先日、雲仙温泉の地獄巡りで ドウダンツツジ の撮影をさせていただきました。
ほんの少し前まで雨が降っていたおかげで木々は潤い瑞々しい空気感を感じる事ができました。
葉についた雨粒一つ一つがキラキラと輝き、木々の緑をより綺麗に引き立てていました。
この写真を息を止めながら撮影していた時に思い出した事があります。
前日に結婚式を挙げさせていただくお寺へ先生のご両親とご挨拶へ伺った時に、結婚式で着る衣装のお話になりました。
その時に、お父さんが「昔は花嫁衣装といえば結婚したお相手の色に染まるという意味も込めて『白無垢』を着ることが習わしでした…」と一言、話されました。
さすがに私の色に染まってほしいとは言えませんが、確実に言えることは住み慣れた長崎を離れ、誰一人知り合いもいない慣れない土地で私と一緒に暮らしていただくという事です。
このドウダンツツジは「地獄」と言われるほどの過酷な環境で綺麗な花を咲かせます。
もちろん、植物なのでその環境から逃げることもできません。
与えられた場所で懸命に命を燃やしているのです。
先生に千葉で美しい花を咲かせていただけるようにするためには私には何が出来るのか?
葉に潤いを与え瑞々し生命力を作る水のように、先生に心の潤いを与え美しい花を咲かせる事ができたらと撮影しながら思いました。
私に出来ること
雨粒一つ
決して目に見えて残ることのない
思いやりとか
何か一つでも
先生のためにできたらと思いました。