海になれ | 今日の空模様

今日の空模様

日々の出来事を徒然なるままに・・・

とんび/重松 清

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男手ひとつで幼い息子を育てる「ヤス」さん。



最愛の妻を亡くした悲しみの中、子育てに戸惑う。





そんな時、幼馴染の照雲の父「海雲和尚」から言われた言葉。



雪降る寒い夜、海に向かっている場面。



“おまえは、海になれ。 海にならんといけん。”



雪は悲しみ。 次から次へと降ってくる。



地面に、どんどん積っていく。



溶けた後には、グジャグジャになってしまう。



だから、自分は地面になっちゃいけない。



そんな意味だと言っていた。



“どんなに雪が降っても、それを黙って



知らん顔して飲み込む海にならんといけん・・・。”






親なら、笑っていてあげられるだけの



深い懐をもてということだと思った。




なんでも一緒に、悲しみ、悔しがっていたのではいけない



子供の(愛する者の)マイナスのことを、受け止める



そんな親(人)になってあげろということなのだろうか。




私はまだまだ地面だな。



特に、ここ最近、グジャグジャな地面だな・・・(^^ゞ




この他にも海雲和尚の言葉が時々出てくるけど



どれも心に響く名台詞だと思う。



あ~~~和尚さんに怒られたい・・・(Mに非ず。(^m^)ププっ)





ヤスさんのシャイでぶっきらぼう、そして不器用な愛情。



昭和の親父という雰囲気が好き。



温かく支えてくれる、周りの人たちもとても素敵♪



み~~んなの手が、息子「アキラ」を一人の父親に育てていく



これぞ重松ワールド!!



わかっていても、やっぱり泣かされちゃうんだよなぁ・・・。




久しぶりに“素敵な本”に出会えた♪