パピーを迎えたら、1番最初に何を教えますか?

 

おすわり?

アイコンタクト?

ハウス?

 

(※写真はドベパピーのジェイドを迎えた初日の夜)

 

私の場合は、『マット』です。

マットの上でリラックス。これを最初にパピーに教えます。

もちろん、それには理由がしっかりあります。ウインク

今回は、その理由についてです。

 

 

私は、パピーを迎えた日からの1週間は、新しい環境に置かれて不安になっている

パピーとの関係づくりにたっぷり時間を費やします。

これから始まる社会化トレーニングのための大切な準備期間です。

 

パピーが外の世界に触れる前に...

まずは、パピーが不安を感じた時に誰を頼ればよいのか

そして、不安をなるべく感じないようにするためには何が必要か

この2点に集中して、マット練習に取り組んでいきます。

 

なぜ、マット練習なのか?

 

 

『安心毛布』あるだけで安心できるもの

 

よく幼い子どもが肌身はなさず持ち歩いているお気に入りの毛布、タオル、ぬいぐるみってありますよね。あれらが子供の『安心毛布』にあたります。あるだけで、持っているだけで気持ちを安心させるものを指します。「ライナスの毛布」なんて呼ばれることもあります。

心理学用語では、移行対象(Transitional Object)と呼ばれ

外の世界と関わる際に、子供の緊張や不安な気持ちを和らげる役割を果たすと考えられています。けして、愛情不足が原因ということではありません。

成長過程において、家の中から外界への適応をスムーズに移行する働きがあるんですね。

 

 

ならば、

パピーにも安心毛布のようなものがあれば、

社会化という外界への適応に一役買ってくれるのでは?と考えました。

そうなんです、

パピーにとっての安心毛布にあたるのがMy『マット』です。

ただし、練習なしでは、ただのマットにすぎません。

このマットに「リラックス」という強い条件づけを予めしておくことで、

ただのマットから安心毛布としてのマイ・マットになります。

 

うずまきマットはどんな時に役立つか?

先にも書きましたが、条件づけされたマットは

家の中から外界への適応をスムーズに移行する働きがあります。

家の中で行ったリラックスの練習を外で行う時に

パピーの心理的不安や興奮を和らげてくれるのです。

そして、それが社会化をスムーズに進める鍵となります。

 

 

例えば、

カフェやレストラン。

 

クレートに入るのが苦手な子には、

クレートの外でマット練習をしてから

そのマットをクレートの中に移動します。

 

トレーニングクラスや病院の待合室にもマット持参で行きます。

パピークラス初日でも落ち着いているので驚かれます。

 

 

リラックスして欲しい場所には基本どこにでもマットを持参します。

パピーにとって、自分の所定位置(マット)が明確になるだけでもストレスや不安を軽減するんですね。

 

そして、1週間、このマット練習をすることで

マットのみならず、パピーにとって私の存在も強く条件づけされていきます。

 

安心毛布としてのマット。

そして、私の存在。

これで、社会化をスタートする準備が整いました。グッウインク

 


 

ちなみに、条件づけのプロセスについては

(長くなるので)今回はサラッとだけ載せておきます。

こちらがマット練習の第1回目のセッションの様子です。

前足がマットに乗ったらクリック!

このセッションでは初めてのクリッカーのチャージング作業も兼ねています。

ちなみに、私は裏に滑り止めがついたバスマットを

使用しています。パピーがのった時に滑らないって

重要なポイントなんですよ。

怪我の防止と怖がらせないために。

滑って、マットの信用を落としませんように。

 


 

過去記事でも少し触れています。よかったら覗いてみてください。

マットで「リラックス」を教えよう! は、左差しコチラから。ニコニコ

 

ちなみにこの「マット」は、分離不安のトレーニングでも

役立ちます。犬の分離不安 については、左差しコチラから。ニコニコ

 

 

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