科学博物館蔵剥製

 

東京大学農学部蔵剥製

 

和歌山大学蔵剥製

 

さらに、ある動物を特定する「タイプ標本」は、オランダの博物館にある剥製なのです。

タイプ標本は、江戸時代後期に来日したドイツ人医師のシーボルトがオランダに送ったものです。

シーボルトは、オオカミとヤマイヌの2種類の動物の毛皮や頭骨を送りました。

 

ニホンオオカミのタイプ標本

 

タイプ標本の台座には「Ja(ヤ)ma(マ)i(イ)nu(ヌ)」と記されています。

オオカミとヤマイヌは別の動物なのでしょうか、それとも同じ動物なのでしょうか。

今も混乱が続いています。

 

「jamainu」と

 

ニホンオオカミは、日本の研究者が詳しく調査する前に絶滅してしまった謎の動物といえるのです。

講演会で八木さんは、長年にわたるニホンオオカミの研究成果を説明しました。

96年10月に埼玉県秩父地方の山中で撮影したイヌ科の動物の写真が、参加者の興味を引きました。

 

秩父野犬No1

 

秩父野犬No18

 

動物の大きさは紀州犬くらいでした。

八木さんは「ニホンオオカミに間違いない」と思い、国立科学博物館の元動物研究部長に写真を送りました。

すると、耳の形や前脚の短さ、尾の先が黒いなど12の特徴から「ニホンオオカミの生き残りの可能性がある貴重な動物であることだけは確かです」との回答でした。

八木さんはこの動物を「秩父野犬」と名付け、ニホンオオカミ生存の証拠と考えています。

 

鑑定した今泉吉典博士

 

信州や山梨で相次ぐ目撃談

講演会の最後に、会場の参加者から驚くべき内容の情報が明かされました。

長野市信州新町の筒井和之さん(57)は、5~6年前の体験談を語りました。

夜間に自宅に帰る途中、カーブで車のスピードを落とした時、大型犬ほどの謎の動物が車の横を通りました。

「私は野生動物が好きなので、どんな動物でも大体判断できますが、その範疇(はんちゅう)を外れていました。

テレビ番組で秩父野犬を見た時、『これだ』と思いました」

 

信州新町の筒井和之さん

 

東京都昭島市の伊藤博之さん(53)は10年前、山梨県の木賊(とくさ)峠で星空を撮影中、その動物に出合いました。

「午前5時ごろ、約15メートルの近距離で現れました。耳が小さく、尻尾が真っすぐで筋肉質。秩父野犬の写真を見たとき、そっくりだと感じました」

このほか、伊藤さんは山梨県の乙女高原や三窪高原で、八木さんが聞いたような遠ぼえを何度も聞いています。

 

東京都昭島市の伊藤博之さん

 

八木さんは「遠ぼえをぜひ録音してください。分析すれば動物を特定できます。

事例が複数集まれば真実に近づくことができます」と期待を寄せます。

果たしてニホンオオカミは今も生き残っているのでしょうか。

それも長野県や山梨県に。

 

漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんは

 

辛酸なめ子さん

 

【ニホンオオカミの生き残りと言われる「秩父野犬」。

写真のマッチョで後ろ姿に漂う気迫はただの犬ではありません。

遠吠えも威厳が漂っていそうです。

やはり秩父というのがニホンオオカミにゆかりがある土地柄。

神話の時代から生息し神の使いとして崇められてきました。

三峯神社にはニホンオオカミの狛犬が鎮座し、御眷属を一年間借りてオオカミのご加護を得ることができます。

知人も何人か借りたそうですがパワーアップした感があるとか。

この周辺に生息しているニホンオオカミは神の使いの子孫かもしれませんし、もしかしたら実態はないご神体のような存在で波長が合った人だけに見えているのかもしれません。

きっと姿を見たり遠吠えを聞いた人にはご利益ありそうです。】こんなコメントを発しています。