ジャパンタイムズのマーティンさん経由でフランスのフィガロ社からメッセージが届いたのは1018日の事です。
 
ジャパンタイムズの記事から始まった
 
 
 
【初めまして、私はフィガロ紙で働いているジャーナリストです。
 
ニホンオオカミを巡る探索についての記事を丁寧に読ませて頂きました。
 
とても興奮しました。
 
そこで、どうすれば八木博さんに連絡が取れるか知りたく、メールしました。
 
彼の撮った(秩父野犬)の写真は素晴らしく、そして彼の話も非常に興味をそそられる内容でした。
 
秩父野犬最初のカット
 
 
 
フランスの森にはオオカミが生息し、時には(残念ながら)問題を起こすこともあります。
 
そのようなこともあり、この話をフランス人に伝えたいと思っています。
 
ご協力願えれば幸いです。】
 
オオカミの家畜害の記事
 
 
 
その後、以下の様な質問が届きましたので、その返答と共に記します。
 
なるべく詳細に、1996年八木様が秩父野犬の写真を撮られた際の状況についてお聞かせください。】
 
19961014日、小雨降る林道を車でゆっくり走っていると、左手の小さな沢から、私の車の前に、立ち塞がる様に現れたイヌ科動物。
 
時間は1600で、その動物と私は、数分間お互いを見つめ合っていました。
 
若しかして・・・と思い、友人に携帯電話で実況中継をしようと試みました。
 
一人では間違いなく「ニホンオオカミだ!」とする自信が無かったからと、同じ感激をその友人に味わって貰いたかったか らです。
 
写真右、井上百合子さんに電話を
 
 
 
しかし山中の事で、電話が繋がらず、次に為すべきことを考えました。
 
車のアクセルを踏めば、眼の前2mに立つ動物を確保出来、ニホンオオカミの生存確認が出来ると思いました。
 
しかし、1年前、私の腕の中で息絶えた愛犬の事が頭を過り、それをすることが出来ませんでした。
 
 
1年前の1017日に息絶えた愛犬 
 
 
 
次に為す事は写真撮影をする事でしたから、車の後部に在るカメラセットを用意する為、動物の視線を捉えつつ,ユックリ
 運転席を離れました。
 
カメラはミノルタα707でしたが、レンズを変えている数十秒、動物から目を離しました。
 
セットが終わり視線を車の前に向けると、その動物は居ませんでした。
 
右手は崖で登る事は出来ませんでしたから、左手の沢筋を探したのですが、見つからず、がっかりしたのですが、遭えたこ とを喜ぶよう、気持ちを入れ替える事にしました。
 
この場所から現れ、消えた